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取材歴25年、平均睡眠時間2時間… フリーランスライター・畠山理仁が選挙に取り憑かれた理由とは?『NO選挙,NO LIFE』公開決定

  • 2023.9.4
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取材歴25年、平均睡眠時間2時間… フリーランスライター・畠山理仁が選挙に取り憑かれた理由とは?『NO選挙,NO LIFE』公開決定
(C)ネツゲン

畠山理仁「選挙ほど面白くて愛おしい人間の営みはありません」

取材歴25年。平均睡眠時間2時間。選挙に取り憑かれたフリーランスライター・畠山理仁の情熱と苦悩に迫るドキュメンタリー映画『NO選挙,NO LIFE』が公開されることが決定した。

選挙の面白さを伝えるフリーランスライター・畠山理仁。国政から地方選、海外まで、選挙取材歴は25年を超え、候補者全員を取材することを記事を書く上での信条としている。それらを書籍にまとめた「黙殺〜報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い〜」は、第15回開高健ノンフィクション賞を受賞するなど、高い評価を受けてきた。

そんな畠山の肩越しにカメラを据えると、一体どんな世界が映り込むのか。2022年7月の参院選・東京選挙区で34人の候補者全員への取材を試みる畠山に、文字通りの“密着取材”を敢行。都内各所で行われる候補者の街宣を分刻みで巡っていくと、そこには超個性的な候補者の姿が。

候補者が珍種なら、取材者である畠山もまた珍種。1人で選挙現場を走り回り、睡眠時間は平均2時間…。本業である原稿書きもままならず、経済的に回らないという本末転倒な生き方を続けてきた。

畠山ももう50歳。お金にならない選挙取材人生によって、これまで家族にも散々迷惑をかけてきた。「この生き方もそろそろ潮時」と、参院選の最終日、引退を口にした。

9月に行われた沖縄県知事選の取材を最後にすると語る畠山を追って、沖縄へ。そこで出会ったのは、他の地域では見られない、有権者の選挙への高い参加意識と、民主主義を諦めない県民の思いだった…。

監督を務めるのは、『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20年)『香川1区』(22年)『劇場版センキョナンデス』(23年)『国葬の日』(23年)のプロデューサー・前田亜紀。音楽は、畠山を「師匠」と慕うラッパーのダースレイダー(『劇場版 センキョナンデス』監督)が率いるバンド・The Bassons(ベーソンズ)。渾身のオリジナル曲が生まれた。

■畠山理仁コメント

選挙取材にハズレなし。選挙を見ると元気になる。これが4半世紀近く「候補者全員取材」を信条としてきた私の感想です。
実際に多くの候補者に会うと「ポスターだけではわからないこと」や「有権者との交流が候補者を育てる」ことがわかります。パワフルな候補者からは「自分ももっと自由に生きていいんだ」と大きな勇気をもらえます。
候補者は民主主義社会の宝です。選挙ほど面白くて愛おしい人間の営みはありません。きっと、誰も見たことがない映画になっているのではないでしょうか。ぜひ見てください。

■前田亜紀監督コメント

寝食を忘れ、収支もそっちのけ、吸い寄せられるように選挙現場に通う畠山理仁さんは、「選挙ほど面白いものはない!」と断言します。本当にそうなのだとしたら、その面白さを見てみたい!と思い、畠山さんの肩越しにカメラを据えることにしました。
さて、そこに映るのは、知られざる選挙の魅力か、それともクレイジーなライターの生き様か。
ぜひ本作でご確認ください。
「世の中に決まったことなんてない」ことが分かります。

■大島新プロデューサーコメント

本作は選挙の魅力や醍醐味を描いた映画ですが、もう一つのテーマは人間の「ピュアさ」だと思っています。ピュアの塊のような畠山さんの肩越しに映る候補者には、ピュアな人と、そうとは思えない人がいます。そうしたことが露わになった理由は、取材をしたのがこれまたピュアな前田亜紀監督だからです。人はいつまで目の輝きを失わずにいられるのか。そんなことを考えるきっかけになれば、うれしいです。

『NO選挙,NO LIFE』は11月18日より全国順次公開。

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