1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【上野】東京国立博物館 「法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア」とホテルオークラガーデンテラス

【上野】東京国立博物館 「法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア」とホテルオークラガーデンテラス

  • 2023.9.4
  • 774 views
デジタルコンテンツでよみがえる法隆寺金堂壁画(ほうりゅうじこんどうへきが)高精細画像を8Kモニターで

東京国立博物館 法隆寺宝物館で8月1日(火)から公開が始まったデジタル法隆寺宝物館「法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア」[2023年8月1日(火)~2024年1月28日(日)]を体験して来ました。

昭和24年(1949)1月26日、火災により焼損した法隆寺金堂壁画。奈良にある現在の法隆寺金堂壁画は、模写による再現壁画で、昭和43(1968)年に開眼法要(かいげんほうよう)が行われたものです。

デジタル法隆寺宝物館の会場では、かつて法隆寺金堂の内壁(外陣)にあった焼損前の金堂壁画を撮影した写真ガラス原板のデータをデジタル化しグラフィックパネルで再現。法隆寺金堂壁画を間近に感じさせてくれる空間です。

出典:リビング東京Web

デジタル法隆寺宝物館 「法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア」本会場 東京国立博物館 法隆寺宝物館

大型8Kモニターで体験、デジタル法隆寺宝物館「法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア」

デジタル法隆寺宝物館「法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア」は、焼損前の昭和10年(1935)に、美術印刷会社便利堂により撮影された363枚の写真ガラス原板をデジタルコンテンツ化したものです。

重要文化財《法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板》から、専用の高精細スキャナー(1500dpi)で取得した高精細画像が大型8Kモニターに映し出されます。モニター上で見たい壁画の見たい部分を拡大表示させることが出来ます。

出典:リビング東京Web

デジタル法隆寺宝物館 「法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア」本会場 東京国立博物館 法隆寺宝物館

仏教美術に込められた信仰の美が、高精細画像でクリアに

仏画や仏像彫刻は、経典に書かれている菩薩や如来の姿を表しているとか。日本に仏教を導入し国造りを進めた聖徳太子(しょうとくたいし)と、当時の人々の深い仏教信仰を感じさせる法隆寺金堂壁画。

第1号壁 釈迦浄土図(しゃかじょうどず)や第6号壁 阿弥陀浄土図(あみだじょうどず)、第10号壁 薬師浄土図(やくしじょうどず)など、図像の美しさを際立たせる巧みな線描。

きらびやかな装飾を身にまとう菩薩や、深い悟りと慈悲の眼差しを衆生に向ける如来の姿が、大型8Kモニターに映し出される高精細画像でよりクリアに迫ってきます。

出典:リビング東京Web

デジタル法隆寺宝物館 「法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア」本会場 東京国立博物館 法隆寺宝物館

出典:リビング東京Web

デジタル法隆寺宝物館 「法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア」本会場 東京国立博物館 法隆寺宝物館

大型8Kモニターで拡大 菩薩の耳の後ろに見えてきたものは

第12号壁 十一面観音菩薩像。十一面観音菩薩像は、宝冠の宝石のように頭上に仏の顔が表れています。大型8Kモニターで拡大してみると、1つ1つの仏の面貌の違いまで見えてきます。もっと拡大してみると、観音菩薩の耳の横にも仏の姿が。

何気なく見ていただけでは気付けない十一面観音菩薩像の姿です。

出典:リビング東京Web

デジタル法隆寺宝物館「法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア」画面 東京国立博物館 法隆寺宝物館

復元模造 伎楽面と伎楽装束

飛鳥時代に大陸から伝来した仮面芸能・伎楽。『聖徳太子絵伝』(第5面)には、推古天皇20年(612)、百済の帰化人で楽人の味摩之(みまし)に、聖徳太子が少年を集めて伎楽を習わせた場面が描かれています。

色鮮やかに複製された伎楽面《迦楼羅(かるら)》と伎楽装束《袍(ほう)》。現存する資料をもとに色や形を再現して制作。復元する過程でも様々なことが分かってきたそうです。

飛鳥時代の人々が楽しんでいた伎楽。どんな音色が奏でられていたのでしょうか。

出典:リビング東京Web

右から、復元模造 伎楽面迦楼羅 2019年、伎楽装束 袍 2021年 法隆寺献納宝物 東京国立博物館蔵

飛鳥時代の金銅仏がおわします精妙な空間

法隆寺宝物館には、他にも見どころが満載。展示されている献納宝物(けんのうほうもつ)には、飛鳥時代の仏像や工芸品が多く見られるのも特徴の一つ。

主に飛鳥時代~奈良時代、6~8世紀までの金銅仏(こんどうぶつ)が展示された神韻とした精妙な空間。ガラスケースに入れられた金銅仏は、1躯、1躯、顔も姿も異なり、宝冠や宝飾で飾り立てた輝く姿は宝石のよう。

そこにいるだけで波立つ心が鎮まり、癒されるよう。機会があれば何度でも訪れたい場所です。

出典:リビング東京Web

重要文化財 観音菩薩立像他、金銅仏 飛鳥時代~奈良時代、6~8世紀 法隆寺献納宝物 東京国立博物館蔵

出典:リビング東京Web

重要文化財 菩薩半跏像 飛鳥時代・7世紀、重要文化財 菩薩半跏像 飛鳥時代・推古14年(606)または天智5年(666) 法隆寺献納宝物 東京国立博物館蔵

国宝《竜首水瓶(りゅうしゅすいびょう)》

2階展示室には、木・漆工、金工や染織品などが展示されています。

法隆寺献納宝物を代表する国宝《竜首水瓶》。竜をかたどった蓋と把手が付いた水瓶で、胴に四頭の天馬・ペガサスが線刻で描かれています。印象的な光彩を放つ竜眼は、緑色ガラス製だそうです。

出典:リビング東京Web

国宝 竜首水瓶 飛鳥時代・7世紀 法隆寺献納宝物 東京国立博物館蔵

仏教美術の至宝、法隆寺金堂壁画とデジタル法隆寺宝物館

帝国博物館(のちの東京国立博物館)初代総長・九鬼隆一(くきりゅういち)は「法隆寺金堂ノ壁画ハ現今世界ニ知ラレタル東洋各国壁画中最モ優秀ナル者タルコトハ一般ニ認メラル所(以下略)」と語っています。

仏教美術の至宝と言われた法隆寺金堂壁画に限りなく近付ける鑑賞体験が楽しめる「法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア」。

国宝や重要文化財を含む法隆寺献納宝物の展示とともに、飛鳥時代の人々が仏に祈り、心に描いた極楽浄土を体験してみませんか。

出典:リビング東京Web

東京国立博物館 法隆寺宝物館

ホテルオークラ ガーデンテラス

法隆寺宝物館1階のホテルオークラ ガーデンテラス。博物館敷地内の緑が作る木陰が気持ちの良いテラス席。大きなガラス窓にも外の緑がよく映えます。

メニューは、ハッシュドビーフ(1800円)、マンゴーココ(600円)、月替わりコーヒー(800円)をいただきました。ハッシュドビーフはお子様でもいただける甘口。月替わりコーヒーはマンゴーココによく合う深みのある味わい。観覧の後の一服に。

出典:リビング東京Web

ホテルオークラ ガーデンテラス 東京国立博物館 法隆寺宝物館1階

出典:リビング東京Web

ホテルオークラ ガーデンテラス マンゴーココ 東京国立博物館 法隆寺宝物館1階

〇東京国立博物館 URL:https://www.tnm.jp/ 住所:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 アクセス:JR 上野駅公園口・鶯谷駅南口から徒歩10分、東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分 お問合せ:050-5541-8600 (ハローダイヤル) 開館時間:9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで 休館日:月曜日(祝・休日の場合は翌平日休館) 観覧料(総合文化展):一般 1,000円/大学生 500円 ※特別展は別料金になります。黒田記念館は無料です。 ※総合文化展は、事前予約不要です。入館方法の詳細は東京国立博物館ウェブサイトをご確認ください。 ※高校生以下、および満18歳未満と満70 歳以上の方は総合文化展は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。 ※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。 ※開館日・開館時間・展示作品・展示期間等、今後の諸事情により変更する場合があります。最新情報は、東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください。

〇法隆寺金堂壁画 写真ガラス原板デジタルビューア 会期:2023年8月1日(火)~2024年1月28日(日)※半年ごとに展示替えあり 会場:東京国立博物館 法隆寺宝物館 中2階 体験展示スペース 観覧料:開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)または総合文化展観覧料で見ることができます。(事前予約不要) デジタルコンテンツ制作:法隆寺、奈良国立博物館、国立情報学研究所高野研究室 デジタルコンテンツ制作協力:文化財活用センター、便利堂

〇ホテルオークラ カフェガーデンテラス 場所:東京国立博物館 法隆寺宝物館1階 営業時間:11時00分~16時00分(ラストオーダーは15時20分)(※東京国立博物館の開館日) 屋内:32席 テラス:36席 全席禁煙 TEL:03-3827-7600 ※特別展の開催がない期間は、予約もできます。

元記事で読む
の記事をもっとみる