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「住宅ローン金利が上がる前に家を買いたい」急ぐべきか?【連載・第1回】

  • 2023.9.2
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都内のマンションなど住宅が値上がりする中、住宅ローンの金利も上がると声があり、家が欲しい人が一番頭を悩ませているのは「住宅ローン」でしょう。本連載では、「住宅ローン」を考える時の注意点を取り上げます。初回は「住宅ローンをどうするか」を考える前に、検討すべきことについてです。それは、「ライフプラン」です。

■マイホームを買うタイミングはライフプランを最優先に

マイホームを買うタイミングで最優先すべきは、各家庭のライフプランです。

たとえば、どこで家を買うか、どのくらいの広さにするかは、家族の人数やキャリアがある程度固まってからが望ましいといえます。

というのも、家を買ってから子どもが生まれたり、転職をしたりすると、「家が狭い」「勤務先から遠い」などの問題が起きかねないからです。

こうした事情を考えずに、「金利が低いうちに」「家が値上がりする前に」などの理由で慌てて家を買うと、後悔するかもしれません。

■自己資金が十分でなければ買いたくても見送る

たしかに「金利が上がりそうだから今のうちに家を買いたい」と考えてもおかしくないですし、その気持ちも分かりますが、自己資金が十分でなければ買うのを見送るほうが無難です。

そもそも、家を買うときには購入代金の最低でも20%の自己資金を用意したほうがいいとされています。自己資金(頭金)なしで、全額借りる(フルローン)人もいますが、その分ローンの金額が増え、返済が苦しくなります。逆に自己資金が多いと、住宅ローンの金利を優遇してもらえる場合もあります。

家を買うなら予算や自己資金準備の計画を立て、計画に沿って進めましょう。

■住宅ローン金利が上がると住宅は値下がりする傾向に

今後の見通しを考えた時、住宅ローンの金利が上がりそう、住宅の値上がりが今後も続きそうであれば、「早く家を買いたい」と考える人もいるでしょうが、両方上がり続けるとは考えにくいでしょう。

住宅の価格は2013年頃から値上がりが続いていますが、これは超低金利のせいで、低い金利でお得に住宅ローンを借りられるのでマイホームを買う人が増えたためです。

今後、低金利の時代が終わって住宅ローンの金利が上がれば、住宅を買う人が(以前よりは)減って価格が上がり続けるとは考えにくいです。

また、日本では少子高齢化が進んでおり、人口が減っている地方を中心に不動産の価格は下がると見られています。

家は大きな買い物であり、買うにあたっては慎重な計画が必要です。一時の感情で無計画に買うのでなく、決めた長期の目標に沿って堅実に進めましょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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