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【機内食ルポ】エールフランス航空「関西空港~パリ」エコノミー搭乗体験をコロナ前・コロナ禍と比較!

  • 2023.9.2

フランスを代表する航空会社「エールフランス航空」。世界500都市以上に就航し、世界有数の路線網を維持しています。ハブ空港であるパリ=シャルル・ド・ゴール空港から日本へは、成田、羽田、大阪の3都市と定期運航。そんなエールフランス航空の最新情報を、ここ十数年毎年搭乗している筆者が、搭乗・機内食ルポとともにお届けします。

ロシアおよびウクライナ情勢によりフライト時間が延長

2023年8月中旬、関西空港からパリ=シャルル・ド・ゴール空港への直行便に搭乗しました。昨年の8月とコロナ禍前にも、ここ十数年毎年搭乗していたので、以前との比較も含めてレポートします。

■AF291便 関西空港 10:35発 → パリ=シャルル・ド・ゴール空港 18:30着

(所要時間 14時間55分) *日本とフランスの時差は夏時間で-7時間

まず、以前と大きく変わったことは、ロシアおよびウクライナ情勢による航路の変更です。ロシアとウクライナ上空を迂回し、安全が確認された航路で運航しています。今回は上の画像のルートで、所要時間14時間55分。以前のフライト時間は約12時間だったので、現在は3時間ほど長くなっています。

長くて退屈するかと思っていましたが、映画を見て、本を読み、寝ている内に到着。元々が長時間なので、以前と比べてそこまで長いとは感じませんでした。映画をもう1本余裕をもって見られるという感じでしょうか。

筆者の場合、搭乗したら時計を現地時間に合わせ、できる限り時計を見ないようにしています。それだけであまり時間が気にならなくなりますよ。

最新式の新型エアバスA350を導入し、機内サービスが充実

©︎Matheus Obst / Shutterstock.com

もう一つの大きな変化は、2023年7月より関空便に新型エアバスA350を段階的に導入しており、機内に最新テクノロジーが導入されたこと。今回、エアバスA350-900(全292席)に搭乗した際、新しい機内は清潔感があり、タッチ・ディスプレイはスムーズで使いやすくなり、最新技術のよさを体感しました。

シートが新しくなり、Wi-FiやBluetoothが使える!

エールフランスの青系のカラーで統一されたシートは、フィット感が増し座り心地がよくなりました。2本の通路をはさんだ、3-3-3の座席配列です。

そして何より、エールフランス航空の90%の機内でWi-Fi(パスによっては有料)が使えるようになったのは画期的です。

筆者は使わなかったのですが、フライト中に仕事をしたり、常に家族や友だちと繋がっていたいという人にとっては、より快適に過ごせるようになりましたよ。

機内サービス

■シート:人間工学に基づき改良されたフォームにより、サポート感が強化されフィット感がアップ。118度までリクライニング可能。調整可能なヘッドレストを装備。

■USBポート:完備。USBポートAおよびCを使用すると電子機器を充電可能。

■電源:機材により装備。

■Wi-Fi:出発時刻の30時間前から、機内またはチェックイン時に直接Wi-Fiパスを購入可能。約90%の機材に装備。

・メッセージパス:メッセージアプリが使える。

・サーフパス:1時間、またはフライト中無制限でネットサーフィンが出来、メールを送受信できる。

・ストリームパス:超高速回線でサイトの閲覧、ドラマや映画を視聴可能。

*2023年8月時点、価格は公式サイトに掲載されていません。購入時にご確認下さい。

■Bluetooth:ヘッドホン使用可能。ペアリング機能を使えば、スマートフォン、タブレットを接続してリモコンとして使用可能。

■新聞・雑誌:エールフランス・プレイのアプリケーションをダウンロードすれば、出発の30時間前からタブレットやスマートフォンに好みのデジタル形式の新聞や雑誌をダウンロード可能。

タッチ・ディスプレイがより快適に

より大きくなったタッチ・ディスプレイ(4.13インチ)は、昨年搭乗したときよりスムーズで格段に使いやすくなりました。解像度が高くなり、画像もさらに見やすくなっています。

また、イヤホンジャックとUSBポートが装備されています。スマートフォンの充電ができるので、USBケーブルを用意しておくと便利です。

機内エンターテインメントは、370本を超える映画をはじめ、テレビ番組、ニュース、ゲームなどを個人用スクリーンで楽しめます。

筆者は映画を見ることが多いのですが、以前は比較的フランス映画やカンヌ映画祭に関わる作品が充実していたのが、今回はディズニーなどの娯楽色の強いアメリカ映画が多くなっていました。日本映画も少なくなっています。それでもやはりほかの航空会社と比べれば、フランス映画は多い方でしょう。

アメニティは機能重視

座席に用意されているのは、クッションとブランケット、ヘッドホン。コロナ禍以前にあったアイマスク、耳栓はありませんでした。必要最低限、機能重視という印象です。

日本では猛暑であっても、機内では設定温度が低いせいかだいぶ寒く感じます。筆者はカーディガンとジャケット、ストールを持参し、ブランケットもかけました。それでも寒いときがありました。なにか羽織るものを用意した方がよいでしょう。

CAの対応はコロナ禍より向上

昨年搭乗した際は、コロナ禍でもあり客室乗務員のサービスが必要最低限で、以前より質が落ちた感じが否めませんでしたが、今年はだいぶ改善されたと思います。

今回、本を読むために座席のライトを点灯し、その消し方がわからなかったのでフランス人のCAに尋ねました。新機材のためCAもわからず、それでも時間をかけて調べて消してくれました。笑顔で丁寧に対応してくれましたよ。ただし、エールフランス航空の場合、かなり個人差があると思います。

フライト中2食の機内食ルポ

搭乗すると、まずはおしぼりがサービスされます。この際、コロナ禍以前には軽いスナックとドリンクのサービスがありましたが、こちらは現在ありません。

現在もコロナ対策で一部のサービスは一時的に停止され、食品は個包装のものか蓋をかぶせてサービスできるものを優先しているそうです。

1食目:サーモンをメインにした和食

以前は紙に書かれたメニューが用意されていましたが、現在はこれもありません。

搭乗して約2時間後に1食目がサービスされます。「ビーフ or サーモン?」と尋ねられ、サーモンを選びました。カトラリーはエコロジーを意識してか木製です。

ドリンクはミネラルウォーターを選びましたが、ワイン、シャンパン、ジュースなどが多彩にそろうので、飲める方にはフランスらしくシャンパンやワインがおすすめです。

サーモンには味噌のソースが添えられています。サイドディッシュに里芋やニンジン、インゲンの煮物が付き、しっかりと和食です。フランスについた後、ご飯や和食を食べる機会が少なくなるので食べ納めにうれしいですね。

サラダにはドレッシングをかけていただきます。カボチャのサラダで緑黄色野菜をいただけるのはヘルシーでありがたいです。

フランスらしかったのは、このミニチーズ「ブリー」。これをパンにつけて味わうと、「もうすぐフランス!」と気分が盛り上がってきます。

デザートはリンゴのケーキ。スポンジ生地にリンゴのコンポートがのり、素朴な味わいでした。全体的にほどよい量で、満腹になりすぎないのが快適です。

ドリンクバーでの軽食サービス

着陸前の2食目までだいぶ時間が空くので、ドリンクバーでドリンクと軽食を提供しています。各々が好きなときに取りに行くことができます。頼めばあるのかもしれませんが、アルコール類は見かけませんでした。ちなみに昨年の8月には、ワインを飲んでいる人がいました。

軽食はサンドイッチや焼菓子、キャンディー、もみじ饅頭までありました。もみじ饅頭が用意されているのに意表を突かれ、「こんな所で広島名物に出会えるとは!」とすかさずチョイス。

コロナ禍以前は、客室乗務員が何度か水をサービスしに座席までまわって来てくれましたが、これは現在ありません。

2食目:エッグパイ、サラダなどの朝食

着陸の約2時間前に朝食(内容的には)が用意されます。ですが、現地時間は夕方です。

「BON APPETIT(召し上がれ)」と書かれたバッグ型のパッケージは、何年か前から取り入れられています。デザインと色合いがフランスらしくておしゃれですよね。

中に入っているのは、エッグパイ、サラダ、フルーツサラダ、日本製のヨーグルト、チョコレートのスポンジケーキ。ドリンクはコーヒー、紅茶、緑茶などから選べます。中ではエッグパイが温かくて焼き立てのような食感で、一番おいしかったです。

長時間座り続けて動いていないので、この程度のさっぱりとした味わいと軽さがお腹を満たすのにちょうどよかったです。食べた後、ほどなく着陸態勢に入ります。

昨年と比べると機体が新しくなり、最新テクノロジーが導入されたのが画期的でした。しかし、現在もアメニティやドリンクサービスなど、コロナ対策で一部のサービスは一時的に停止されています。それでも最新型になったメリットの方が多く、十分快適に過ごせました。

今回は、関西空港からパリ=シャルル・ド・ゴール空港までの搭乗・機内食情報をレポートしました。今後の旅の参考にしてみて下さいね。

[Photos by Yo Rosinberg & Shutterstock.com]

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