1. トップ
  2. ファッション
  3. 「モードの帝王」イヴ・サンローラン、没後日本で初の大回顧展!

「モードの帝王」イヴ・サンローラン、没後日本で初の大回顧展!

  • 2023.9.1
  • 638 views

20世紀後半のモード史にその名を刻み、「モードの帝王」と称された唯一無二のデザイナー、イヴ・サンローラン。デビューから引退までの40年にわたる歴史を、12章構成で余すところなく紹介する大回顧展『イヴ・サンローラン展  時を超えるスタイル』が、9月20日より国立新美術館にて開催される。

カクテル・ドレス - ピート・モンドリアンへのオマージュ1965年秋冬オートクチュールコレクション ©️ Yves Saint Laurent©️ Alexandre Guirkinger

イヴ・サンローランは、クリスチャン・ディオールの急死をうけ、1958年にディオールの後継デザイナーとして鮮烈なデビューを飾る。62年からは自身のブランド「イヴ・サンローラン」を始動。それ以来、2002年の引退まで約半世紀にわたりファッション界をリードした、まさにレガシーと言える存在。

オフィスでのイヴ・サンローラン、パリのマルソー大通り5番地のスタジオにて、1986年©️ Droits réservés

本展はイヴ・サンローラン美術館パリの全面協力を得て、没後日本で初めて開催される大回顧展。オートクチュールのルック110体のほか、ドローイング、写真、映像など貴重な資料を紹介し、イヴ・サンローランのデザイナーとしての人生とその創造の全貌に迫る。パンツスーツやトレンチコート、ピーコートなどを発表し、現代にまで続く女性の普遍的なスタイルを提案したことや、モンドリアン・ルックに代表されるような芸術作品から着想を得たスタイルの確立など、彼がファッション界、ひいては私たちの日常のワードローブにまで及ぼした影響を本展では感じることができるだろう。

偉大な才能であるイヴ・サンローランから生み出された豪華絢爛な美の世界を間近で堪能できるこの展覧会、ファッションや芸術を愛する人なら必見だ。

本展は12章で構成され、鮮烈なデビューからアイコニックなスタイル、芸術性、ジュエリー、舞台芸術などに分かれてイヴ・サンローランのクリエーションの魅力をじっくりと紹介する。「第0章:ある才能の誕生」では、1958年に彼がディオールでの初コレクションで発表し、後継者として熱狂的に迎え入れられた「トラペーズ・ライン」のドレスが登場。「品行方正」シャツ・ドレスイヴ・サンローランによるクリスチャン・ディオールの1958年春夏「トラペーズ・ライン」オートクチュールコレクション©️ Yves Saint Laurent©️ Alexandre Guirkinger

「第2章:イヴ・サンローランのスタイルアイコニックな作品」より。イヴ・サンローランの代名詞的存在となったデザインの中でも、とくに革新的だったのは紳士服からヒントを得て作られたタキシードやジャンプスーツ、サファリ・ルック、トレンチコートなど。時代の空気と呼応したスタイルは、彼の人気を不動のものにした。ファースト・サファリ・ジャケット1968年春夏オートクチュールコレクション©️ Yves Saint Laurent  ©️ Sophie Carre

「第8章:舞台芸術ーーテキスタイル」より。イヴ・サンローランはオランで過ごした少年時代から演劇や舞台に夢中だった。名作映画『昼顔』やジャン・コクトーの演劇『双頭の鷲』、20世紀を代表する振付家ローラン・プティが芸術監督を務めたミュージックホールなど、生涯を通してさまざまな演劇や映画の衣装を手がけた。ジャケット1977年に行われたジジ・ジャンメールのショー『ローラン・プティのショーに登場するジジ』のためのデザイン©️ Yves Saint Laurent©️ Sophie Carre

セヴリーヌ・セリジーのドレス1967年に公開されたルイス・ブニュエル監督の映画『昼顔』のカトリーヌ・ドヌーヴのためのデザイン©️ Yves Saint Laurent©️ Sophie Carre

「第11章:イヴ・サンローランと日本」より。1963年の来日をきっかけに、イヴ・サンローランは日本の文化や伝統工芸品に魅せられ、その後の創造にも多くの示唆を与えた。一方、彼が発信するスタイルは、日本のファッションやデザインの世界にもさまざまな影響を及ぼすものでもあった。本章では、イヴ・サンローランと日本の関係を、資料を通して紐解く。初来日時のイヴ・サンローラン、1963年4月©️ Droits réservés

『イヴ・サンローラン展  時を超えるスタイル』Yves Saint Laurent, Across the Style期間:2023年9月20日(水)〜12月11日(月)場所:国立新美術館企画展示室1E東京都港区六本木7-22-2tel : 050-5541-8600(ハローダイヤル)開)10:00〜18:00(日、月、水、木)10:00〜20:00(金、土)休)火観覧料:一般¥2,300、大学生¥1,500、高校生¥900https://ysl2023.jp

元記事で読む
の記事をもっとみる