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16万円のレアアイテムも!ビンテージランタンの名店「ビブラント」が誇る“四天王”を紹介

  • 2023.9.1

二子玉川のビンテージランタン専門店「viblant」

コアなコレクターが多いことでも知られる「ビンテージランタン」。100年前につくられたものでも、ていねいにメンテナンスすることで、“生涯の相棒”としてキャンプの夜を明るく照らしてくれます。

そんなキャンパーなら一度は憧れるビンテージランタンを専門で扱っているのが、今回訪れた「viblant(ビブラント)」。東京都の二子玉川駅(東急田園都市線・東急大井町線)から徒歩5分の場所にある店内には、希少価値の高い逸品がずらりと並びます。

それらの一つひとつは、オーナーの石角直樹さんが国内外から買い付けたものです。中には16万円もする貴重な一台も。ビブラントが誇るレアなビンテージランタンを教えてもらいました。

 

超入手困難!レアビンテージランタン「四天王」

ーーお店には数多くのビンテージランタンが並んでいますが、特に貴重なものを教えてください!

石角直樹さん(以下、石角):特にレアなランタンが4つありますよ。言うなれば、我が店の「四天王」ですね(笑)。それぞれ紹介します。

2年間限定で製造された「コールマンL228」

コレクターも多いスラントランタン「コールマンL228」(税込88,000円)

石角:まずは「コールマンL228」。コールマンを代表するツーマントルランタンである228シリーズの最初期モデルで、1928年から1930年までの2年間しか製造されていないんです

ーー2年間だけの製造とは…非常に貴重ですね!ほかのランタンと異なる部分はあるんですか?

石角:内部のジェネレーターという部品が斜めになっているのが大きな特徴です。これを「スラントランタン」と呼ぶのですが、コレクターの間で人気なんです。

また、マントルを風や衝撃から保護するグローブにガラスではなく、「雲母(うんも)」が使われていることも珍しいですね。ガラスとは違った風合いを楽しめますよ。

16万円の超レアランタン「コールマン242」

ビブラントで最も高価なビンテージランタン「コールマン242」(税込160,000円)

石角:2つ目も同じくコールマンから。コールマン初のシングルマントルランタンとして1932年に登場した「コールマン242」。242A、242Bなどで人気の242シリーズの初期モデルで、通称NLと呼ばれています。「No Letter(刻印なし)」の略称で、非常に数が少なくめったにお目にかかれない逸品。こちらは160,000円(税込)です。

ーー16万円!?とても高価なランタンですね!

石角:うちの店の中でも最も高価なランタンですよ。グローブのガラスも当時のもののようで、90年以上前につくられたとは思えないような保存状態の良さはコレクター必見です!

メジャーリーガーがつくった「シアーズ テッド・ウィリアムスモデル」

野球好きも必見の「シアーズ テッド・ウィリアムスモデル」(税込143,000円)

石角:こちらはシアーズのランタン。シアーズはアメリカの老舗百貨店で、そこが1960年代から70年代にかけて自社ブランドとしてランタンを販売していたんです。実際の製造はコールマンが行っていました。そんなシアーズランタンの一つが、この「テッド・ウィリアムスモデル」。

テッド・ウィリアムスは、1940年代〜50年代を中心にメジャーリーグで活躍した野球選手です。ベースボール界のレジェンドとして有名で、打率4割超えを記録した凄腕バッターです。

ーーなぜ野球選手の名がランタンに?

石角:彼は大のアウトドア好きだったんですよ。そこで、自分の名前を付けたモデルをつくりたいとシアーズに依頼したそうです。

シアーズのランタンというだけでもレアではあるのですが、その中でもテッド・ウィリアムスモデルはさらに貴重なランタン。お値段は143,000円(税込)です。

保存状態最高!未使用の「ゲニオール150」

まるで最近つくられたかのような輝きを放つ「ゲニオール150」(税込88,000円)

石角:最後は「ゲニオール150」。ゲニオールは、ドイツのランタンブランドです。ドイツといえばペトロマックスも有名ですが、この2つのブランドは、ヘインズ社という同じ会社が製造していました。

「ペトロマックスHK150」というこれとよく似たモデルもあるんです。ペトロマックスのほうもレアなのですが、それよりもさらに手に入らないといわれているのが、このゲニオール150。

ーーかなり保存状態がいいように見えますね!

石角:これは一度も火をつけていない新品なんです。未使用なのはかなり貴重で、僕ですら怖くてあまり手を付けられていません(笑)。

ーー貴重なランタンばかりで緊張してしまいます(笑)。

石角:紹介した4つのランタンは非常に高価ですが、ビンテージランタン入門者にもぴったりな、お手頃なものもそろえていますよ。使う人それぞれに合わせたランタンを提案するので、ぜひ気軽に相談してください!

「海外コレクター」にも知られるビブラント

ーーこんなにも貴重なランタンの数々は、どこで仕入れているんですか?

石角:コロナ禍になる前は海外に行って、仲良しのコレクターさんたちから仕入れたり、フリーマーケットで買い付けたりしていました。

ーーどの国に行くことが多かったんですか?

石角:ヨーロッパに行くこともありますが、アメリカが多いですね。ただ、アメリカでの買い付けは肉体的に大変なんです(笑)。

アメリカはフリーマーケットが盛んで、掘り出し物が多いのですが、会場がすっごい広いんですよ。先が見えないくらい広大な会場内で、歩きながら一つひとつランタンを探さないといけないので、まさに地獄の作業です(笑)。

しかも、会場から駐車場までがめちゃくちゃ遠くて、買い付けたギアを持ちながら何百mも歩かなきゃいけない。人混みの中をヘトヘトになりながら歩くのが恒例となっていました(笑)。

超レアランタンだけでなく、入門用としても使えるビンテージ品も数多く並びます

ーー仕入れるのも大変なんですね!海外でのエピソードで、いちばん印象深かったことを教えてください。

石角:2018年にアメリカのフリーマーケットで買い付けをしていたら、ビブラントを知っている人に出会ったんです

その日、私はビブラントのTシャツを着て、プラプラと歩いていました。すると、出店中のアメリカ人のおじさんに、「ビブラントのスタッフなの?インスタグラム見てるよ!」と声をかけられたんです!

ーーアメリカにもビブラントの名が届いているんですね!

石角:ランタンを分解して修理する様子もインスタグラムに上げているんですが、それが珍しいらしくて。「あんな複雑なものよく直すね!」って驚かれました(笑)。

そこから意気投合して、次の日には、そのおじさんがフリーマーケットに何十個ものランタンを持ってきてくれたんです。そして「これ、全部買っていいよ」と売ってくれたんです。「やった、仕入れ終了!もう遊べる!」と思いましたね(笑)。

編集部のお買いもの

超高価なビンテージランタンの数々を目の前にして気おされていたところ、石角さんがおすすめしてくれたのが「真鍮オイルランプ」(税込4,620円)。安全性の高いパラフィンオイルを入れて芯に火をつけるだけなので扱いが簡単。屋内でも使えるので、部屋の雰囲気を優しく演出してくれます。

また、ランプをつるす「オイルランプクレイドル」(税込4,818円)もあわせて購入。ビブラントオリジナルの商品で、石角さんのアイデアによって生み出されました。これでランタンハンガーにつるしてキャンプで楽しむこともできます。

ガソリンや灯油ランタンに手を出してみたいけれど、少しハードルが高い…そう感じている人にはぴったりの組み合わせです。

オープン10周年を記念したキャンプイベント開催!

レアなランタンの数々がそろい、海外コレクターにも一目置かれるビブラント。そんなお店は2023年9月で10周年を迎えます。それを記念してキャンプイベントの開催が決定!

群馬県のoutside BASEで開催される「viblant 10th Anniversary Camp EAST」と、滋賀県のマイアミ浜オートキャンプ場で開催される「viblant 10th Anniversary Camp WEST」の2本立て。オールナイトで楽しめるスペースもあったりと、全国のビブラントファン、ランタンマニアが楽しめること間違いなしのイベントになるはず!詳細は以下をチェック!

イベント名:viblant 10th Anniversary Camp EAST
開催日程:2023年9月23日(土)9:00〜9月24日(日)17:00
開催場所:outside BASE(群馬県吾妻郡長野原町大字北軽井沢字鷹繋2032‐2457)

イベント名:viblant 10th Anniversary Camp WEST
開催日程:2023年10月14日(土)9:00〜10月15日(日)17:00
開催場所:マイアミ浜オートキャンプ場(滋賀県野洲市吉川3326-1)

【店舗情報】
住所:東京都世田谷区玉川2-15-13
電話番号:03-6805-6366
営業時間:11:00〜20:00
定休日:火曜

Instagramはこちら: @viblant_official

撮影/青柳光昭 文/流石香織

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