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「二百十日」とはいつあるの?何かをする日なの?

  • 2023.9.1

農業の三大厄日のひとつにあげられる「二百十日」。 この「二百十日」があるのは、立春から数えて210日目となる日です。 では、この日は何があるというのでしょうか。

そこでここでは、この「二百十日」について解説します。

「二百十日」はいつある?

 

まずは、「二百十日」がいつあるものなのかを見ていきましょう。

「二百十日」がある時期

「二百十日」は、雑節のひとつで立春から数えて210日目となる日となります。 カレンダー上では、9月1日頃となります。

この日は強い風が吹くであったり、台風が訪れる日であるともされてきました。

「雑節」とは

雑節とは、日本独自の暦日の制度です。 中国から「二十四節気」や「五節供」などの暦日が伝わってきましたが、国も場所も異なるので気候も異なります。 そこで「季節の移り変わりをより的確に掴むため」に設けられたのが「雑節」です。

1.節分 2.彼岸 3.社日 4.八十八夜 5.入梅 6.半夏生 7.土用 8.二百十日 9.二百二十日 雑節自体は、上記の9つなのですが、「彼岸」や「社日」「土用」は年に複数回あります。

「二百十日」には何をする?

 

雑節のひとつ「二百十日」には、なにかをするといった行事はあるものなのでしょうか。

風祭り

前述の通り、「二百十日」は台風が来たり風が強い日であるとされていました。 そのため、古くはこの日に「風祭り」を行う地域が多くありました。

この「風祭り」というのは、農作物を雨風から守るために行う風鎮めの儀式です。 収穫の時期を迎える農作物に被害が出ないように神様に祈願をしていたということになります。

農家の三大厄日

 

「農家の三大厄日」のひとつとして数えられる「二百十日」。 では、この「農家の三大厄日」の残りの2つ「八朔」「二百二十日」についても解説します。

八朔

「八朔」は、「八月朔日」を略したところから来た言葉です。

「朔日」は月初めとなる1日のことなので、「八月朔日」は8月1日を意味します。 旧暦の時代に生まれた言葉なので、現在の暦に換算すると8月25日頃から9月25日頃に訪れます。

この時期というのは、稲穂が実り始める時期となることから新穀を恩人などに贈る風習がありました。 その一方で、「八朔」は台風が来たり害虫や鳥の被害がある事から災害が多く油断できない時期とされていたのです。

二百二十日

「二百二十日」は、「二百十日」と同じく雑節のひとつであり立春から数えて220日目の日の事です。 現在の暦では、9月11日頃となります。

9月中旬から下旬にかけては台風が襲来しやすくなるとされてることから、暴雨や暴風を警戒する日とされてきました。

まとめ

「二百十日」は「農業の三大厄日」のひとつにあげられる日です。 現在の暦なら9月1日頃が相当し、この日は台風が来やすい、強い風が襲う日ともされてきました。 そのため、古くから「風祭り」という風鎮めの行事もされてきました。

しかし、一方で「二百十日」は台風がよく来る、風が強いということを裏付ける明確な根拠はないとされることもあります。

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