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世界に誇るトヨタ「アルファード」と「ヴェルファイア」の新型をテストドライブ!

  • 2023.8.31

トヨタのヒットモデルである、最高級ミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」の新型が発売。多様なライフスタイルに対して「快適な移動の幸せ」の提供を目指して進化させたという。その乗り心地、機能性、そしてデザイン性をレポート!

重厚感のある高級志向のデザイン

画像1: 重厚感のある高級志向のデザイン

トヨタの「アルファード」と「ヴェルファイア」はいわゆる”兄弟車”。そもそもは、販売チャネルによって販売車種が異なるため、このような作り分けが行われていたが、いまは基本、どこの店舗でもすべてのモデルが買えるようになった。

先代の販売比率は「アルファード」が95%を占めたという。なので、モデルチェンジを機に「ヴェルファイア」はなくすという話も出たそうだが、それぞれのキャラクターを明確にすることで共存させることとなった。

画像2: 重厚感のある高級志向のデザイン

一見すると”箱型”ボディはとても大きく見えるが、一般的な機械式駐車場(全長5,000mm×全幅1,850mm以下)に収まるサイズを維持している。力強くボクシーなスタイルが、存在感を際立たせている。

先代アルファード/ヴェルファイアは、煽られているわけでもないのに後ろに付かれるだけで圧迫感を覚えたという経験のある人もいるだろう。今回の新型では、あのギラギラした威圧感のある”オラオラ系”のフロントグリルをやめ、重厚感のある高級志向のデザインとなっている。

最大のウリは、「おもてなし」

画像1: 最大のウリは、「おもてなし」

「アルファード」と「ヴェルファイア」でフロントマスクの意匠は異なるが、「ヴェルファイア」のみに漆黒メッキやスモークメッキが施され、アグレッシブな印象。

ボディカラーはホワイト、ブラック、そして「アルファード」にのみ、ブロンドが設定される。また、インテリアでは、「ヴェルファイア」のみに、サンセットブラウンのレザーシートが設定されている。

このクルマの最大のウリは、「おもてなし」の思想にもとづいた機能・装備の充実度の高さ。広くゆったりした室内空間だが、もちろん、最優先されるのは2列目シートだ。

クッションフレームの取り付け部分にゴムブッシュを配置して振動を吸収し、乗り心地を向上。ビルの免震構造をイメージしてもらえば良い。さらにシート形状を改善し、減速時にも前方にずり落ちない配慮がなされた。

画像2: 最大のウリは、「おもてなし」

インテリアの大きな特徴は、「スーパーロングオーパーヘッドコンソール」。従来は天井の左右など、あちこちに照明やスイッチ、エアコン吹き出し口が分散されていたが、すべてを天井中央に集約させ、収納BOXも装備。それにより、反対側の窓や照明の操作もできるなど、利便性が高まった。

ボリュームゾーンのZ(アルファード)/Z Preimier(ヴェルファイア)グレードでも十分だが、最上位グレードの「Executive Lounge」はもはや「大空間高級サルーン」。シート幅が広くなり、背もたれ、アームレストに低反発のフォームパッドを採用。

そしてマッサージ機能を備える。運転席にもないのに…。もちろん、エンターテインメントシステムも備える。テーブルの角度や照明の明るさなど、リモート会議のしやすさまで配慮されており、ビジネスクラスの機能性、快適性を備えるVIP仕様車だ。

画像3: 最大のウリは、「おもてなし」

走行性能、燃費、静粛性も進化

もちろん、快適性だけでなく、走行性能、燃費、静粛性など、走りに関する面も進化している。「ヴェルファイア」の差別化については、端的にいうと「アルファード」は“ショーファー”で「ヴェルファイア」は“ドライバーズカー”。

専用のサスペンションチューニングやボディ補強により、気持ちよく運転できる、意のままに動くクルマになっている。また、ガソリン車には「アルファード」よりパワフルなターボエンジンを搭載する。私なら、自分で運転するなら「ヴェルファイア」、ドライバーがいて2列目シートでくつろげるなら「アルファード」を選ぶ。

でも、2列目シートに座っていた大柳編集長が、「ヴェルファイアでも十分に乗り心地は快適」とおっしゃっていたので、デザインや装備の違いで選ぶのもありだろう。(「ヴェルファイア」の方が標準装備が充実している。)とはいえ、オーダーを受け付けた1年分10万台はすでに完売の様子。長納期が続いているだけに、欲しい方は即、要チェックです。(テキスト:佐藤久実)

佐藤久実 Profile
モータージャーナリスト/レーシングドライバー
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
日本モータージャーナリスト協会会員

大柳編集長から見た、アルヴェルってここが凄かった!

画像1: 大柳編集長から見た、アルヴェルってここが凄かった!

トヨタが誇る「アルファード」と「ヴェルファイア」の“アルヴェル”といえば、数年前まではやんちゃでギラついたイメージが強かったのに、今では都心部に待機していれば「エグゼクティブのお迎えか」といった、“VIPの送迎車”というキラキラとした高級イメージが定着。

とくに「アルファード」はアジアの裕福層に爆発的な人気で、日本の定価の倍以上である、約2,000万円越えでも売れに売れているというし、国内でも海外でも中古車でも値段が落ちない事でも有名な、大人気モデルでもある。

新型も、実際に乗車してみるとまずは内装のゴージャスさに驚くほど。インテリアのサンセットブラウンのシートは、プレミアムナッパ本革で触り心地も良いし、見た目も素敵。ニュートラルベージュのレザーも車内が明るく感じ、リッチな空間を感じる。ビッグな外見によって女性ドライバーに向いていないのでは...と思ったが、実際に運転してみると着座位置も高いため、むしろ運転しやすい。

画像2: 大柳編集長から見た、アルヴェルってここが凄かった!

そして、なんといっても後部座席が、ビジネスクラスのような快適さが詰まっている。回転格納テーブルには、パソコンや色々な物が置けて安定性も高い。どうやらシャンパングラスを置いても快適に楽しめるとか!

また、テーブルにはミラーも付いていて、オンラインミーティング前や、目的地につく前にさっとチェックできたりするのも女性には嬉しいだろう。さらには指紋がつきにくい“防汚処理付き”といった加工が施されているのだから、さすが日本のトヨタのおもてなしだと感心。

後席には、買い物フック、コートフックがそれぞれついていて、女性にとってあったら嬉しいポイントが多数散りばめられている。シーンに応じてワンタッチでシート姿勢や空調、そして美しい照明が、スマホのような使いやすさでパネル操作しながら、自分好みにフルカスタマイズが可能。快適性を追求したモダンなインテリアになっている。

画像3: 大柳編集長から見た、アルヴェルってここが凄かった!

実際に試乗してみると、なんともゴージャスでリッチな気分を味わえた“アルヴェル”。日本を代表するトヨタが誇る、繊細で機能性の高いこだわりが詰まった、世界で人気の最新モデルをぜひチェックしてみてほしい!(大柳 葵理絵)

撮影:Naoto Hayasaka

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