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「不憫で仕方ない」わが子を置いてボーイズバーへ。帰らない母は男と!?<恋愛依存のシングルマザー>

  • 2023.8.31

佐伯さえ(27)は、大手印刷会社で営業としてバリバリ働くキャリアウーマンで、母とふたり暮らし。母子家庭で育ったさえには、2つ下の妹・りな(25)がいました。りなとは不仲で音信不通でしたが、ある日突然、「子どもを出産した」と連絡が届きます。約6年ぶり再会するりなは、整形して“量産型”の見た目に変貌していました。そして、娘を“ききめろ”と名づけ、3カ月という約束で、さえの家で同居することに。りなは、夜のお店を営む経営者の彼氏・たけひことの間に子どもを授かったものの、「結婚はしないし、認知もしない」と言われ、「養育費は月40万円、家を借り、家賃も払ってもらう」という約束で出産したそう。しかし、産後1カ月が経ったころ、たけひこから、「家は自分で借りて。家賃も養育費から払って」と連絡がありました。家がなくなってしまったりなは、「このままこの家で暮らす」と言い出します。さえが拒否しても、「赤ちゃんがいるのに! 人でなし!」と一歩も引かないりな。しびれを切らしたさえは、「私が出て行く」と宣言してしまいます。

「住宅問題解消♡ ちょろすぎたw」と、家族を見下し、自立する気がまったくないりな。問題が解決して気分が良くなったりなは、以前からSNSでチェックしていた、ボーイズバーで働く“まひまひ”という男性のお店へ遊びに行くと言い出しました。

「キキちゃんを置いて、そんなところに行っていいわけないでしょ!?」と反対するさえに、「お姉ちゃんは独身だからわからないと思うけどさぁ、もっと母親に思いやり持って?」と嫌みをちくり……。

姉妹が口論していると、母は「りなには何を言っても聞かないから」と、遊びに行くことを承諾しました。そんな母に、「いつもりなに甘いよ!」とさえが反論していると……。

赤ちゃんを置いて出かけた先には…

「キキのことちゃんと見といてね! 行ってきまーす」

意気揚々と出かけたりな。”まひまひ”こと、まひとが働くボーイズバーへ足を運びます。

実物のまひとに感動するりなは、テンション高く、まひととの時間を楽しんでいました。

日付が変わったころ、さえは……。

「子どもをほったらかして、こんな時間まで……」

帰ってこないりなにイライラしながらも、日中のお世話で疲れている母を寝かせ、キキちゃんにミルクを飲ませていました。

「3カ月だけ、キキのため」と、お世話に励んでいたさえですが、「りなを甘やかしていただけだった」と後悔の念が芽生えます。

「キキのことはすごくかわいい……。この子の親が、りなだなんて……」
「こらからのキキの人生を思うと、不憫で仕方ない……。でも私は、この子の親には……なれない」

キキちゃんのことを思い、複雑な心境のさえ。母親としての自覚がないりなの行動に、不安が募っていました。

そして、自分が家を明け渡すことについて、「それは絶対に間違ってる」と思い直します。何もしないであろうりなに代わり、自分でりなの家を探そうと考えていました。

「キキ、あんたは何も悪くないからね。頑張って幸せになるんだよ」

りなに対しては諦めにも似た心境のさえですが、キキちゃんを心配する気持ちだけが増していくのでした。

まるで母親のようにキキちゃんを想い、深夜にミルクを飲ませるさえ。しかし、さえが言うように、さえが親になることはできず、どんなにキキちゃんのことを考え、心配しても、キキちゃんとどのように生きていくかを決めるのはりなです。

新生児の時期は、本当にあっという間ですよね。息抜きも大切ですが、よく知りもしない男性と夜更けまでお酒を飲んで過ごす時間と、わが子の貴重な新生児時期を一緒に過ごす時間……どちらが大切か、りなにはよく考えてみてほしいものです。


著者:マンガ家・イラストレーター もち

ベビーカレンダー編集部

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