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10歳で性被害に。小6の加害児童が「実験台」にしたのは男子だった

  • 2023.8.29

小学4年生の時に放送委員会に入ったちくまサラさん。同じ班にいた6年生のYの下ネタやセクハラに苦痛を感じながらも、なんとか続けていました。しかし、セクハラは次第にひどくなり女子のおしりを触ったり、男子を押さえ込んだりとエスカレートしていきます。上級生の女子は委員会に来なくなってしまい、今度はちくまサラさんがYの標的になってしまいます。『10歳で性被害に遭った
』をダイジェスト版でご紹介します。※ このお話では、子どもの性被害に関する表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。

男女関係なく被害者だった

下ネタやセクハラを続けていたYはどんどん調子に乗っていきました。5年生の女の子のおしりを触ったり、同性の委員長に対し抑えつけたりとやられた本人も見ている人も不快になる行為を悪びれもせずにやっていました。

上級生で大柄のYに対し無視して抵抗することが精一杯だったと振り返るちくまサラさん。委員長が止めてくれることが救いではあったと思いますが、委員長もまた被害者だったというのはとてもつらいですよね。

先生や周りの大人へ助けを求められたら良かったと思いますが、性的な被害は伝えにくく感じたり、報復も怖かったりしたはず。その苦しみを想像すると本当につらくなりますね。

セクハラの対象が自分になった

いつからかセクハラされていた5年生の女子は委員会に来なくなっていました。ちくまサラさんはそれでも真面目に委員会に通い続けていましたが、標的が自分だけになったことで次第にセクハラはエスカレートしていきます。小学生が胸を触るなんて信じられませんが、Yにとっては興味のあることだったのかもしれません。

声を上げることができなかった5年生は「逃げる」という選択で自分を守りました。逃げるのはネガティブなことばかりではなく、自分を大切にすることでもありますね。

このとき、Yに誰かが正しい性の知識を教えられていたら、被害は食い止められたのかもしれません。しかし、過去の教育では「性知識」はあまり触れられていなかったことも事実。親に聞いてもはぐらかされることが多い話題だったのではないでしょうか。結果、誤った知識のまま暴走する子がいたと思うと、胸が苦しくなりますね。

忘れられない被害に遭ってしまう

ある日、Yと放送室に2人きりでいたちくまサラさん。Yに背を向け黒板に予定を書いていると背後に立たれ、服の中に手を入れられます。突然のことで声も出せず抵抗もできませんでした。頭はパニックになりながらも、どこか冷静に考えている自分がいました。

Yと2人きりという状況がまず苦痛だったでしょうし、大柄なYに後ろから抱きつかれたら抵抗することも難しいですよね。それまでもセクハラをされていたとはいえ、まさかここまでやるとは。小学生とはいえ許される行為ではありません。

この後、抵抗し逃げ出したちくまサラさん。今になってもその時のことは忘れることができないといいます。

加害者・被害者を減らすために絶対に必要な「性教育」。性教育が活発ではなかった世代が親となっている今、わが子を守るためにどんなことを伝えるべきなのか、今一度考えなくてはと思わされる作品でした。

著者:ママリ編集部

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