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英2部ストークにU-20韓国代表“10番”が加入へ!プロ2年目で欧州進出のペ・ジュンホとは何者か

  • 2023.8.28

U-20ワールドカップで印象的な活躍を披露した“韓国の10番”が欧州の舞台に挑戦する。

Kリーグ1(1部)の大田(テジョン)ハナシチズンに所属するプロ2年目のU-20韓国代表MFペ・ジュンホ(20)が、イングランド2部EFLチャンピオンシップのストーク・シティに移籍する。

契約手続きを終えるため、8月28日午前に仁川(インチョン)国際空港から英ロンドンへと出国したペ・ジュンホは、いよいよ本格的な欧州生活をスタートさせる。

U-20W杯で欧州スカウトを虜にした“韓国の10番”

ペ・ジュンホにとって大きな変化だ。

2003年8月生まれで20歳になったばかりのペ・ジュンホは、わずか1年7カ月前まで高校生の身分だった。

2022年に大田に入団し、プロ生活をスタートさせてまだ1年6カ月程度であるにもかかわらず、イングランドの舞台でプレーをすることになった。本人でさえも想像していなかった“ハイスピード跳躍”だ。

ペ・ジュンホが本格的に欧州進出を夢見るようになったのは、今年5~6月に行われたU-20ワールドカップでの活躍からだ。

当時、U-20韓国代表の10番を背負ったペ・ジュンホはエースとして活躍し、チームのベスト4進出に大きく貢献した。

当時、開催国アルゼンチン現地では欧州の複数スカウトがペ・ジュンホに積極的に関心を示し、直後からペ・ジュンホの名が欧州でも知られるようになった。

(写真提供=韓国サッカー協会)U-20ワールドカップでのペ・ジュンホ

「W杯以降、海外進出に関する話をたくさん聞いた。それでも、自分一人焦ることはなかった。例え今夏でなくても、良い機会は後にも来ると思って落ち着いて待っていた」というペ・ジュンホは、「2部リーグではあるが、ずっと夢見てきた舞台に行くことになった。いつも欧州でプレーをする想像をしながらサッカーをしてきた。夢が叶った気持ちだが、これからが始まりだと思う。これからが大事だ。まだ自分に“欧州組”という肩書きは早い。謙虚に自分がやるべきことをやる。浮かれることなく平常心を保ちながら、上手く適応しなければならない」と答えた。

ペ・ジュンホの実力には疑いの余地がない。韓国国内のサッカー専門家はもちろん、イングランド現地でもペ・ジュンホの成功を楽観している。

カギは適応だ。環境や言語、食事などあらゆる点で不慣れな背景から新しく始まるだけに、早い適応力を備えることが重要だ。

ペ・ジュンホ自身、「まずは英語の勉強を頑張らなければならない。今はほとんど話せないので努力が必要だ。車の運転も学ばなければならない。幸い、食事は選り好みする方ではない。何でもよく食べるタイプなので、食事について心配はない」と話す。

仁川国際空港で取材に応じたペ・ジュンホ

ペ・ジュンホは“無”から“有”を想像するファンタジースターだ。卓越した個人技と創造的なプレーが逸品だ。イングランドの舞台でも武器にしなければならない強みである。

「技術には自信がある。自分の得意なプレーを活かして、ストーク・シティでも存在感を見せたい」というペ・ジュンホは、「まだフィジカルや体力面は足りない。欧州でもっと上手くやるためには補完が必要だ。これからもっと成長しなければならない」と考えを明かした。

現在、イングランド・プレミアリーグではFWソン・フンミン(31、トッテナム)やFWファン・ヒチャン(27、ウォルヴァーハンプトン)など韓国サッカーを代表する攻撃陣が活躍している。

ペ・ジュンホは「素晴らしい方々なのに、実際に見たことがない」とし、「機会があれば試合を観に行きたい。まずはストーク・シティに適応して上手くやることが重要だが、いつかはプレミアリーグという夢の舞台でプレーしたい。夢を叶えるために努力する」と抱負を語った。

また、「韓国代表でもプレーしたい考えがある。ソン・フンミン選手やイ・ガンイン選手のような先輩たちとプレーしたらどんな気分になるのかが気になる。特にイ・ガンイン選手の技術を横から見て学びたい。とても上手で好きな選手だ。その夢を叶えるためにもっと努力する。まだ自分のことを知らない方も多いだろうが、すぐに名前を知らせられるよう最善を尽くす」と伝えた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)大田での最後の試合後、ファンと記念撮影をするペ・ジュンホ

何より、ペ・ジュンホは自身の欧州進出を後押しした大田にも感謝の意を表した。

大田はペ・ジュンホの未来のため、彼のイングランド移籍に同意した。フロントだけでなく、親会社のハナ金融グループのハム・ヨンジュ会長も、ペ・ジュンホの移籍を積極的に促したという。チームを率いるイ・ミンソン監督も、主力遺跡と言う損害を甘受して弟子の将来を切り開いた。

「大田で本当にたくさん愛された。(大田での)最後の試合の後、ファンの方々が応援してくれて涙が出た。本当に感謝をお伝えしたい」と明かしたペ・ジュンホは、「監督が良い話をたくさんしてくれた。監督のおかげでプロとして成長できたし、こうして欧州にも行けることができたと思う。簡単に決められることではなかったはずなのに、監督はただ僕の未来のためだけに移籍を許してくれた。イングランドに発つことになるが、ずっと大田と監督を応援したい」と、大田への並々ならぬ感謝と愛を伝えた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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