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【日本橋高島屋】日本の魅力再発見!高野光正コレクション 発見された日本の風景

  • 2023.8.27
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日本橋高島屋では9月3日(日)まで「高野光正コレクション 発見された日本の風景」展が開催されています。

出典:リビング東京Web
コレクター高野光正氏

1939年、名古屋市生まれの実業家。父の時次氏は画家浅井忠の珠玉の水彩画73点を東京国立博物館へ一括寄贈したことで知られました。 光正氏はニューヨークのクリスティーズで鹿子木孟郎の「上野不忍池」を落札したことをきっかけに、日本人作家の情報を現地の知人から入手しつつ作品を蒐集。アメリカで該当作品が少なくなると舞台を英国に移して蒐集を続けました。

現在約700点にのぼるコレクションは、ほぼ全てロンドンまたはアメリカで入手し、日本への里帰りを果たした作品です。本展覧会では110点が展示されています。

※主催者側の許可を得て撮影しています。

出典:リビング東京Web

鹿子木孟郎《上野不忍池》水彩

明治の日本の風景を珠玉のコレクションで巡る

日本の近代の始まりである「明治」。本展覧会では当時の日本の風景や暮らしぶりが日本人の画家及び日本を訪れた外国人画家により描かれた明治時代の貴重な姿が残されています。現代では多くのインバウンド観光客が日本を訪れていますが、明治時代にも外国人が日本の名所旧跡を訪れていた様子が伺えます。

出典:リビング東京Web

展示風景

日本を訪れた外国人画家たちは、西洋とは異なる日本の文化や自然に興味を抱き、その様子を描きました。また日本人の画家たちは西洋人から学んだ新しい技法で、当時の日本の風景や暮らしを描いていました。

日光東照宮の陽明門を描いた五百城文哉(いおき ぶんさい)の作品です。日光で活躍し外国人からの評価も高かったそうです。

出典:リビング東京Web

五百城文哉(いおき ぶんさい)《日光東照宮陽明門》 1898(明治31)年 油彩/画布

明治時代日光は、外国人観光客には人気のある観光地でした。今のインバウンド観光地の先駆けだったようですね。

出典:リビング東京Web

展示風景

人々の暮らし

日本を訪れた外国人にとって人々の暮らしも興味の対象でした。明治時代の日本人の日常生活や風景や風俗を描いた作品が生き生きと描かれています。

出典:リビング東京Web

笠木治郎吉 《提灯屋の店先》

古き良き日本の生活が描かれています。

出典:リビング東京Web

展示風景

花に満たされる

西洋から日本へ来た旅行者たちを魅了した一つは、日本における花々の美しさと園芸趣味の広がりでした。花に満たされた屋敷や寺社、街道、農家の庭などの風景に加え、花と共に生きる人々の姿も描かれています。英国のガーデニングは当時、上流階級の嗜み、または宮廷園芸の世界でした。日本では日常生活で園芸に親しんでいる様子が新鮮だったようです。

出典:リビング東京Web

展示風景

藤の花、桜の花と当時の風景が細密に描かれています。

出典:リビング東京Web

展示風景

貴重なコレクションで巡る明治時代の日本の風景。当時の生活の風景だけではなく外国人に人気のあった観光地富士山、日光、京都と云った観光地の風景も描かれた展示作品も数多く展示されています。絵画を通じて明治時代へタイムトラベルをしたような気分になり日本の魅力が再発見できそうな素敵な展覧会です。

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