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「K-POPの“K”を外す」BTSら所属のHYBEがアメリカで大規模オーディションを行う理由

  • 2023.8.27

K-POPから“K”を外すとは一体…。

BTS(防弾少年団)などの人気K-POPグループが多数所属するHYBEが、本格的なアメリカ市場の攻略に乗り出す。

HYBEとユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)の合弁会社「HYBE×GEFFENレコード」は8月29日午前11時(日本時間)より、グローバルガールズグループオーディションプロジェクトの参加者を電撃公開する。HYBEは2021年、UMGの傘下レーベル「GEFFENレコード」と合弁会社を設立し、グローバル新人発掘プロジェクトに着手した。

アメリカで行われるオーディションのプロジェクト名は『ザ・デビュー:ドリームアカデミー』だ。これは、ミュージシャンという同じ夢を持ち、集まった世界中の若者たちが、デビューという目標に向かってともに挑戦していくという意味で付けられた。

アメリカで開催のワケ
(画像提供=HYBE)

HYBEがこのような大規模オーディションを海外で行う背景には、単純にK-POPではなく、“K-POP製作システム”が世界化されなければならないというパン・シヒョク議長の所信が作用したためだ。

実際、パン議長はアメリカに2年近く常駐し、『ザ・デビュー』プロジェクトの陣頭指揮を執っている。加えて、パン議長はGEFFENのジョン・ジャニック会長と対談を行い、「世界の才能ある青年たちに、K-POPに基づいた素敵なグループのメンバーになる機会を提供するという夢があった。このようなことを起こすためには、(舞台が)アメリカ市場でなければならないと考えた」と明らかにしたことがある。

HYBEのアーティスト製作方式で行われる今回のオーディションには、全世界から志願者が殺到。この2年間で12万人が志願し、そのうち7万人は参加者募集公告が出てから1週間以内にオーディション映像を送ってくるほど熱量が高かったという。

(画像提供=HYBE)パン・シヒョク議長(左)とジョン・ジャニック会長

そして対面・非対面オーディションを通じて選ばれたデビュー候補生たちは、12週間の競争を経て、生放送で最終デビューメンバーが選抜されることとなる。

なお、ユーチューブを通じて全世界に公開されるオーディションの過程は、オリンピックを彷彿とさせる善意の競争構図になる見通しだ。全世界の視聴者は、互いに異なる地域的・人種的背景を持った練習生たちがK-POP製作システムの中で競争し、成長、成就していく全過程を見守ることができる。

HYBEは今回のプロジェクトにM&Aで確保したアメリカ現地のインフラを総動員する計画だ。BTS、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、LE SSERAFIM、NewJeansなどの所属アーティストのグローバル活動で蓄積したネットワークも十分活用される。

「K-POPからKを外す」
(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

『ザ・デビュー』は30年間で積み上げてきたK-POPの遺産を、世界最大のポップス市場であるアメリカに本格的に移植する契機になる。パン議長も「K-POPが真の世界の主流になるためには、Kを外した“ただのポップ”、そのものにならなければならない」と説明している。

このような展望についてHYBEは「K-POPがKを越えてポップそのものになることは、二つの意味で可能だ。一つは韓国で作られたK-POPが世界化することで、もう一つは製作システム自体が海外に根付き、本土のポップス市場を攻略し、底辺を広げること」と明かした。

続いて「前者の場合、BTS、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、LE SSERAFIM、NewJeansなど多様な成果が出ているが、現在は作る側が海外でK-POP製作システムを用いて現地の人材を発掘し、また別の方式のグローバル化に成功しなければならない時だ。『ザ・デビュー』は後者に勝負をかける初挑戦という点で意味がある」と説明した。

(記事提供=OSEN)

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