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「夜のお店行きたいな〜」わが子より男!?深夜のミルクもスルーして就寝<恋愛依存のシングルマザー>

  • 2023.8.27

佐伯さえ(27)は、大手印刷会社で営業としてバリバリ働くキャリアウーマンで、母とふたり暮らし。母子家庭で育ったさえには、2つ下の妹・りな(25)がいました。姉妹は、趣味嗜好が合わず真っ向から対立。お互いを軽視するようになり、りなが18歳で家を出てからは、干渉することなく別々の人生を歩んでいましたが、ある日突然、「出産した」と連絡がありました。妊娠していることすら知らなかった母とさえは大混乱。約6年ぶり再会したりなは整形しており、“量産型”の見た目に変貌していました。娘を“ききめろ”と名付け、3カ月ほど、同居することに。さえが母を支えながら生活していた家に転がり込んだにもかかわらず、感謝の言葉はおろか、さえに嫌味ばかり言うりな。産後のりなをかばい、母になだめられていたものの、さえは我慢の限界を迎えていました。

怒り狂うさえの様子に、「私がりなの家に泊まって世話をするから」と提案した母。するとりなは、「家がない」と言うのです。

夜のお店を営む経営者の彼氏・たけひことの間に子どもを授かり、“若いセレブママ”になることに憧れていたりな。望み通り妊娠できたものの、彼は、「結婚はしないし、認知もしない。それでもいいなら養育費を月20万円払う」とりなに話しました。

しかしりなは、彼の業界で有名なネットの掲示板で暴露すると脅し、「養育費は月40万円、家を借りてもらい家賃は彼が払う」という約束を交わし、出産に臨んでいたのです。

「大切な娘がひどい扱いを受けた」と悲しみ号泣する母ですが、当の本人は……。

男好き女の頭の中は…

※新生児のうちは1回の哺乳量が少ないため、授乳回数が少ないと1日の飲むトータル量が減ってしまうことがあります。生後1カ月までは、赤ちゃんが4時間以上眠ってしまう場合、起こして授乳することが必要です。

「どう考えても、普通に勝ち組なんだが……? 交渉うますぎだろ私」

娘をあわれむ母を目の当たりにするも、自身の状況をプラスに考えていたりな。

「キキが20歳になるまで、毎月40万円だよ? 約1億だよ!? かわいい娘と1億円もらえるんだよ!? しかも家賃なし! 最高か!」

そんな心境をSNSに投稿すると、「うらやましすぎ」との声が。りなは「だよね〜♡」と顔がほころびます。

そして、以前からSNSでチェックしていた、夜のお店で働くお気に入りの男性を眺めます。

「まひまひに会いたすぎるー! キキはお母さんに預ければいいし、産褥期あけたら飲みいこw」と、会ったこともない男性に思いをはせるりな。

「さえに文句を言われても、お母さんは許してくれる! 実家ちょろすぎ! どうしようもない状態にしておけば、あっちが勝手に動くからラクだわ」

妊娠していることを伝えず、赤ちゃんが生まれてから初めて母に報告し、自分の思い通りにしようとしたりな。自分勝手な考えで周りに負担をかけていました。

そして、深夜のミルクの時間。

「ぐっすり寝てるから1回くらいいっか。いざとなったらお母さんがやるでしょ! おやすみ〜!」と人任せな考えて、眠りについてしまうのでした。

自身の状況をSNS投稿し、賛同を得て安心しているりな。目の前で泣いてくれた母ではなく、SNS上の言葉のほうが彼女の心に響いているようです。

SNSは繋がりが増えたり、情報収集できたり、自分の考えを表現できたりと、良いところがたくさんあります。しかし、本人の目の前で、目を見て、意見を述べてくれる家族や友人の存在はかけがえのないものです。りなを思い泣いてくれた母の気持ちが、少しでもりなに届くことを願うばかりです。


著者:マンガ家・イラストレーター もち

ベビーカレンダー編集部

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