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敏感肌をこじらせないスキンケアコスメとのつき合いかた

  • 2023.8.26
敏感肌をこじらせないスキンケアコスメとのつき合いかた
出典 FUDGE.jp

生まれながらの敏感肌に悩みながらも、過去に仕事でさまざまなコスメを試用することで、さらに肌の健康をこじらせてしまったという、いしずか久見子さん。身体の内と外から肌質改善をはかることで、いまでは褒められる程の美肌に! 自身の経験から導き出された美容論を、豊富な知識とともに伺います。

大切な植物を育むように自分の肌と向き合ってケアする

敏感肌に悩みながらもさまざまな化粧品と向き合い、ようやく健康な肌に立て直すことで得られた、いしずかさんの敏感肌とのつき合い方の答えとは? 「スキンケアをすることは植物のお世話をすることと似ています。例えば、肌をレモンの木に見立てるとするなら、いい肌は葉が茂って美しい実が成った状態。そうなるためには、土壌に養分を与え(インナーケア)、不要なものを取り除き(洗浄)、水分を与えて(保湿)、めまぐるしく変動する環境から保護(UVケアやアンチポリューション)してあげる」。良好な肌状態をつくるためには、これらのケアをバランスよく行うことが不可欠だと話します。

いしずかさんによると、肌の状態は、生まれつきの肌質と生活環境、それから気分の傾向で決まるのだそう。「上のイラストで言うと、“レモンの木”であるということは先天的要素で、生まれつきの肌質を表しています。次に後天的要素で、レモンの木が生えているのはどのような環境か? ということ。このように、先天的要素と後天的要素が組み合わさって、一人ひとりの肌状態が決まってくると思います」

そして、実は侮れないファクターが、気分の傾向。「これは、取り入れるスキンケア成分やコスメの使い方のこと。やる気まんまんでいろんなコスメにチャレンジしたくなるときもあれば、面倒でワンステップで時短したい日もありますよね」。けれど、スキンケアは、自分の肌状態ファーストで行うことが重要と説きます。「常に肌と相談をして、本当に必要なケアかどうかを見極めること。スキンケアの基本でありながら、美容が好きな人程、魅力的なコスメを前にすると、とにかく使いたくなる。あるいは肌荒れなどで気持ちが焦ったときも、何かコスメを足したい欲求に負けがち。だけど、敏感肌に悩む人であればなおさら、“成分からスキンケアを選ぶ”のではなく、“自分の肌に合った成分のスキンケアを選び、適切に使う”ことが大事です」

 

いしずかさんの肌経歴
子ども時代(誕生〜幼少期)

どれも軽めながら、アトピー、小児喘息、花粉症の三大アレルギー疾患に悩む。肌と粘膜は通年不調ぎみ。

社会人歴 〜3年目 「高級コスメは肌によいはず! と疑わない期」

仕事柄、数多くのコスメを試す。ときには一日に何度もフルメイクとクレンジングを繰り返すことも。

社会人歴 〜5年目 「敏感肌ギブアップ期」

引っ越しを機に水質が変わって食生活も乱れがちになった影響で、花粉症が悪化。慢性蕁麻疹が勃発する。

社会人歴 〜9年目「内側と外側から肌質立て直し期」

生理機能に基づいたコスメ選びが重要と考え、見直す。腸内環境のケアも取り入れ、肌質が改善されていく。

社会人歴 〜14年目 「運動による体質改善期」

タイ式ヨガをはじめる。コスメの選び方&使い方と食生活改善に加え、運動も取り入れることで、代謝が上向きさらに肌質がよくなる。

社会人歴 〜17年目 「敏感肌からゆらぎ肌へステップアップ期」

バリア機能が整って完全なる敏感肌から脱し、季節や生理前のみややゆらぐ自称敏感肌へと昇格!

〜現在

マイナスをゼロに近づけるだけのスキンケアが、ようやくゼロベースに。ゆらぎも軽減され、肌に合ったコスメ選びで調子がいい日が増える。

敏感肌をこじらせないスキンケアコスメとのつき合いかた
出典 FUDGE.jp

教えていただいたのは……

セルフケアコンシェルジュ いしずか久見子先生
幼少時代より敏感肌に悩むも、ファッションや美容への高い関心から美容ジャーナリストに師事。美容ライターとしてさまざまな取材を行う中で、皮膚生理、代謝機能、身体の使い方の重要性を知り、各スペシャリストから本格的に学ぶ。現在は、それらの経験をもとに、敏感肌向けスキンケアや腸活などをテーマにした「無理しないセルフケア」を提唱。

 

illustration:Naho Ogawa edit&text:Hiroko Shirasaki re-edit:Yuri Iwata[press lab]
※kiitos. vol.21(2021年9月21日発売)より抜粋。

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