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【BEAMSとAMUSEが手掛ける体験型アドベンチャー施設】河口湖「FUJI GATEWAY」宿泊ルポ!初心者・手ぶら・日帰りもOK

  • 2023.8.26

山梨の人気観光地、河口湖。2023年春に、河口湖駅から車で15分ほどの富士北麓エリアに「FUJI GATEWAY(フジ ゲートウェイ)」がオープンしています。初心者さんも手ぶらで行けて、脳が活性化するほど刺激と癒やしが満載で、キャンプやソトアソビを楽しめる。筆者の初キャンプを大リポートします!

2023年春にオープン!「FUJI GATEWAY」

山梨・富士山の五合目近く、世界遺産・富士北麓エリアに2023年4月プレオープンした「FUJI GATEWAY(フジ ゲートウェイ)」。セレクトショップ「BEAMS(ビームス)」が、アミューズと地元企業の富士観光開発と一緒に手掛けた体験型アドベンチャー施設です。宿泊も日帰りもOKで、今夏にはエリアを拡張し、イベントやお土産など楽しみがどんどん増えています。

「富士山麓を自由に楽しむための入り口」がコンセプト。富士山を目の前に望み、敷地内は草花にあふれ、どこを見回しても自然豊かです。隣接するテーマパーク「富士すばるランド」で遊んだり、広大な天然芝にテントを張ってキャンプをしたり、樹海を散策するアクティビティなども楽しめます。

初心者OK!選べる宿泊プラン

宿泊プランは、BEAMSとアミューズのキャンプ好きが厳選したキャンプギア一式付きの「手ぶらラクラク!プラン」(1泊38,000円〜)、自分のテントグッズを持ち込んでキャンプができる「ゆったりプラン」(1泊30,000円〜)、16時から利用できる「夕悠レイトプラン」(1泊25,000円〜)の3つ。すべてのプランが最大6名まで利用でき、車両乗入も可能。「手ぶらプラン」以外は、犬のみペット宿泊もOKです(別途料金)。

キャンプのチェックイン・アウトは、「クラブハウス(受付棟)」(左)の右手奥にある横長のコンテナにて受け付けています。今回は「手ぶらラクラク!プラン」で試泊。敷地内の地図・薪専用バッグ・各種利用券などを受けとったらキャンプフィールドへGO!

各テントの区画は、キャンプフィールドの中で決められているので、隣ともほどよく距離が保たれています。炭捨て場、男女別トイレ(おむつ替え台あり)、薪置場、炊事場を設置。現在は、車で15分程の地にある天然温泉「富士眺望の湯ゆらり」の入泉券付きですが、2023年9月以降に「シャワー室」も新設予定。車がなくても現地で入浴できるのはありがたい。

Jリーグの公式サッカー場などでも活用されている最高峰の天然芝は、やわらかくていい香り。今回は「手ぶらプラン」なので、利用するテント区画にキャンプギア一式が置いてありました。キャンプ設営資料にあるQRコードを読み込んで、動画を見ながら人生初のテント設営にチャレンジ! わからないところは近くのスタッフさんにアドバイスをいただきながら、なんとか完成。この“自分でできた”という達成感こそ、初心者さんに味わってほしい感覚です。

焚火台は、重いので気を付けながらセッティング(現在「tent-Mark DESIGNS」の焚き火台を貸出中)。着火剤なども用意してあります。

キャンプ宿泊者は、山梨県産「焚き火の薪」(燃えやすい「針葉樹」、火が長持ちする「広葉樹」)が使い放題。初心者でも使いやすい針葉樹で火をおこし、空気を入れて火を大きくしていきます。上級者は広葉樹の薪をくべて火を長く保つという技も持っています。

組み立て式のテーブルとカーミットチェアは、便利なので普段使いにほしくなりました。テントの中からいつでも富士山が見えるという贅沢なひととき。

「NANGA」の寝袋(手前)は大柄の男性もすっぽり包み込めるほど大きめ。高品質ダウンを使っているので、薄手なのにふわっふわ!

アメリカ「BAREBONES」社製のLEDランタンは、レトロな日本限定仕様。光量も調整可能で安全。「サーマレスト」のマットは厚みがしっかりあり、夜は爆睡してしまいました。

ランタンは専用ハンガーを設置したら、テントの外で吊るせます。

便利な炊事場。野菜や肉などの食品は販売していないので、訪問前に必要な食品などは用意しておくとベター。施設内の「クラブハウス」では地域限定のジュース・お酒、お菓子類を、フードスタンドでは軽食を販売しています。あえて、こちらの食べ物で過ごすのも非日常的な楽しみ方のひとつ!

キャンプ宿泊者は、同施設内で醸造される富士桜高原麦酒の「クラフトビール(4種)」とソフトドリンクが飲み放題(14時〜21時まで)。利用希望の際はチェックイン後に渡される専用ボトルにドリンクを入れてキャンプフィールドに持ち込めます。

(画像提供:FUJI GATEWAY)

こちらは4人でキャンプしている雰囲気。「ビール・ソフトドリンク飲み放題」専用のボトルをテーブルにおいて、一気にキャンプ感がアップ!

真っ暗なキャンプフィールドは、昼間の景色とは一変。夜間(22時~翌6時)は安眠タイムを設けて、会話を控えてみなさん静かに過ごされていていました。

昼は富士山の山肌まで細かく見え、夜には登山の山小屋が光って、天体も瞬いていました。

県内最大級のベンチ型ウッドデッキエリアでは、キャンパーさんが多い日は積極的に焚火を焚いてくれるようです。大人はお酒を片手にデッキに座って焚火を鑑賞でき、連結したデッキも子どもにとったらいい遊び場に。子どもの姿も目が届く範囲なので、まったりと寛げそうです。

「富士すばるランド」では、2023年4月29日(土)〜2023年10月29日(日)まで、18時30分〜22時30分(最終受付21時30 分)の時間帯は、デジタル技術を活用した新感覚アドベンチャー「ナイトウォーク」と「クライパニック」を開催中(時間予約制)。

樹海のアクティビティ

ガイドさんに導かれ、森や富士山、地域の風習についても学べるアクティビティ「FUJI GATEWAY CRUISE CLUB」にも参加できます。

溶岩帯や山道を歩く冒険型のトレイルハイク クルーズ(約90分/8,800円)、自然の中をe-Fatbikeで疾走するバイシクリング(約120分/14,300円)、森や風を感じて瞑想できるリラクゼーションクルーズ(約90分/11,000円)。今後は、バイクででかけて川釣りをするクルーズも展開予定。

BEAMSセレクトのアクティビティ用ウェア・トレッキングシューズ・リュックサック・帽子・ヘルメットなどを着用し、筆者は「トレイルハイククルーズ」に参加。子ども用や、大人はSサイズから用意され、好みに衣装を組み合わせて気分も高まります!

富士山の湧水、お茶やジュースなど、好きなドリンクをボトルに入れて、いざ出発!

標高約1,000m、富士山の噴火で溶岩が流れてできた剣丸尾溶岩地帯の一帯。“森のパイオニア”と言われる「アカマツ」が林立し、森を育んでいます。木々が朽ちて堆積してを繰り返し、100年に1㎝ずつ土はできていくそう。一帯の土はまだ10㎝ほどの若い土で、歩くとクッションのようにフワフワ。

蚊も生息しないほど水はけがよく、水は30〜50年をかけて濾過され雪解け水となり飲料水に。木の根には富士山の溶岩「玄武岩」がゴツゴツとくっついたままだったり、鹿が樹皮を食べた跡や苔についてなど、ガイドさんが色々なことを教えてくれて、森の中は360度情報と発見がいっぱい!

「溶岩樹型」という洞窟の中にも入ってみましょう。「溶岩樹型」とは、富士山から流れてきた溶岩が樹木を囲い冷え固まって、樹木が燃え尽きて空洞となった天然の洞窟のこと。溶岩の中は真っ暗で緊張感が走る数分間…。

生まれ変わりを信仰する富士山信仰。溶岩樹型の内部はあばら骨や乳房のように見えることから“母の胎内”とも呼ばれ、巡礼者は登頂前の修業の一貫として、中で身を清めて登頂するという風習も残っています。富士山の見えざる力が強く響いていました。

「アウトドア三種の神器(コンパス・双眼鏡・バードコール)」を使えるのも醍醐味。フジテレビ『僕らは奇跡でできている』で、高橋一生さん演じる主人公・相河一輝が、鳥と話すシーンを思い浮かべながら、バードコールをキュキュッと鳴らし鳥に話しかけてみました!

最後は、ガイドさんが後ろで見守る中、コンパスを使って自分でゴールを目指します。帰ってきたら、富士山の湧き水で淹れたコーヒーやハーブティーを飲みながらホッと一息を。

ちなみに、地元の林業家と共同した、針葉樹「しらびそ」と「檜」の香りをブレンドして富士の森の香りを再現したアロマやルームスプレーも販売しています。自宅でもこの非日常体験の余韻に浸れます。

ここにしかないグッズが盛りだくさん!

「クラブハウス(受付棟)」には、天然水「ふじさくら命水」をはじめ、道の駅にも売っていないような貴重な山梨県の銘品や、BEAMS JAPANオリジナルアイテムも販売しています。

FUJI GATEWAY内で醸造されたクラフトビール(写真)(500円台~)の他、クラフトジン「AMRTA(アムリタ)」のぶどう皮や桃など山梨の天然ボタニカルをブレンドした数量限定のジン(税込4,950円・5,500円)も。お酒好きは要チェックのものばかり。

今から60年も前から規格外のぶどうでビネガー作りに取り組んでいる、サスティナブルの先駆的存在「ASAYA(アサヤ)」の、県産ぶどう100%の「山梨ぶどうビネガー」(税込637円・1,036円・1,458円)。

スナック菓子もたくさん!

富士の麓で購入できる珍しい「やまじおポテトチップス」(税込380円)や「やまじおや塩サイダー」(税込281円)、「都留の炭ナッツ」(税込1,490円)、「マヤナッツ」のグラノーラ(税込399円・1,144円)など。商品の内容も季節によって変化して充実ぞろい。

BEAMS JAPANオススメの日本全国の銘品や、ロゴ入りのオリジナル商品、富士山にちなんだグッズまでと種類豊富。

しかも、キャンプ泊の受付をしたコンテナにも、キャンプで利用したグッズを含む、BEAMSセレクトのキャンプ・アウトドアグッズ・洋服類も販売されています。

7月オープン!フードスタンド

2023年7月、クラブハウスの外にはフードスタンド「FUJI GATEWAY KITCHEN(フジ ゲートウェイキッチン)」もオープン。お店の前のテラス席とクラブハウス内でいただけます。

東京・代々木上原の行列店「La Pita de Maison Cinquantecinq(ラ・ピタ・ドゥ・メゾンサンカントサンク)」のオーナーシェフ丸山智博さん監修メニューが食べられるとうことで注目されています。

富士北麓の野菜やハーブを詰めたピタサンド、中東のミックススパイス(ザアタル)風味のBOX、自家製コーラ、山梨の巨峰・桃のジュースなど、野菜や果物の素材と香りを味わえるメニューぞろい。山の天候は変わりやすいので、一瞬降る雨に注意しつつ、のんびりと味わってほしい高クオリティメニューです!

1番人気の「ファラフェルピタサンド」(税込1,400円)(左)、自信作の「スペシャルクラムチャウダー」(税込900円)。

ピタパン生地はモチモチで、トマト・野菜・ピクルス・マッシュポテト・サツマイモ・ナスなど、具沢山で片手にズッシリ! 野菜の甘みも苦みも素材をしっかり味わえ、スパイスがいい味付けに。

ファラフェル(ひよこ豆)とムフスを使ったブラントベース(植物由来)のコロッケもゴロゴロと中に詰まって、ハーブが香り、食べ応えがあります! 生地はクラムチャウダーにディップしても美味でした。

西湖ほとりにあるウッドキッチンカー「CALIN CHOWDER(カランチャウダー)」の、オーナーシェフ手島竜司さん監修の特製クラムチャウダーも必食。グリーンソースやハーブを添えてフランス仕様に。富士北麓の大自然にインスパイアを受けたスープは魚介エキスが凝縮し、スパイスの香りも豊かで、キノコや野菜の旨味があり、最後の1滴まで濃厚。サラサラ系のスープで体にやさしく、キッズサイズもあります。

無料送迎バスを利用して富士山キャンプ

河口湖駅から車で約15分。河口湖駅には施設を往復する無料の送迎バスもあり(金土日限定運行)、公共交通機関のバスも利用できます。9月には施設にシャワー室も完備するので、車がなくても訪れやすくなりそうですね。

8月に体験しましたが、夏の終わりを告げるように朝晩は肌寒くすっかり秋めいた気候に。気温調整に気を付けて、過ごしやすい秋冬キャンプになりそうですね。

今この瞬間の自分の感覚とも向き合えるキャンプ。楽しむだけでなく、明日起こりうる災害に備え、たくましさと知恵を身につけておくことをリアルに想像できた貴重な体験でした!

FUJI GATEWAY(フジ ゲートウェイ)

住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津字剣丸尾6663-1 TEL:0555-72‐3030

*営業時間:月別エリア毎に異なるため、HP内の営業カレンダーをご確認ください。

*詳細はHPにて発表

交通:「河口湖駅」から車で約15分

公式インスタグラム:@fuji_gateway

 

[photos by kurisencho]

 

 

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