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海外でも人気の日本の発酵食文化。国際交流をはじめるなら、とにかく一緒にご飯を作って食べればいい【日登美のタベコト in Berlin・54】

  • 2023.8.28

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

料理は世界をつなぐ

ちょっと前になりますが、コロナがあってから数年ぶりにベルリンで料理教室を開催しました。

以前から交流のあるベルリンの発酵アーティスト店の「ミミファーメンツ」さんで、一汁一菜をテーマにした発酵ビーガン料理を作りました。今回は日本の方は一人もいらっしゃらず、こちらにお住まいの方向けのクラス。日本の発酵食文化は海外でもとても人気があるのです。

料理が終わってみんないただきますをする幸せ。これ料理教室で一番好きな瞬間。
クッキングクラスでは一挙一動じっくり観察してらっしゃいました。国によって料理の仕方も違うから興味津々。

さまざまな年齢や国籍の方が集まったこのクラスは、多様でまさにベルリンを象徴しているかのよう。そんなみんなが一緒に手を動かし、味見をしたり、料理をしたり、おしゃべりしたり。日本の文化に食卓を通して出会っていく。そういえば、私も外国暮らしを経て何度も、一緒に料理をすることでそこの国の人たちと知り合ってきたことを思い出しました。

皆さんが作ってくださったビーガンちらし寿司。とて華やかな仕上がりに!
一緒に手を動かし作業する、それがまた楽しい。みんなそれぞれの個性があって面白い。

料理って不思議で、知らないと思っていた国でも、文化でも、一緒に食べるとすぐにわかりあえてしまう。自然とみんなと仲良くなれちゃう。国際交流を始めるなら、とにかくみんな家に呼んで一緒にご飯作って食べたらあっという間だなぁと思ってしまいます。

「同じ釜の飯を食べる」という諺もあるけれど、海外暮らしが長くなるほど本当にご飯って人をつなぐなぁとしみじみ思います。だからこそ、自分の国のご飯を作れるっていいなと思う。自分の国のご飯を大事にしたいなと思う。

その国の味も楽しみながら、やっぱり味噌や醤油やお米や和食を海外でも作っていきたいなと思うのです。自分の国の文化を大事にすることが、ひいては他国の文化を大事にすることにつながっているように思うのです。

ブラジル在住中もご近所さんと自分の国の食べ物を作って食べる会などをしてました。もちろん私は日本の海苔巻き寿司を。
ブラジルの郷土料理を作ってくれたお隣さん

ともあれ、自分の好き!を人も好きになってくれるって嬉しいですよね。そういう単純なことが実は世界平和の第一歩だったりして!? なんて思った料理教室の1日でした。

ドイツの保育園でも唯一のアジア人だった私は寿司を作って食べる会を主催。みんな寿司が大好き!
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