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年会費で損することも?「クレカ積立投資」で注意したいこと

  • 2023.8.26

クレジットカードを利用した投資信託の積立投資(クレカ積立)は、ポイントを貯められるためお得ですが、それだけに注目するあまりに、使い勝手が悪くなったりトータルの金額で損をしたりすることがあります。積み立てをする際、それ以前のクレカを選ぶ際の注意点が3つあります。

■注意点1 積み立ては月5万円が上限

クレカ積立で毎月積み立てられる金額は5万円であることがほとんどのため、もっと多く積み立てたいなら、複数の証券会社でクレカ積立をする必要があります。

NISA口座であればクレカ決済と銀行口座引き落としを併用すれば、積立金額は5万円以上積み立てられます。ただし、クレカのポイント還元は5万円分のみです。

■注意点2 高還元率のクレカは年会費もかかる

クレカの還元率は0.5%から高いものでは1%やそれ以上もありますが、還元率が高いクレカには年会費や条件が課されている場合があるので注意が必要です。

たとえば、三井住友カード ゴールド(NL)は還元率が1%ですが、年会費が5500円かかります。この年会費を永年無料にするには、1年間で100万円分クレカを利用しなければいけません(クレカ積立に利用した分は100万円に含まれない)。

また、楽天カードでは投資するファンド(投資信託)によって還元率が異なります。多くのインデックスファンドの還元率は0.5%ですが、それより高い還元率1%を得るにはインデックスファンドよりもハイリスク・ハイリターンといわれるアクティブファンドに投資しなければいけません。

■注意点3 還元率の高さだけでクレカを選ばない

クレカを選ぶ判断基準として還元率の高さも大事ですが、既に持っているクレカや自分が頻繁に利用する経済圏により判断してもいいでしょう。なぜなら、クレカ積立でもらえるポイントは多いようで、

たとえば、月5万円で積立投資を20年間続けても、クレカ積立でもらえるポイントは還元率1%で12万円分程度です。

クレカの複数持ちが当たり前になりつつあるとはいえ、多くの人は作ったクレカを普段使いするでしょう。そう考えると、「投信積み立てでポイントがもらえるから」とクレカを選ぶより、普段の買い物などでよく使う、スマホの通信費の還元率が高いといったクレカを選んだほうが、長期で見るとお得かもしれません。

文・三澤智史(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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