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セラミドを軸にしたスキンケア発想の美容液下地。&Beauty キレイの理屈 〈エトヴォス〉

  • 2023.8.26
ETVOS MINERAL INNER TREATMENT BASE 乾燥による小ジワを目立たなくさせ、ハリとツヤのある肌に仕上げるスキンケアベース。ラベンダーベージュでトーンアップも叶えてくれる。ミネラルインナートリートメントベース(ラベンダーベージュ)SPF31 PA+++ 25㎖ ¥4,950(エトヴォス 0120−0477−80)

今年創業16年を迎えた〈エトヴォス〉は、創業者、尾川ひふみさんの深刻な肌悩みからスタートしたブランドだ。当時、大人ニキビのウェブサイトを立ち上げたところ、同じ悩みを持つ人が多いことが判明。これをきっかけに、皮膚科学の専門家と共に起業したのが始まり。肌荒れ、敏感肌を考えたときに一番に着目したのが、皮膚の中の細胞間脂質、セラミドの重要性。肌のバリア機能が低下した肌=敏感肌に必要なこととして「肌のセラミドを補う、守る」という考えのもと、敏感肌でも納得のいくスキンケア、ベースメイクを一緒に提案したい、という思いで開発に取り組んだ。
バリア機能が低下すると、肌が水分を保てなくなり、刺激を感じるだけでなく健康な細胞づくりも滞り、負のスパイラルに陥ってしまう。バリア機能を正常に保つために必須なのがセラミドなのだ。スキンケアでは親和性、浸透性に優れたヒト型セラミドの質と量にこだわり配合し、セラミドを補う。ベースメイクでは、できるだけセラミドを失わないために、石鹸でオフできるミネラルを採用しセラミドを守る。この「補う、守る」のセラミドケアこそが、このブランドの神髄なのだ。
他にも石油系界面活性剤やシリコンなどをフリーにして低刺激性を追求。選択成分が少ないことは、作り手としては苦労する点だが、欠かせないルールとしている。最終的には、刺激性試験や石鹸オフ試験をクリアしたものだけを販売するという徹底ぶり。
ベースメイクにおいても同じ保湿軸により、数々の製品を開発。そのなかでも”ラシャススキン シリーズ”は、肌のツヤ・ハリ・明るさに着眼し、さらに乾燥による小ジワをケアできるベースメイクだ。軸である3種のヒト型セラミドをはじめ、3種の植物オイルやたっぷりの美容成分でできた「ミネラルインナートリートメントベース」は、美容液に色がついたような、スキンケア美容液兼下地として大ヒット。ラベンダーベージュも加わり、常にブランドのメイクカテゴリーにおいて人気上位3位に入るプロダクトとなった。
カバーするだけでなく、つければつけるほど、美肌に導くというスキンケア視点が印象的だ。そこには、敏感肌だからといって諦めなくていい、というブランドのメッセージが集約されている。

文/久保直子
くぼ・なおこ/ウェルネス&ビューティジャーナリスト。植物療法(フィトテラピー)をツールに、ココロカラダハダケアについて独自発信。

※この記事は、No. 118 2023年10月号「&Beauty」に掲載されたものです。

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