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保険のムダ払いはこうなくす!お金のプロが教える【40代・50代】マネできる見直し術

  • 2023.10.5
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病気やケガなど万が一に備えて加入する「生命保険」

生命保険文化センターの「令和3年度 生命保険に関する全国実態調査」(2021年)によると、2021年の世帯加入率は89.8%(かんぽ生命を含む民保、簡保、JA、県民共済・生協等を含む)、世帯年間払込保険料は37.1万円となっています。

生命保険は一度加入したら保障内容を変えず入りっぱなしという人も多いですが、ライフステージなどが変わると、必要となる保障も変わってくるため、必要以上の保障内容となり保険料も払いすぎている可能性があります

そのため、生命保険は加入した後も定期的に内容を確認し、必要に応じて見直しをすることも検討しましょう

年代やライフスタイル別にいる保険、いらない保険を定義してムダ払いをなくす!

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出典:bookzv/Shutterstock.com

払いすぎている毎月の保険料を見直しするためには、家庭環境などで必要な保障が変わってきます。たとえば、死亡保障は子供がいれば必要ですが、いない場合は必要でないケースもあります。

また、年代によっては老後の備えなども考え、見直していく必要があります。

そこで今回は40〜50代の保険の見直しの考え方をご紹介します。

お金のプロである、藤原FP事務所/藤原アセットプランニング合同会社代表であるファイナンシャルプランナーの藤原久敏さんに取材を実施し伺いました。

【40代】「住宅ローンの有無」が見直しのカギ!

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出典:kapinon.stuio/Shutterstock.com

生命保険文化センター「2021年(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、40~44歳の平均年間払込保険料は33万1000円、45~49歳は34万7000円となっています。

40代は、住宅ローンの有無で保険料見直しの方向性が変わります。マイホーム購入時、住宅ローンを組む際に「団体信用生命保険(団信)」に加入している場合は死亡保障を見直せる可能性があります。

団信とは、住宅ローン返済中に契約者が死亡したり高度障害状態になったりした場合、残っている住宅ローン残高がゼロになる保険です。団信に加入していると、加入者に万が一のことが起こっても残された遺族は住居費が不要となるため必要となる支出が大きく減ります。そのため、死亡時の保険金額を減らす、つまり毎月の保険料を落とすことができるのです。

また、医療保障は30代と同様に、掛金が比較的安い共済でまかないましょう。

まだ老後資金の準備に取り組んでいないのであれば、老後に向けて個人年金保険等の検討もしていいかもしれません。

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【50代】子どもが独立していれば死亡保障は不要になる

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生命保険文化センター「2021年(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、50~54歳、55〜59歳ともに平均年間払込保険料は42万2000円となっています。

50代になり、子供がある程度大きくなっていれば基本的に死亡保障は不要です。

医療保障については、公的医療保険制度(高額療養費等)があるので、50代とはいえ、ある程度の貯蓄があれば、それほど多くはいりません。

ただし、がんや重病にかかってしまったときに役立つ先進医療特約やがん保険(入院給付金タイプではなく実費支払タイプ)は、自身の健康状況によっては検討の余地があります。

「非喫煙者」や対象範囲内の「BMI」「血圧」なら健康体割引が利用できる

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保険料を安くするためにぜひ利用したいのが「健康体割引」です。健康体割引は健康な人ほど支払保険料が安くなる仕組みで、一定期間以上の非喫煙者など健康状態が優れた人が対象となります。

いずれにしても、健康体に判定されると大幅に保険料が割り引かれるので、健康体の場合は、割引率が高い保険を検討してみましょう。

世代別の保険の見直しと含めて、ぜひ参考にしてみてください。


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監修:藤原久敏さん
1977年大阪府生まれ。大学卒業後、信用金庫勤務を経てファイナンシャルプランナーとして独立。藤原FP事務所/藤原アセットプランニング合同会社の代表を務める。『あやしい投資話に乗ってみた』(彩図社)、『年間10%利回り!を目指す 攻めのほったらかし投資術』(彩図社)など著書、メディア露出多数。CFP®・1級FP技能士。

ライター:柳生大穂
編集者/ライター。有限会社バウンド所属。FXや株、投資信託などお金系中心のムックや書籍の執

編集:TRILLニュース

出典:生命保険文化センター『2021年(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査』

※記事内の画像はイメージです