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入社直ぐ残業200時間超えの極限状態 顔色を心配した当時の上司から“まさかの言葉”に驚愕

  • 2023.9.21
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画像:PhotoAC(※画像はイメージです)

やりがいはあるものの、時には心が折れてしまいそうになる仕事。自分が本当にやりたかった業種でも、大きなストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。

経営コンサルタントのkami(@kamiya731)さんが、以前勤めていた会社で入社してすぐに体験したある出来事をX(旧Twitter)に投稿すると、「それはキツいですね」「そんなひどいことを言う人がいるなんて…」と驚きの声が集まっています。

コンサルタントの仕事内容は、課題がある企業や機関から依頼を受けて、その課題解決のために支援を行うこと。忙しい業界としても有名ですが、kamiさんはいったいどんな出来事を経験したのでしょうか?

その時のことについて語った投稿がこちら。

※下記の日付のリンクをクリックするとX(旧Twitter)に移動します

kami(@kamiya731) 2023年9月13日
入社直ぐで残業200h続きの極限状態の時、上司の上司から個別メールが来て、
「大丈夫?顔色悪いよ?1on1やろう」
励ましてくれるかなと思い会議室に行くと
「そんな顔するなら会社に来るなよ、そもそも君コンサル向いてないし笑」
等と笑いながら30分詰められた事があり、よく辞めなかったなと思う

2023年9月現在、厚生労働省により、時間外労働の上限は月45時間・年360時間と定められています。kamiさんが当時200時間を超える残業をしていたことが、いかに異常だったのかわかりますね

そんな中、上司からかけられた言葉は、ねぎらいではなく「会社に来るなよ」という厳しい言葉。体も心も極限状態でこの言葉をかけられるなんて、想像しただけで辛すぎます。

ちなみにこの出来事は昔の話であり、今はこういった発言をする人は限りなくゼロだとkamiさんは仰っていました。ただ、過去にこういった発言をしていた人達は少数ですが未だに在籍しているのだといいます。

「そうですね…」としか返せず

こちらの投稿をされたkamiさんに、当時の心境などについてお伺いしました。

---上司の上司の方からこう言われた時、どういった心境になりましたか?

驚いた、というのが最初の心境でした。その次に、自分はプロフェッショナルとして失格だったんだなと反省しました。というのも、辛そうにしているところに声をかけてくれたのだから、励ましの言葉をくれるのだろう、と思っていたからです。ところが蓋を開けてみると、怒涛の詰めの時間でしたので、そのギャップにまず驚きました

---普通は、心配や励ましの声かけや有意義な業務調整の提案があると思いますよね。

「ただ、内容をよく聞くと、言われていることは間違っていないなと思いました。当時、私は『いかにも辛いです』という表情をしていたのだと思いますが、顧客からすれば、コンサルタントに高いお金を払っているわけですから、そのような表情は顧客を不安に思わせかねず、プロとしての振る舞いではないなと、反省しました。当時はまだ入社して間もない時期でしたが、プロフェッショナルとしての振る舞いを意識し始めた時期でした」

---それにしても「会社に来るなよ」はひどいです…。その30分をどう乗り切りましか?

「30分の1on1は、正直乗り切れたとは言い難いです。何かを言い返す元気もなく、ひたすら詰められるがままに『そうですね…』といった返事しかできていなかったと思います」

働き方を変えるチャレンジを

---今振り返ってみて、当時の働き方などについてどのように思われますか?

当時は、長時間労働をしたり、指導する時に厳しい言葉を使うといったことが日常的で、会社全体でも許容されている雰囲気がありました。数年前の話ですが、今ではそれらはNGですよね。

ただ、なぜそれらが行われるかには理由がありました。プロフェッショナルとしての振る舞いを徹底するため、です。

コンサルタントの仕事というのは、大企業の役員まで上り詰めたような方がわざわざ高額なフィーを払ってでも相談したいと思ってもらえないと発生しないので、普通の働き方をしていてはそもそも仕事が発生しないのです。

当時の上司達は、実際に大企業の役員に認められたからお金を払って貰っていて、それに応える価値を提供するための責任感・緊張感を明確に感じて仕事をしていました。

この責任感・緊張感というのが大事で、それを意識すると、日々の行動も明確に変わってきます。椅子の座り方1つ取っても変わってくると思いますし、話し方、資料に用いられる文章、は勿論、私が指摘された表情もそうです。数え切れないくらいポイントがあると思います。

入社して間もなかった私は、当然にプロとしての振る舞いを理解できていなかったので、日々、怒っても怒っても足りないくらいだったんだろうなあと、振り返ると思います。スキルもないに等しい状態でしたので、プロとして求められる基準に到達するまで、いくらでも残業しましたし、そういうものだと上司達も思っていたはずです。

ですが、2023年現在、過去と同じような働き方をするのは難しくなりました。働き方改革実現・ハラスメント対応撲滅などの社会的要請にきちんと会社として応えないといけない、という雰囲気がありますね。人数が増えて色々な考え方が持つ人もいるので、制約が増えたイメージです。

そういった制約下でもプロとしての振る舞いをどう徹底させていくかは難しいチャレンジで、コンサルティング会社は今まさに進化の途中だな、と思います。

私個人としては、過去のハードな働き方で成長できたのは間違いないのですが、やはりそれに耐えきれず脱落していく人をたくさん見てきたので、会社が変化に対応しようとしているように、私個人としても働き方を変えるチャレンジをしているところです

---昔とは、賃金や生活にかかる金額も変わってきていますしね。

ストレス発散方法は「愚痴を吐くこと」

---「ストレスがあり過ぎてなのかあまり記憶が無いです」 とリプライで仰っていましたが、どのようにストレス発散をされていたのでしょうか。

「当時は記載の通り記憶がごっそり抜けているほどストレスを抱えていたので、ストレス発散がうまくできていませんでした。頭痛や動悸がしばしば出ることもありました

ですが、コンサルタントとして長く働く中で役職も上がってくると、社内・社外からのストレスはどんどん大きくなってきているのを感じ、このままではいつか倒れるかもしれないと思い、管理職になった頃から、ストレス発散は自分の中でとても重要な問題になり、色々試しました。」

---特に効果的だったものを教えてください。

「現在も試行錯誤は続けていますが、すごくシンプルなのですが『意識的に愚痴を吐く』というストレス発散をしています

昔は愚痴を吐くのは格好が悪いことだと思っていて我慢していました。ですが、ある日上司から『君は愚痴をあまり言わないけど、意識して愚痴は吐くほうが良いよ。それが自然なんだから』と言われたことがあり、それもそうだなと思いました。

なので最近は、同じような苦労をしている同僚とよく雑談していますね。お互いで愚痴を吐き合って『色々あるけどまた明日から頑張ろうか!』という感じです。自分の辛さを理解してくれている人がいるだけで、心がグッと楽になりますね

自分で色々を抱え込む癖がある方は、もっと肩の力を抜いて、時には愚痴を吐くのもいいと思います」

---しっかり休息を取りながら、ストレス発散をすることが大切ですね。

同じ経験をした人も

このツイートを見た人たちからは、以下のようなコメントが寄せられていました。

うわ、、、キツイですね。心折れそうです
言われる度に、こんなこと言っててこの人何が嬉しいんだろう、って思ってました
めちゃくちゃひどいなと思ってしまった
部下の業務管理もできないなんて、管理職として何やってんですかってなるやつ

大変な状況の中で、上司からまさかの一言を言われてしまったkamiさん。仕事も大切ですが、自分の心や体を第一に考えたいですね。



文/構成:TRILLニュース

提供:kami(@kamiya731)さん