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大人が意外と間違える算数「100mLは何cc?」《小学生でもわかる問題》

  • 2023.10.4
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「1m=100cm」「1kg=1000g」など、大きいものを表す単位と小さいものを表す単位は変換することができます。

しかし、「これは100倍だったかな?1000倍だったかな?」と迷うことありませんか。

長さや重さは、日常生活でよく使うので慣れていますが、「かさ」というのはどうでしょうか。

今回は、単位に関する問題です。

問題

100mLは何ccですか。

さて問題は、「mL」と「cc」という水のかさの単位に関してです。

どちらも飲み物や調味料などのパッケージに記載されていている単位ですね。

 

 

わかりましたか。答えは「100cc」です。

解説

100mL=100cc、つまり1mLと1ccは同じなのです。

同じ量を表しているのに、なぜ違う単位が存在するのでしょうか。

まず、単位というのは「国際単位系(SI単位系)」と言って、国際的に7つの基本単位が決められています。

例えば、1mという長さの基準を決めてしまえば、世界中の人が同じ単位を使うことができますよね。

そして、その基準となる単位に「キロ」「ミリ」などの接頭語をつけて、大きな単位、小さな単位を作っています。

また、基本単位は7つしかありませんが、その7つを組み合わせて、新しい単位を作ることができるのです。(長さと時間を組み合わせれば、速さが表すことができます。)

では、今回の問題になっている「mL」と「cc」ですが、実はどちらも基本単位ではありません。

もとになっているのは、どちらも「m(メートル)」なのです。

まず「cc」という単位ですが、これは「cubic centimetre」、つまり「立法センチメートル」という言葉の略になっています。

1cc=1cm³ということです。

cmはもちろんmがもとになっています。「センチ」という言葉は「100分の1」を表します。

また、水(液体)のかさを表すのによく使うL(リットル)は、10cmの立方体を基準として決められました。

つまり、1L=1000cm³です。(10×10×10)

そして「ミリ」は「1000分の1」を表します。

よって、1mL=1cm³ということですね。

結局どちらも1cm³と同じ大きさだったというわけです。

まとめ

「mL」と「cc」は、成り立ちは異なりますが、もとは同じ「m(メートル)」から派生した単位ということでした。

まったくの別物にみえて、このように繋がっているのは面白いですね。

ちなみに、日常ではどちらもよく見かける単位ですが、実は数学や科学の世界ではあまり「cc」を使いません。それは「00」と見間違えてしまうことがあるからです。

 


文・監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。

編集:TRILLニュース