【生理休暇】ってあるけど…使っていいの？伝え方が難しいと感じるときのポイント

2023.9.22
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「生理痛がつらい…今日は会社を休みたいな」と思ったことはありませんか？実は、労働基準法で生理休暇という制度があるんです。存在を知っていても「使っていいのかな」と迷ってしまいますよね。実際に使ったことがあるという方は少ないのではないでしょうか。

今回は、生理休暇についてどんな制度なのか、実際に取得する際のマナーなどを解説します。まだまだ日本では浸透されていない制度ですが、取得をする権利はあるので覚えておくとよいでしょう。

生理休暇って何？

生理休暇は、生理日の就業が著しく困難な女性に対する措置として法律で定められている休暇になります。

「使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求した時は、その者を生理日に就業させてはならない」（労働基準法第68条）

会社の就業規則に記載がない場合は申請しにくいかもしれませんが、本来はどの会社でも使うことができる制度となります。

参照元：厚生労働省「労働基準法のあらまし（女性関係）」

生理休暇は非正規社員でも取得できるの？

会社などで働いている人なら誰でも取得できる制度になります。正社員だけでなく、契約社員やパート、アルバイトなどの非正規社員にも認められています。どのような雇用形態でも生理休暇を申請することができます。

生理休暇は無給？それとも有給？

労働基準法では生理休暇中を有給とするか無給とするかは決まっていません。会社の就業規則によって異なるため、確認が必要です。

生理休暇を使う場合、上司への伝え方

生理休暇を伝えるときのポイントは「生理痛がひどく、どうしても休暇を取得したい」旨を主張することが大切です。電話やメールで伝える場合には「生理痛がつらくて出勤できない」という旨をしっかり伝えましょう。男性に言いづらいときは、女性の上司に伝えるのも手です。

〈例文〉
「お疲れ様です。大変申し訳ないのですが、生理痛がひどく出社できる状態ではないため、本日はお休みをいただきたいです。本日予定していた業務は〇〇日に行います」

生理休暇に限らず、休暇をとる場合は業務を放り出してしまう行動はNGです。自分の業務については、いつまでに行うのか、もし締め切り近い場合には別の方に依頼をするのかを明確に伝えるのがマナーです。

生理休暇は周囲の理解が必要

生理はなかなか言いにくい状況と思う方も多いと思います。また、生理痛は個人差があるため、理解されにくい部分があるのが現実です。しかし、何事も体が資本ですから、体調が悪く仕事へ影響が出てしまう場合は、生理休暇を取得してしっかり休暇をとることも大切ですよ。

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です。
※記事内の画像はイメージです。
※シーンなどによってマナーが異なる場合があります。

ライター：能美黎子（のうみれいこ/ Instagram：@reikonohmi）
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。
編集：TRILLニュース