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「自分を好きになれない」 夏休みが終わる前に、子どもに読ませたい本

  • 2023.8.26
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2023年8月23日、自己肯定感の低い子どもたちに向けたメンタル本『「どうせ自分なんて」と思う君に、知っておいてほしいこと』(小学館クリエイティブ)が発売された。監修は精神科医・名越康文さん、執筆は心理カウンセラー・加藤隆行さんが担当した。

「友だちと比べて○○ができない」
「先生に怒られてばかり」
「ダメな自分がイヤになる」
「どうせ私なんて......」

本書は、こんな思いを一度でも持ったことがある、自分を好きになれない小学生のために、子どもが自分自身で自己肯定感を育んでいくためのヒントを紹介するもの。難しい表現は一切なく、心に寄り添ってくれるようなやさしい文章で構成されている。

のべ2,500人以上の心理カウンセリングを行ってきた加藤さんによると、幼き日に「ありのままの自分でいい」と思えなかった人の多くは、大人になってもずっと「自分じゃない何か」になろうとして苦しみ続けている傾向にある。カウンセリングを続けるにつれ、「小学校で〈自己肯定感〉〈自己受容〉の大切さを教えてくれたらいいのに」と切に感じ、その思いが本書のもとになったという。

夏休みが終わりを迎え、再び始まる学校生活に憂鬱な気持ちを持つ子どもから、自己肯定感の低いまま年を取ってしまった大人まで、子ども向けでありながら、どの世代の人が読んでも読後に心が落ち着く1冊だ。

■名越康文さんプロフィール
なこし・やすふみ/1960年奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学、龍谷大学客員教授。専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:大阪精神医療センター)にて精神科救急病棟を設立。責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床にたずさわる一方で、テレビやラジオでコメンテーターを務めるなど、さまざまな分野で活躍中。

■加藤隆行さんプロフィール
かとう・たかゆき/1971年愛知県生まれ。心理カウンセラー。幼少より病弱だったこともあり、劣等感が強くコミュニケーションが苦手な子に育つ。大学院修了後、SEとしてNTTに入社。激務のなか、3度の休職と入退院をくり返し、しだいに自身のココロと向き合うようになる。2015年に退職し、心理カウンセラーとして独立。「自己肯定感を育てるプロフェッショナル」として活躍する。

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