罪を犯した息子に甘い一家。釈放後のため別れた私に要求するモノ＜子どもの父親は結婚詐欺師でした＞

1児のママで夫と別居中のサキさんは従姉妹のスナックの手伝いで、クセ強めの客ゴリと出会います。彼の執拗なアピールで交際が始まり、強引にサキさんの家に転がり込みます。その頃夫との離婚も成立しゴリとの同棲生活でサキさんは彼との子を身籠るも、別の女性との二股が発覚。サキさんはゴリとの別れを決意。一方ゴリはサキさん名義の車で事故を起こし、その後姿を消していましたが、店の女性スタッフのもとにいることが判明。サキさんは無事赤ちゃんを出産。ゴリは出産に立ち会い父親を演じる裏で、わが子のご祝儀を盗みます。サキさんが警察に通報後すぐに捕まったという連絡を受けます。一時はゴリとの子を里子に出すことも考えていましたが、産院のサポートで自分で育てることを選択。留置場のゴリはサキさんに会いたいという手紙を送ります。警察のもとにある自身の車を取りに行くついでにゴリの面会をしたサキさん。車が手元に戻って喜ぶのも束の間、翌日その車が姿を消しーー。

警察から戻ったばかりの車が翌日になくなるというまさかの事態に愕然としますが、盗む可能性がある人物としてゴリの兄が浮かびます。スペアキーはゴリの手にあり、兄から車の返却についての連絡がありました。

警察に被害届を出しますが事実婚の夫の兄ということで動いてくれないものの、警察から兄への連絡はあったようでゴリの父親がサキさんに事情を聞いてきました。経緯を説明して兄弟そろっての行為に謝罪があるかと思いきや、ゴリが車の頭金を払っているので車を貸してやってほしいと言われーー。

家賃や生活費に、車のローンや修理代。お金がとんでいくーー

ゴリのせいで違反切符がたくさん切られ、お金もかかってしまうため売却予定だと伝えると、息子が使いたいと言ってるし、車の頭金を出したという権利を主張する父親。

話が通じないのでゴリ父の妻に連絡すると、ゴリの保釈金がいるからと言われます。ゴリ本人が釈放を強く望み、その要求を受け入れたゴリの父親。妻は釈放後の仕事で車がどうしても必要だということを伝えると、電話は一方的に切られました。

結局、保釈金はゴリの父親が支払ったようですが、3カ月ぶりに戻ってきたゴリは、祖母が身元引受人となり、裁判まで保護観察処分に。サキさんは家賃や生活費などの必要経費に加えて、車のローンや修理代、駐禁代などゴリの尻拭いもさせられ大出費。

子どもを保育園に預けて昼夜問わず働き続け、まさに疲労困憊でした。

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当然のことながらゴリの保釈金を父親が支払ってよかったですが、自身には関係のない駐禁の代金や車の修理代などゴリの責任による出費の肩代わりで、とばっちりを食うサキさん。

子どもを保育園に預け、仕事のかけもちで昼も夜も働きますが、2児の母という役目は誰も代わりができません。どうか身体を壊さないようにしてもらいたいですね。

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著者：マンガ家・イラストレーター マチ

ベビーカレンダー編集部