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成功者にはショートスリーパーが多いって本当?現代の起業家たちが語る睡眠へのこだわりと睡眠時間

  • 2023.8.23

睡眠時間が短くても高いパフォーマンスを発揮できるショートスリーパーは、天才や成功者、著名人に多いって聞いたことはない? この話は本当なのか、現代の成功者が明かした睡眠時間や睡眠へのこだわりをご紹介。(フロントロウ編集部)

現代の成功者たちはどれくらい寝ている?

パフォーマンスを十分に発揮するために欠かせない睡眠。必要な睡眠時間は人によっても異なるなかで、しばしば憧れの存在として語られることもあるのがショートスリーパー。

画像: 現代の成功者たちはどれくらい寝ている?

ショートスリーパーとは、毎日の睡眠時間が4時間程度や6時間未満という短い睡眠でも健康状態に問題がなく、アクティブに過ごせる人のこと。睡眠時間が極端に短くても支障のないショートスリーパーは睡眠のために確保するべき時間が少ないため、うらやましいという声も。

ちなみに…ショートスリーパーの割合は想像以上に少ない!

株式会社ブレインスリープが全国1万人を対象として実施している「睡眠偏差値®」調査の2022年版では、多くの人が自身をショートスリーパーであると誤認していることが分かった。同調査によると、日本の統計では、平均睡眠時間が4時間未満の人は全体の約1%に満たないにもかかわらず、自身がショートスリーパーであると回答した人は23.4%。ショートスリーパーを自認していてもじつは無理をしているだけというケースも考えられ、注意が必要であると指摘されている。

参考:株式会社ブレインスリープ「睡眠偏差値®」

そんなショートスリーパーについて、天才や成功者に多いという話もよく耳にする。でも実際にはそうとは限らないよう。むしろ現代では、睡眠時間をたっぷり確保することにこだわっている成功者も多い。

世界的な成功者や著名人が明かした睡眠時間と睡眠へのこだわりをご紹介。

ビル・ゲイツ:7時間

画像: ビル・ゲイツ:7時間

マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツは、パフォーマンスのために睡眠を大切にしている。以前ビルは「あまり寝なくてもスピーチはできるし、仕事の一部はそれでもできます。そして徹夜するのは楽しくもあります。でも創造性を発揮するには7時間は睡眠時間を確保する必要があります」と米シアトル・タイムズに語った。

ジェフ・ベゾス:8時間

画像: ジェフ・ベゾス:8時間

アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾスは米Wall Street Journalのインタビューにて、「8時間眠ると1日中調子良く過ごすことができます」と語り、注意力を高め、思考を明確にするためには8時間の睡眠が必要だと明かしている。ちなみにジェフは、目覚まし時計の力は借りずに起きるのもこだわりだそう。

ティム・クック:7時間

画像: ティム・クック:7時間

AppleのCEOであるティム・クックが明かした睡眠時間は7時間。そんなティムがこだわっているのが起床時間。なんと毎日午前3時45分に起床し、メールのチェックをするという超朝型タイプとして知られている。

シェリル・サンドバーグ:7~8時間

画像: シェリル・サンドバーグ:7~8時間

2012年にFacebook(現Meta)初の女性役員となり、2022年に同社の最高執行責任者(COO)を退任したシェリル・サンドバーグは、毎晩7~8時間の睡眠を確保するようにしているという。そんなシェリルが睡眠の重要性に気づいたのは、子育ての経験から。

シェリルは「子どもたちの行動を見ていて、よく眠ることの重要性が分かってきたのですが、これは大人にも言えることだと気づきました。夜ぐっすり眠れればどんな困難があっても、それを抑制して対処することができるのです」と米Thrive Globalで語った。

欧米では睡眠を重視するのが常識に

天才や成功者にはショートスリーパーが多いというイメージがあるけれど、現代でイノベーションを起こしてきた起業家などは、むしろしっかり睡眠を確保することに重きを置いている。

そしてとくに欧米では、企業や社会全体として睡眠を重視する流れが強まっている。さまざまな研究を通じて睡眠の問題が日々のパフォーマンスの低下につながり、結果的に経済損失を招いていることが明らかになったことで、睡眠に関係するテクノロジー「スリープテック」がトレンドに。

画像: 欧米では睡眠を重視するのが常識に

企業に関する例では、UberやGoogle、Nikeは、短時間の昼寝「パワーナップ」ができるスペースをオフィスに導入。またNikeは、朝型や夜型に分かれる体内時計のタイプ「sleep chronotype(睡眠クロノタイプ)」に応じて柔軟な勤務時間を決められる制度を採用。そのほかにも、P&Gが睡眠ホルモンであるメラトニンを調節する照明システムをオフィスに導入するなど、福利厚生として社員の睡眠をサポートする企業が増加中。

ちなみに…「パワーナップ」って?

パワーナップとは積極的仮眠とも呼ばれる睡眠法で、一般的に15〜30分程度の仮眠を指す。その効果はNASA(アメリカ航空宇宙局)による研究などで実証されていて、職場でのパフォーマンスの向上や記憶力の強化、創造性を高める効果が期待できる。

企業に関する例だけでなく、個人としてもよい睡眠に投資する人が多くなっていて、世界大手の調査会社マーケッツアンドマーケッツ社の発表によると、スリープテック市場の世界全体の市場規模は、金額ベースで2023年に180億米ドルを超えると試算されていて、今後10年で収益が大幅に増加することが予測されている。

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