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未解決の「AC/DCマネージャー撲殺事件」に30年ぶり進展、ヘイトクライム捜査で重要参考人が浮上

  • 2023.8.23
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1993年に何者かに襲われてクリスマスの日に死亡した、AC/DCの元マネージャーであるクリスピン・ダイ氏の事件に約30年ぶりに大きな進展があった。(フロントロウ編集部)

クリスマスに亡くなったクリスピン・ダイ氏

オーストラリアの9Newsによると、1993年に殺害されたクリスピン・ダイ氏の衣類についていたDNAが別の事件のDNAと一致したという。

オーストラリアでは、1976年から2000年の間にゲイ男性を標的としたヘイトクライムの捜査を警察が適切に行なわなかった可能性があるとして特別調査委員会が設立されており、今回、その捜査対象になっている事件からのDNAが、ダイ氏の衣類に付着したDNAと一致したという。この人物は重要参考人とされているが、ダイ氏の死に関わったかどうかは明かされていない。また、この人物は2002年に亡くなっているという。

AC/DCのマネージャーだったダイ氏は、1993年12月23日の午前4時頃に酒に酔った状態でシドニーのホテルを後にし、その約30分後に「暴行を受け、財布を奪われた」と地元ニューサウスウェールズ州の警察は発表している。頭部に重傷を負ったダイ氏は病院に搬送されたものの、2日後のクリスマスに死亡。41歳だった。

当時、意識不明のダイ氏を見下ろす3人の男の姿が目撃されたが、容疑者は特定されることなく事件は未解決に。事件から約20年経った2014年には、「ダイ氏の死の責任を持つ人物を知っている人がどこかにいます」とした警察が、10万豪ドル(約940万円)の懸賞金をかけて目撃情報を募っていた。

オーストラリアでは、1976年から2000年の間に少なくとも88件の殺害事件でヘイトクライムの可能性があるという調査結果が出ており、2018年には警察が捜査の不備を認める声明を発表。1976年から2000年にかけて「セクシュアリティを理由に殺された人々が間違いなくいた」と認めたうえで、それが「警察と社会の双方で容認されていたことを認めます」とした。

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