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死ぬまでにかかるお金「1億円」を貯めるために…30歳が今からできること【マネーの専門家に聞きました】

  • 2023.8.23
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止まらない物価上昇に引き換え、上がらない賃金。「貯蓄から投資へ」とする政府のスローガンにもどう対応すればいいのかよくわからなくて不安。それでも服は欲しいし旅行にも行きたい!一体いくらあれば、私たちは安心できますか!?

「資産なし30歳」の「死ぬまでにかかるお金」を準備するための資産形成プラン

1億円作るのは難しくても、現時点では収入のどれくらいのお金を投資に回せばいい?将来のための準備が始められる、無理せず真似できる現実的な資産形成方法を横川さんに教えてもらいました。

たとえば...【手取り30万円の場合】

2万円以上を【つみたてNISA】に、3万円以上を【現金貯金】に
「CLASSY.世代の投資初心者はまずは今すぐつみたてNISAを始めてみてください。投資は初動のハードルが高いのですが、ここを越えられたら投資の感覚が掴めて、来年の新NISAもうまく活用できるでしょう。それができたら、その他の金融商品も調べて、いろいろな形で資産を持つことを検討してみましょう」

\上記を基本に据えて/

【プラスで使えるお金に合わせて…】

株式投資
「日中仕事をしている方は毎日株価やチャートを見ている時間もないと思いますが、配当金を期待して株を買うのもアリ。今は100株単位でなくても1株から買えたり、定額積立購入ができるので気軽に挑戦できて、配当金ももらえます」

医療保険
「とくにフリーランスの方は自分の身に万一のことがあった場合、まとまったお金が入ってくるタイプが安心。掛け捨て型なら保険料が1,000円台〜とかなり安い金額から加入できるものも。とくに妊娠・出産を経る前にはぜひ検討してみて」

外貨建て保険
「世界情勢を自分で判断する必要もありますが、外貨建ての保険に期待してみるのも手です。とくに米ドルはアメリカが突然経済的に衰退する可能性が極めて低いという理由で、他の外貨よりも手を出しやすいかもしれません」

iDeCo
「厚生労働省が作った私的年金制度で月5,000円から設定可能。一度口座にお金を入れると60歳まで引き出せない、強制貯蓄的な側面が。すぐに動かせる現金が少ない人、収入が不安定な状態の人はiDeCoよりNISA枠を活用するのがおすすめ」

新NISA(2024年以降)
「年間投資枠の上限が360万円となり、そこから得た利益は非課税。投資商品には上場株式も含まれるので、無理のない範囲でNISA枠内で株式投資をスタートしてみては」

【子供ができたら】

証券の未成年口座の開設
「同じ証券会社に親権者の口座があれば、0歳からでも開設可。運用をするのはもちろん親である自分になるけれど、子供のために金融商品を買って積み立てておくのも手です。親の口座から株の贈与ができる場合もあります」

学資保険
「中学・高校・大学入学時など、子供の成長に合わせて満期保険金や進学祝い金が受け取れる金融商品。積立のためだけでなく、親に万一のことがあった場合、保障は継続されながら保険料の払い込みが免除されるメリットも」

【気軽に挑戦できる変わりダネ】

おつり投資
「クレカ等で支払った買物の端数に対して、設定した単位からのおつりを投資に回すサービス。例えばおつりの金額の端数を100円に設定、端数が80円の買物をすると20円が運用資金となり、ひと月で貯まった合計金額が運用されます」

デパート積立
「正式名称は『百貨店友の会』。毎月定額を百貨店に積み立てると1年後にボーナス(平均的には積立額の1カ月分)を上乗せした商品券が受け取れます。多くの有名百貨店で実施しているので百貨店でよく買物をする人にはおトク」

\ちなみに/
最近よく聞く不動産投資ってどうなの?
「住宅ローン控除があるのは住居用購入時のみ。初心者は新NISAの枠内で運用するほうが安心かつ労力も少なめ。CLASSY.世代なら『投資用マンションを購入した』という人も増えてくる頃かと思いますが、周囲がやっているから自分も…という姿勢は危険です」

教えてくれたのは....

やさしいお金の専門家/金融教育活動家
◼︎横川 楓さん
経営学修士(MBA)、ファイナンシャルプランナー(AFP)などを取得。等身大の目線でわかりやすい金融知識の普及に取り組む。2022年に一般社団法人日本金融教育推進協会を設立。著書に『ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)。

漫画・イラスト/谷口菜津子 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc

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