運転手に対し「ずるくない？」ガソリン代をめぐる友人の考えが自己中すぎた

主人公・すみれは、仲のいい友人2人と旅行に行くときにいつも運転手をしています。車を出すのも運転するのも、すみれ。2人は「当たり前」という態度で車に乗り、ガソリン代は割り勘です。一方、別の同僚は運転手への気遣いを忘れません。友人のうち1人は、とあるきっかけで今までの自分を反省します。ですが、もう1人の友人・ゆっきーはまったく反省しないどころが、驚きの持論を展開するのでした。『ガソリン代どうする？』をダイジェスト版でごらんください。

今までの態度を反省した友人

友人2人と旅行に行くときは、車を出すのも運転するのも、いつも主人公・すみれでした。友人2人は、口先だけのお礼は言うものの、車内では「乗せてもらって当たり前」という態度。ガソリン代を払ってくれることは、ありませんでした。

ところが、同僚との日帰り旅行で、今までの自分の態度を反省した友人の1人。「知らない土地を走るのはストレス」「帰りは疲れていても集中しなければいけない」「もしも、タクシーだったら、もっとお金がかかっていた…」など、言われて初めて、運転手の苦労に気づきます。

今までの非礼のお詫びと、これからは「ガソリン代を払う」と言ってくれました。ところが、この話を聞いていたもう1人の友人・ゆっきーは納得していない様子です。

運転手は「ずるくない？」驚きの持論

「友だちを乗せたら、タダで遊びに行ける」という発想から、運転手は「ずるい」と言い放ったゆっきー。理解しがたい思考に、2人は絶句してしまいます。乗せてもらう側が言うセリフではありませんよね。

その後、恋人ができた、ゆっきー。しかし、あっという間に別れてしまいます。原因は、ゆっきーのワガママでした。相手の「好き」という気持ちに甘え、片道2時間かけて会いに来てくれる彼に対し、感謝の気持ちをあらわしていませんでした。2人で行った旅行先でもワガママ放題でチグハグな発言を繰り返し、その場で別れを告げられてしまうのでした。

恋人にふられた理由もよくわかっていないゆっきーは、さらに、驚きの発言をします。

友人を見限った瞬間

「相手の立場になって考えてみたら？」というアドバイスに対し、「考えるだけムダ」と言い切った、ゆっきー。あまりにも自分本位な考えに、呆れてしまいました。これが、ゆっきーを見限った瞬間でした。そして、そのまま疎遠になってしまいます。

さらにその後、恋人と別れたことが原因で、仕事まで失った、ゆっきー。「ガソリン代」をめぐる考え方から、自分の価値観を改めることができず、結局、友人も恋人も、離れてしまいました。

学生のころとは異なり、大人になり社会に出ると、さまざまな人と関わることになります。その中で、たくさんの価値観に触れることになりますね。大人になっても柔軟な思考で、素直さと謙虚さを忘れずにいたいと思ったエピソードでした。

著者：ももこ