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韓国女性DJ SODA、“幼少期の性被害”を初告白「当時からずっと悩まされている」【声明全文】

  • 2023.8.23

日本の音楽フェスティバルで性被害を受けた韓国のDJ SODAが、主催者との共同声明を発表した。

DJ SODAは21日、自身のインスタグラムに英語、日本語、韓国語の声明文を掲載。『MUSIC CIRCUS’23における性暴力事件についての共同声明全文』とし、幼少期から続く性被害に苦しめられている事実を告白したうえで、今回の騒動に特定の国を貶める目的がないことを強調した。

当該の声明文を通じてDJ SODAは、「6歳のときに家に1人でいた私は強盗から性的暴行を受けた。当時は両親が傷つくと思って、強盗が入ろうとしたがドアを開けなかったと嘘をついた。その衝撃で場面緘黙症にかかった」と告白。DJとして活動する過程でも数々のセクハラ被害を受けてきたと明らかにし、「それでも何事もなかったように隠して生きなければならなかった」と打ち明けた。

(写真提供=OSEN)DJ SODA

また、今回の件に関してネット上でさまざまな議論が交わされている点についても言及。「今はセクハラ事件から抜け出してフォーカスが別の方向に行っているが、これはただ一つの国の問題でも、日韓問題でも、男女問題でもない」とし、最後には「私みたいな人がこういう方法で少しでも声を出せば、いつか社会の認識が少しでも変わるのではないか」と声明文を締めくくった。

これに先立つ13日、DJ SODAは大阪で開催された「MUSIC CIRCUS’23」で公演中にセクハラ被害を受けたという事実を明らかにした。その後、実際にDJ SODAが観客から体を触られている映像が拡散され、21日には主催者が大阪府警に刑事告発。現時点で2名の男性が警察に出頭している状況だ。

以下、MUSIC CIRCUS’23における性暴力事件についての共同声明全文(DJ SODAインスタグラムより)

服装と性犯罪の被害は絶対に関係がないので、絶対に被害者を問題と考えて責任転嫁してはいけない。

原因は露出が多いセクシーな服装ではなく加害者である。

私が6歳の時、両親は共働きで家に1人でいた私は強盗に性暴力を受けた。

その時の私は両親が傷つくのではないかと、強盗が入ろうとしたがドアが開かなかったと嘘をついた。その時の衝撃で場面緘黙症にかかり、今までこの事実を誰にも話さず、隠しながら生きてきた。そして2018年、韓国のスペクトラムフェスティバルに遊びに行った際にVIPにいたとある男性にセクハラを受け、私はその男性を探していた。

そうするとその時とある男性カメラマンの知り合いが私に『あなたはいっぱい稼いでるじゃないか。最近metoo運動がひどくなってきてるのに、あなたまでそういうことしてると俺たち飯代も稼げない』と言いました。その言葉を聞いて結局私はなにもできないまま羞恥心に苦しむことしかできず、私ができた唯一のことはその時撮られたその男性の写真を今だに持っていることだった。

そして海外の同僚のDJ達に性的発言をされた時もどんな謝罪も受けることができず、冗談だったという言葉しか聞くことができませんでした。挙げ句の果てには前の事務所では広告モデルの交渉をしていてイメージが悪くなるから、その人たちを非難する投稿を消すように言われた。

人生を生きながら何度もセクハラや性的発言の被害を受けてきて、私はこういうことが起きても何事もなかったかのように隠して生きなければならないと思った。しかしもうこれ以上逃げたり隠れたりしない。これを無視することはまた別の人が被害者にならざるを得ないからだ。

『性的発言を受けたことはあなたにとっても問題があるんじゃない?』なぜ被害者に原因追及をするのか?

私は加害者も二次加害をする人も同レベルだと思う。2023年にこんなことが起きるという現実が非常に悲しい。私は今回の出来事で今後の日本での活動の際には支障をきたすし、フェスティバル側に嫌われて仕事が入らなくなるのではないかという心配もした。

しかし光栄にもミュージックサーカス主催側から全ての支援をしていただけると約束をしていただき、Tryhardにこの事件の全てを委ね任せることにした。

そして今セクハラ事件から抜け出してフォーカスが別の方向に行っているが、これはただ一つの国の問題でも、日韓問題でも、男女問題でもない。

私が日本以外の国でもセクハラを受けてるのに何故日本だけこうしているかって?

事実私は原文を上げる前にもしかしてこの事件がセクハラ問題ではなく一つの国の問題として重点を置かれてしまうのではないかという思いで最初は削除しようとした。しかし事実関係を正確にするために投稿し、それで私が反日だから全てのことを作り上げたのではないかという誤解を受けているが、私は日本が好きで昔から日本で公演もしてきたし、日本旅行にも行ったし、日本の友達も多く、日本の化粧品も食べ物も好き。私は特定の国を非難するためにこの事件を公論化させたのではない。

そして私が以前に上げた公演の映像を巧妙に編集をして、他の国でも被害を受けたのになぜ日本だけそうなのかと非難をしているそうだが、正確な状況を話すと、私はいつも公演の最後の部分で歌を歌って観衆の近くにいくのだが、歌が終わってマイクを後ろにしたのをボディーガードが見て、公演が終わったと勘違いをし、私を手すりから降ろそうとするところで私はファンサービスをしようとまだ終わってないと話している場面である。

私が万一セクハラを受けていたのならばそんな映像をとても幸せだったとUPするはずがない。

そして今まで公演をしてきて、1人たりとも意図的に私の胸の中に手を入れてきたことはなかった。これは明白な単純なタッチではなくセクハラです。いっそのこと私の腕を掴んで引き寄せたり、私とハグをしたり、そこまでは問題ない。

私はファンとのスキンシップがとても好きな人だ。

私の昔からのファンはそれをよく知っているはずだ。しかし意図的に胸の中に手を入れたことは私が今まで受けてきたファンとの触れ合いとは全く異なる。私が万一他国でこのことが起きてたとしても全く同じ対応をしていただろう。

私がわざと露出が激しい服を着て観衆に近付いたからこんな事件が起きた?なぜいつも被害を受けた人は自身に注がれる非難と悪影響を受けながらも何十回も考えて話さなければならないのか?

原因を被害者に間違いを向けるこの社会が非常に悲しい。誰かは私を興味関心を引きたがる人だ、日本が嫌いだからわざとこんな事件を作り上げた、露出が激しい服を着てるからこうなると思ったと避難をするけど、このような中でも理解してくれる人も多いことも分かったし、私を応援してくれる方や、今回の件で力になったと被害者達からのメッセージもたくさん受けた。

私の小さな声が被害者に少しでも力になればと思う。私みたいな人がこういう方法でも少しでも声を出せばいつか社会の認識が少しでも変わるのではないか。

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