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「心がざわつきました」湊かなえ『Nのために』を、ドラマ出演榮倉奈々が朗読

  • 2023.8.22

オーディオブック・音声コンテンツ配信Amazon オーディブル(以下、Audible)で、2023年8月18日から、湊かなえさんの小説『Nのために』の配信が開始された。朗読を担当したのは、同作のドラマ版で主演を務めた榮倉奈々さんだ。

〈あらすじ〉
超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか? それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか? 切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。

ドラマ版『Nのために』の撮影は約9年前。榮倉さんにとっては、「神聖」な作品なのだという。

『Nのために』という作品は私の中ですごく大きな意味があって、「ついにまた向き合うのか......」って、ちょっと心がざわつきましたね。(Audibleインタビューより)

朗読しながら、撮影当時のいい思い出も苦しかった思い出もよみがえったそう。また、当時は自身が演じた杉下希美を中心に作品を見ていたが、今回一人で全編を通して読んだことで、「なおさら心苦しくなるキャラクター」が多かったという。

【榮倉奈々さんコメント】
湊さんの「Nのために」に向き合うことは私にとって神聖な行為であり、良い緊張をしました。本を耳からというのはかなり新しい感覚だと思います。それ以外の五感を使わない分、想像力がよりかきたてられるのではないでしょうか。ドラマを観た方がどういうふうに聴いてくださったのか感想を聞いてみたいです。

■榮倉奈々さんプロフィール

えいくら・なな/女優。1988年2月12日生まれ、鹿児島県出身。A型。映画「余命1ヶ月の花嫁」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。主な出演作品はドラマ「Nのために」「東京タラレバ娘」「テセウスの船」「オールドルーキー」映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」「糸」など。

■湊かなえさんプロフィール

みなと・かなえ/1973年、広島県生まれ。2005年、第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。07年、第35回創作ラジオドラマ大賞受賞。同年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。08年同作品を収録した『告白』でデビューし、「2008年週刊文春ミステリーベスト10」第1位、09年本屋大賞を受賞。また14年には、アメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のミステリーベスト10に、15年には全米図書館協会アレックス賞に選ばれた。12年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。16年『ユートピア』で山本周五郎賞を受賞。18年『贖罪』がエドガー賞(ペーパーバック・オリジナル部門)にノミネートされた。近刊に『未来』『ドキュメント』『残照の頂 続・山女日記』『湊かなえのことば結び』などがある。

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