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服に燃え移ったケースも…子どもの“花火”で事故 国民生活センターが注意呼び掛け

  • 2023.8.21
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子どもが花火で遊ぶ際はやけどに注意
子どもが花火で遊ぶ際はやけどに注意

間もなく夏休みが終わりますが、この時期に親子で花火を楽しむ人は多いのではないでしょうか。そんな中、子どもが花火で遊んでいる際にやけどを負うケースがあるとして、国民生活センターが注意を呼び掛けています。

3歳以下の子どもに花火を持たせない

国民生活センターによると、同センターと消費者庁との共同事業で、消費生活に関する事故の受診情報を収集する「医療機関ネットワーク」に対し、花火で遊んでいる際のやけどに関する情報が、2018年度から2022年度の間に計60件寄せられています。事故に遭った人の8割以上は1~6歳の子どもであり、服に着火した事例もあったということです。また、1~3歳の子どもが事故に遭ったケースが、全体の約6割を占めています。

子どもが花火で遊んでいる際に、主に次のような事故が発生したということです。

■花火などによるやけど・公園で花火を実施中、手持ちの花火が着火した瞬間に子どもが驚いた。その際、子どもが、持っていた花火を振り回して左腕に花火が貼り付き、I~II度の熱傷を負った(3歳9カ月、女児)・花火で遊んでいる最中に、子どもが花火の火をつかもうとし受傷。左手の手のひらと指にI度~浅達性II度の熱傷を認めた(1歳6カ月、女児)

■着衣などへの着火を伴ったやけど・公園で親子で手持ち花火を実施。保護者が一瞬目を離した際に、子どもの左足の靴に火の粉が移り、燃えていた。子どもはII度の熱傷を負った(3歳2カ月、女児)・子どもが花火を振り回した直後、風で火花がスカートに飛んで着火し、燃え上がった。保護者がはたいても火が消えず、服を脱がせたが、右太ももにI度~II度の熱傷を負った(6歳8カ月、女児)

■燃えかすによるやけど・子どもが線香花火の落ちた球を右手の指で触り、やけどを負った。I~II度の熱傷(7歳2カ月、男児)・手持ち花火が終わり、子どもが下に落ちていたものを触って右手を受傷。右手の指にII度の熱傷を認めた(1歳6カ月、男児)

国民生活センターは、花火での事故を防ぐために、「事前に消火用の水を用意する」「3歳以下の子どもに花火を持たせるのを避ける」「花火の風下に子どもを立たせない」「花火が消えたらすぐに水につける」「風が強い場合は花火で遊ばせない」などの対策を呼び掛けています。

このほか、服に着火した場合に備えて、転がって燃えている部分を地面に押し付け、消火する「ストップ・ドロップ・アンド・ロール」と呼ばれる対処法を覚えておくようアドバイスをしています。

子どもと一緒に花火をする際は、くれぐれも事故に気を付けましょう。

オトナンサー編集部

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