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同性愛映画は「気持ち悪い」という意見への故ヒース・レジャーの『返答』を再訪

  • 2023.8.20
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LGBTQ+映画史に残る名作『ブロークバック・マウンテン』を残したヒース・レジャー。今は亡き俳優が、映画に対する「気持ち悪い」という意見に対してした反論を再訪。(フロントロウ編集部)

2人の男性が主人公の恋愛映画『ブロークバック・マウンテン』

2005年のアン・リー監督作品『ブロークバック・マウンテン』は、ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホール演じる2人のカウボーイの愛を描いた映画。1960年代の保守的な社会や家庭のプレッシャーのなか生きる2人の男性のストーリーは、ヴェネチア国際映画祭での最高賞に始まり、アカデミー賞やゴールデングローブ賞など多くの賞を受賞した。

一方で、同性愛に理解のない人々からは大きなバッシングを受けた。映画のプレスツアー中に記者にも、「この映画を気持ち悪いとする人たちに何と言いますか?」という質問が。これにヒースはこう返した。

「本当に残念なことだと思います。まあ、未熟ですね。人として非常に未熟。2人の人間が愛したいと願うことに対して、わざわざ嫌悪感や否定的な意見を口にする人がいるのは、信じられないほど残念なことだと思います。まったく。少なくとも、2人の人間がお互いに憎しみや暴力や怒りをどのように示すかについて意見を述べることの方がもっと重要じゃないですか? 私はそう思います。そういう意見は気に留めていません。残念だとは思いますがね」

そう言ったヒースは最後に、「でも、映画はみなさんを驚かせると思いますよ」と、観たら考えが変わるのではないかと付け加えた。

ヒース・レジャーは2008年に28歳の若さで死亡。死後も彼の影響力は語り継がれており、『ブロークバック・マウンテン』の共演者であるジェイクは2020年のAnother Manとのインタビューで、アカデミー賞が『ブロークバック・マウンテン』で描かれる関係をネタにしたジョークを言って欲しいとヒースとジェイクにお願いした際、ジェイクは承諾したものの、ヒースが「自分にとってはジョークではない。笑いにするつもりはない」と断ったという逸話を明かした。

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