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京都・吉田山の森にたたずむ隠れ家カフェ「茂庵」を訪ねて、プチトリップ気分♪

  • 2023.8.18

吉田神社が鎮座する標高100mほどの山の中にありながら、お散歩感覚の気軽さでアクセスでき、20年にわたって親しまれてきたカフェ「茂庵」。日々の喧騒から逃れられるロケーション、木立の間から大文字山や京都市街を見渡せる抜群の眺望も人気の理由です。2022年8月、諸事情により惜しまれつつ閉店となりましたが、その5か月後、多くのファンの想いに応えるように営業を再開。「茂庵、復活!」のうれしいニュースが届きました。

京都・吉田山の森にたたずむ隠れ家カフェ「茂庵」を訪ねて、プチトリップ気分♪
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浄土寺バス停から徒歩15分
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時折現れる看板を頼りに茂庵を目指して

京都大学のキャンパスが広がるアカデミックな一帯と、哲学の道や銀閣寺へと続く閑静な住宅街の間にそびえる吉田山。そんな山の自然にいだかれた場所に「茂庵」はあります。

アクセスは東側からの「神楽岡コース」、真如堂から竹中稲荷の参道を経由する「真如堂コース」、吉田神社の境内をぐるりと巡る「吉田神社コース」、北白川バス停からの「北参道コース」の計4通り。築100年ほどの風情ある家並みが旅情をくすぐる「神楽岡通コース」がおすすめです。

大正時代に造営された”お抹茶ワールド”
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2階建ての木造建築が茂庵。まさに「市中の山居」の趣き

住宅街を抜けて森の中に入っていくと、木の葉が奏でる音色や鳥のさえずりが聞こえてきます。やがて木立の間に木造の建物が。カフェ「茂庵」に到着です。

茂庵は、京都大原出身の実業家・谷川茂次郎氏が江戸時代末期に造営した茶苑でした。谷川氏は、趣味が高じて裏千家の茶道を究め、茶室「今日庵」の長老として親しまれた人物。吉田山の中腹に8つの茶室や月見台、楼閣を建てて一大茶苑を開き、茶の湯の世界にふれられる場所をつくったのだそう。お茶会のとき客人に点心(食事)を味わってもらうために建てたという「点心棟」が、現在カフェとして活用されています。

階段を上がって2階のカフェスペースへ
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京都市街や「左大文字」を望む西側のカウンター席

カフェは当日でも席が空いていれば入店できますが、予約優先なので、事前にHPやSNSを確認して予約を済ませておくと安心です。
東西南北全ての面が森の緑を映すガラス窓で、開放感たっぷり。木立の間から、東側には大文字山、西側には下鴨神社の糺の森、京都御所など京都市街、その彼方に西山の稜線が望めます。

季節のチーズケーキとドリンク
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「すもものレアチーズケーキ」500円。ドリンク(1100円~)と合わせて注文を

スイーツメニューはアイスクリーム、シフォンケーキ、季節替わりのチーズケーキ、クレームブリュレなどがそろいます。この日のチーズケーキは、「すもものレアチーズケーキ」。オーナーの家で採れたすももをコンポートにしたあと実とシロップに分け、実はレアチーズケーキの生地に練り込み、シロップはチーズケーキ上のゼリーに使ったそう。ドリンクメニューは、華やかな香りとほのかな甘みのグアテマラ・ブルーレイクのホットコーヒーをはじめ、紅茶、ハーブティー、ゆずソーダなど豊富なラインナップ。どれも小さなお菓子(クッキーとキャラメルナッツきな粉がけ)が付いています。

夏は純氷を使ったかき氷が登場
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抹茶アイスを添えた「かき氷 抹茶」1500円(ほうじ茶付き)

6月頃から9月中旬頃にかけては、かき氷がお目見え。京都の氷専門店が72時間かけてゆっくり凍らせた純度の高い氷を使用しています。自家製シロップは、ゆず、抹茶、いちごの3種。希望すれば、練乳やあずきを別添えでサービスしてくれます。抹茶は、茶どころ宇治の清水製茶場から仕入れた挽きたての抹茶をふんだんに使っているため、とても香り豊か。

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静かに流れていく時間に身をまかせていると心がほどけていく

街のざわめきが遠のく非日常感あふれる空間で、窓に映る景色や、空に浮かぶ雲がゆっくりと流れていく様子を眺めながら過ごすひとときは、至福そのもの。誰かに教えたい、でも秘密にしておきたい、そんな思いが揺れる、とっておきの一軒です。

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