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他人に場所譲った少年が30m転落、グランドキャニオンで奇跡の救出も脊椎9箇所を骨折

  • 2023.8.18
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アメリカのグランドキャニオン国立公園で、他の人の写真撮影の邪魔にならないよう移動した少年が転落する事故が発生するも、奇跡的に生還した。(フロントロウ編集部)

※写真はイメージです。

グランドキャニオン国立公園で13歳少年が転落事故

現地時間8月8日に米アリゾナ州の人気観光地であるグランドキャニオン国立公園で、他の観光客が写真を撮影できるように場所を移動しようとした13歳の少年が、100フィート(約30メール)近い高さから転落する事故が発生した。

画像: グランドキャニオン国立公園で13歳少年が転落事故

米ノースカロライナ州に住むワイアット・カウフマンという13歳の少年はこの日、家族と共に旅行でグランドキャニオンを訪れ、ブライト・エンジェル・ポイントという絶景ポイントの頂上からカメラで記念撮影をしていたという。ワイアットはこの場所で他の観光客が記念撮影ができるよう、邪魔にならない場所へ移動したところで、誤って転落してしまったという。

「岩棚にいたのですが、他の人が写真を撮影できるように場所を移動したんです」と、奇跡的に生還したワイアットはアリゾナ州のテレビ局KPNXに語っている。「岩に掴まってしゃがむような体制になっていたのですが、片方の手でしか掴まっていなかったんです。しっかり掴まれていなくて、逆に押されるような形になり、手が外れて、背中から落ちて行ってしまいました」。

その後、通報を受けてレスキュー隊がロープなどを使いながら2時間かけてワイアットを救出し、近郊にあるラスベガスの病院に搬送。ワイアットは脊椎9箇所の骨折と脾臓の破裂、肺気胸、手の骨折、指の脱臼といった重傷を負ったほか、脳震盪も起こしていたものの、奇跡的に一命は取り留めたという。英The Guardianによれば、完治には長い期間を要するものの、ワイアットは既に自力で歩くことができているという。

ワイアットの父親であるブライアン・カウフマン氏は、「私は本当に幸運だと思っています。息子の救助や治療に当たってくださった皆さんには感謝しきれません」とアリゾナ州のテレビ局KPHOに語って、子どもを持つ保護者たちに次のように呼びかけた。「皆さんのお子さんの年齢がいくつであろうと関係ありません。お子さんから目を離さないでください。命を脅かすのはほんの一瞬なのです」。

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