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雪ではしゃぐ兵士達に待ち受ける運命→雪に対する意識が異次元過ぎる【米軍基地で働いてみた(13)】

  • 2023.8.17

<雪ではしゃぐ兵士達に待ち受ける運命→雪に対する意識が異次元過ぎる>米軍基地で働いてみた[#13]

前回のあらすじ:初めて見る雪に大はしゃぎして、雪だるま(オラフ)を作った兵士たち。
オラフの鼻に使う人参を必死に捜し、楽しい夜は更けていったのでした。

日本では年に一回以上は雪が降る場所が多いので、ほとんどの日本人ならご存じだと思いますが、降ったばかりのふわふわで柔らかい雪は、翌日以降、冷え固まって重く硬くなりますよね。

暖かい地域からやってきて初めての雪に感動していた兵士たちは、その雪の性質を初めて知ることになるのです。
そして、それを雪かきするのは、他ならぬ自分たちだという現実の厳しさも…。

さらに、困ってしまうのが、彼らの寒さへの意識です。
雪が降った後に風邪をひいた兵士が「雪って冷たいんだね…知らなかったよ!それに…恐ろしく硬くて重いしさ…」ポツリとこぼします。

そんな話を聞く度に、彼らの服装を見て私は返答に困るのです。

外国人は日本人より体温が高いので、寒さに強いとは聞きますが、兵士たちは何故か雪の降る真冬の午前4時にTシャツ、短パン姿でジムに来るのです。(だから風邪ひくんだよ!)
長袖やパーカーを着てる兵士なんてなかなか見れません。

さらに、雪の基地の運命を左右するとささやかれているのが司令官の出身地。
寒い地方出身の司令官だと「これくらいの雪は大したことない!」と、訓練はもちろん、雪かきまでも容赦ない鬼指令が発令されるという噂が。

一方で暖かい地域出身の司令官の場合は、ケガにも慎重になって、あっさり基地閉鎖になると言われているのです。(あくまでも噂ですが…)

そんな基地内の年中無休の施設で働いていた私のような人にとって、雪の早朝出勤は地獄でした。
それは基地が閉鎖されるかどうか出勤するまで分からないことが多いから・・・。

スタッフとしては雪予報が出ている前日に決断してもらえると有難いですし、出勤しなくて済むので嬉しいのですが、そんなことはめったにありません。

最悪なのは、出勤してから閉鎖になるパターン!
慣れない雪道を苦労しながら運転して、途中、スリップして側溝にはまっている車をよけ、ヨタヨタやっと到着したと思ったら、基地閉鎖で引き返すなんてこともあるのです。

「ここまで来て…!」と心の中で空しく絶叫するのが冬の朝の風景なのでした。

次回は、基地のレジで不審な行動をする兵士をご紹介します!

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