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姑の手伝いに奔走!? 嫁が知っておくべき「お年始」のマナーと心得

  • 2015.12.27
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【女性からのご相談】

お年始に親戚一同が夫の実家に集まります。初めての人も多く、礼儀作法などきちんと学んでこなかったので、ドキドキします。

失礼がないようにしたいのですが、どうしたら良いでしょうか。

●A. 家のしきたりをお姑さんにお聞きしましょう。

ご相談ありがとうございます。ママライターのSARASAです。

お年始はもともと宮中や武家社会で行われていた年賀の行事です。現代では、新年を祝うあいさつを交わすしきたりになりました。

何気なく使う、「明けましておめでとうございます」は、年が明け今年も無事に年神様(先祖の霊やでもあり田や山の神とされます)を迎え入れられた喜びを表す言葉です。

目先のことはさておき、まずは皆さんの無病息災を喜びましょう。それではおつきあいの仕方をご紹介します。

●まずは親戚の名前、人となりを把握しておくことが先決

今回は誰と誰が来るのかを、義母に聞いておきましょう。また、その家ごとにのしきたりがあるもの。

失礼がないように、あらかじめご主人からも情報を入手しておきましょう。また、年賀状は最低限、出しておくこと です。

日本の社会は目上の人を尊敬し、若輩者や目下のものを擁護する心で社会が成り立ってきました。わからないことは義母に相談するのが一番です。

知ろうとする意欲がなによりも大切。

●覚えておきたい! 和室でのお呼ばれマナー

まずは玄関先で、「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と礼を交えてごあいさつをします。

靴はお尻の方を相手にむけて脱ぐのはルール違反。前向きに脱ぎ靴はそろえて、玄関に靴先を向けます(和様式の玄関なら、体を斜めに向け、膝をつきそろえる)。

和室に通されたら、敷居や畳のヘリを踏まないようにしましょう。ご先祖様を踏むと忌み嫌われます。また歩くときは小股で。足音をバタバタたてないように。

手土産は自分の左側におき、あいさつをした後で必ず紙袋からだし、両手で差し出しましょう。

「つまらないものですが……」よりも、「ほんの心ばかりのものですが、どうぞ皆さんでお召し上がりください」のほうが良いとされています。

和室では、床の間近くの席が上座です。空いているからといってそちらには進まないように。また、座布団は勧められるまでは勝手に座らないようにしましょう。

義母や親戚に勧められるまではななめ後ろに待機 を。勧められたら、一礼して初めて座ります。「失礼します」と一声かけるとエレガント好感を持たれるかも。

●お嫁さんは義母さんを手伝うもの!?

嫁に来た以上、別世帯でも家事は大切なお仕事。あいさつもほどほどに、手伝う意思があることを義母に伝えましょう。

一緒にみんなと騒いでいるようでは……今年はエプロン持参でいきましょうか。

昔からお嫁さんの正月は忙しいものです……1月15日を『女正月』と呼びます。おせち作りから始まり年始の接待などたまった正月の疲れを癒やす日とされます。

ぜひ、前もってあなた用の休日(ご褒美)をもうけて計画をたててみてはいかがでしょう。

皆さんの輪に、あなたが加わることはとても幸せなこと。つかず離れず、上手な距離を保って皆さんと新しい年を迎えることに感謝しましょう。

【参考文献】

・『礼儀作法としきたり 和の暮らし術2』坂東眞理子・著

●ライター/*SARASA*(ママライター)

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