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築40年の築古物件も垢抜ける!ナチュラルな部屋作りのコツ・インテリア実例

  • 2023.8.16

築約40年の賃貸一軒家に5人家族で暮らすrieさんは、古道具を数多く愛用しつつ、すっきりと整ったインテリアを実現しています。「築年数が経った部屋をおしゃれにしたい」「古道具をセンスよく取り入れたい」といった方にきっと参考になるインテリアの工夫をご紹介します。

築年数の経った賃貸一軒家で、風通しよく暮らす

かごや曲げわっぱのお弁当箱など、味わい深い道具が並ぶ温かな空間。築年数が40年ほど経った4LDKの賃貸一軒家に、旦那様と小学生の三姉妹のお子さんと暮らすrieさんの日常の風景です。
レトロさが感じられる物件に古道具や木製家具を合わせていますが、ただ古いという印象にはならず、すっきりとして風通しのよさが感じられるインテリアが素敵。キッチンやリビングなど、各スペースをどんなふうに整えているのか覗かせてもらいました。

キッチンでは、よく使う調理器具や器を見せる収納に

壁のタイルやコンロ下の木目調の扉が懐かしい雰囲気のキッチン。ご家族から譲り受けたものや古道具屋さんなどで手にしてきたものを大切に使い、調理や食事をする場です。

コンロの上には磁石のフックに鍋やざるを引っ掛け、調理台に包丁やまな板などを置いて手に取りやすくしています。吊戸棚はあえて扉を外すことで、詰め込まずにゆとりをもってものを収納できるようになったのだとか。

最近ではタイルの壁にタオルバーを設置し、毎日使う「スーパー一軍」のキッチンツールを掛けるかたちに。S字フックには太めの針金を使い、アイテムによって大きさを変えて、取ったり掛けたりしやすい形に手作り。

水切りかごは置いていません。洗った食器はまず手ぬぐいの上に並べ、拭き上げて元の位置に片づけ。その後手ぬぐいを絞り、調理台の水気を拭き取るのが習慣です。

シンク横にはレンジなどを置いたラックがあります。ごみ箱2つは、プラスチックと燃えるごみ用。ほかの牛乳パックや缶・瓶などはシンク下収納の中で分類することで、普段は目に触れないようにしています。

大きめの食器棚にも、一軍のみを並べて余白を残す

キッチンの壁際にあるのが、rieさんの最もお気に入りの家具である古道具の食器棚。ここには愛用している南部鉄器の鍋と一軍の器だけを余裕をもたせて並べ、茶葉や食材のストックはかごを使って収納。ものを置きすぎて圧迫感が出ることのないよう気を配っています。

和蒸籠には、茶碗・汁椀をひとまとめに。かつてお祖母さまが使われていたものだそうで、調理には使えなくなった今も異なる目的で活躍しています。

一番下の引き出しの中には、あまり使わない2軍の器を収納。1軍だと思っていた器も出番が少ないものは移動させ、しまったまま使わないようであれば手放すようにしています。

リビングは家具を少なく。ゆったり座れるように

キッチン・ダイニングと隣り合うリビングには、家具はテレビ台代わりの籐のタンスと古机のみ。ひなたライフで購入したラグを敷いて、家族みんなでゆったり座れるようにしています。

家族みんなが使う薬や文房具は、古机の引き出しの左右に分けて収納。アイテムの居場所を決め、使わなくなった琺瑯のお弁当箱やアクセサリーの箱を仕切りにし、ラベリングもしてごちゃつきや迷子を防止しています。

和室は広く空けて、身支度&フリースペースに

和室にはボックスやベンチを端に置き、空いたところは多目的に使えるスペースに。洗濯物や洗ったかごを干すこともできるようにしています。

ボックスやベンチはお子さんたちの学校用アイテムゾーンです。左から長女・次女・三女スペースと決め、それぞれの持ち物を出し入れが簡単なかごや布製ケースに収納しています。大きめのかごは上着やキャップ、無印良品のファイルボックスは教科書類、ソフトボックスには運動着や給食袋用です。素材感が合った収納アイテムが揃っていて、雑然として見えません。

押入れにはシーズンの服のみ、余裕をもたせて収納

押入れは襖を外してオープン収納に。上段を大人用、下段をお子さん用に分け、オンシーズン服をまとめています。シーズン外のものは2階の寝室にあるため、ここには今着るものだけが集まっている状態。

上段にはジャッキ式のつっぱり棒を設置し、rieさんと旦那様の服を20着ほど掛ける収納。端の隙間にもつっぱり棒を渡してバッグを掛けています。

下段のお子さまたちの服の収納には、無印良品の衣装ケースを使用。同じケースなので統一感があり、余白も残されているのですっきりしています。

ものを置きすぎず、風通しをよくした洗面所

洗面所はピンクの床にタイルシートを貼り、白を基調とした清潔感ある空間にしています。
洗濯機の右手には無印良品の「壁につけられる家具」を設置し、洗剤類を手に取りやすい位置に。

かつて社員寮だった名残で、壁に4×4のロッカーのようなオープン棚が備え付けられています。そこにはスペースごとに、歯ブラシやコンタクト類、花瓶類、というように置くアイテムを厳選。空いているからといって、ものを詰め込まないようにしています。

鏡の周りの棚にもほとんどものを置いていません。水を使う場でも風通しのよさが感じられる状態となっています。

お気に入りの古道具を愛でながらも、すっきりとした暮らし

築年数の経ったレトロな家に古道具という組み合わせ。ともすれば古めかしい印象になってしまいそうですが、rieさんのように見せるもの見せないものを区別して置くものを厳選すると、温かみがありつつもすっきりとした場になるのですね。古めの物件に住んでいる方や、古道具・アンティークなどを多用したい方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

writer / Saiki photo / rie

取材協力

rie(@ri___wa12)
築約40年の賃貸一軒家に家族5人暮らし。Insagramやnoteに、自分と家族にとって「ちょうどよい」を探した家事や収納、インテリアなどのアイデア・工夫を綴っています。家の雰囲気と合った古道具を愛用し、季節感も大切にした暮らしぶりが伝わる投稿が人気です。
https://www.instagram.com/ri___wa12/

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