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ひとり沖縄の拠点に。〈ホテル アンテルーム 那覇〉|まろが行く、ひとりホテルのすゝめ

  • 2023.8.16

ひとり時間の楽しみ方を提案するメディア「おひとりさま。」を運営する“まろ”が、ひとりホテルステイならではの魅力を伝える連載。第8回は、沖縄の〈ホテル アンテルーム 那覇〉です。

今回、宿泊するホテルは…沖縄〈ホテル アンテルーム 那覇〉

那覇空港からほど近い沖縄県那覇市の泊港(とまりこう)エリアに、2020年に開業した〈ホテル アンテルーム 那覇〉

アンテルームは、私も大好きな〈UDS〉が手掛けるライフスタイルホテル。「常に変化するアート&カルチャーの今」を発信し、街を魅せているのが特徴です。(漫画『おひとりさまホテル』の最新2巻にも出てきます!)

今回、ここを拠点にした、3泊4日、人生初の沖縄ひとり旅が最高!だったので、周辺の街歩きの様子も含めて紹介していきます。

ひとりでのんびり“沖縄”を味わう

「RED DOT(BIO)」大和美緒・制作
「Untitled Drawing #4 (by a Device for “Graffiti”)」やんツー / yang02・制作
階段もかっこいい。

先述の通り、このホテルはアートがひとつのテーマ。アートディレクションは、彫刻家・名和晃平氏が率いるクリエイティブ・プラットフォーム〈SANDWICH〉が担当。エントランスからぐっと引き込まれます。仕事終わりの深夜に到着したのでどっと疲れていたのですが、ふわっと疲れがふっ飛ぶくらい圧巻のインスタレーション。

特に、1枚目の「RED DOT(BIO)」は自然と生命の神秘を表現しているようなのですが、眺めているとみるみると元気が出て。滞在を通して、沖縄の大自然と重なる部分があるようにも感じました。実際に見た方が圧倒されるので、ぜひ。

客室まで続く外廊下。
名和晃平氏の絵画《Direction》をモチーフにした外観。

そして、客室へ。この外廊下は沖縄の空気・日差しがたっぷり感じられてとても気持ちいい!

ダブルルーム。
洗面台の丸いデザイン、光がとてもタイプでした。
船室のような丸い照明のデザインもかわいい。

なんとすべての客室からハーバービューを望めるのですが、私が宿泊したのは1番コンパクトなダブルルーム。いや、もうさすが〈UDS〉の設計っていう感じなんですけど、縦長のお部屋にすべてがぎゅっと収まっていて、まったく狭さを感じない素晴らしい造りになっています。

写真でも分かる通り、外にテラスがあって、中にソファ、ベッド、そして手前にはデスクがあります。テラスでハーバービューを眺めながらお酒を飲んだり、ソファに寝転がってテレビを観たり、デスクで仕事したり。“住み心地”が良すぎました。本当、ひとりにピッタリなサイズ感です!

船と夕日と海。

特に客室から見えるサンセットの景色が美しすぎて、日が沈んでいく様を、じーっと独り占めできたのは至福の時間でした。贅沢だ~。個人的には、テラスで夜風を感じるのも好きでした。

ビュッフェ形式の朝食も大満足。アグー豚やチャンプルーなどの沖縄料理が盛りだくさんで楽しかったです。そして、ここでもハーバービューが独り占めできてしまうんですよ~。連泊でも飽きない…!

レストラン横には、電源付きのラウンジも。ドリンクや軽食を楽しみながらリモートワークすることができます。本当、これは定住したくなりますよね。

街歩きで、沖縄にじっくり浸る

私は今回、沖縄にひとりで行くならリゾート地としてではなく、街を堪能したい想いが強かったので、そういった意味でも、リゾート感がありすぎない〈ホテル アンテルーム 那覇〉が良かったのです。

しかも、国際通りなどの中心部へもバスなどを使って15分程度とアクセスが良く、街歩きの拠点にはぴったり(中心部ど真ん中ではないので、しっかり静けさも保たれているのがいい)。

那覇市内の街歩きでおすすめなとっておきのスポットを3カ所紹介します。

1つ目は、〈沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)〉。建物は沖縄のグスク(城)をイメージしていて、琉球石灰岩を使用した外壁、そして無数の穴から降り注ぐ日差しと、沖縄をたっぷり感じられます。

館内はクバの木(ビロウ)をイメージした柱がそびえ立っていて、木漏れ日のような柔らかい光が差す光景が美しいのなんの。この空間をじっくり愛でられるのが、ひとりの良さですね。美術館になじみのない人にもぜひ行ってみてほしいです。

2つ目は、お庭好きな方は特に必見!1799年に完成した琉球王家最大の別邸(別荘)〈識名園(しきなえん)〉です。世界文化遺産にも登録されていて、趣のある美しい建物はもちろん、琉球様式の庭園を鑑賞しながらのんびり散策できます。

ガジュマルやアコウなど沖縄らしい力強い樹木、琉球石灰が積まれた石橋など、お庭ひとつとってもこんなに沖縄らしいなんて!とびっくり。沖縄の美的センスに心が洗われました。

最後は、竜宮通りという飲食店街にある、創業68年の老舗小料理屋〈小桜〉。信頼のおける飲食関係の方々から「ここはおすすめ!」と太鼓判をおされて来たのですが、やはり大当たり。

海ぶどうなどの定番メニューはもちろん、アイゴの稚魚の塩辛をのせた“すくがらす豆腐”や、島らっきょうの天ぷらなど、沖縄の居酒屋ではなじみのあるメニューが豊富。そして、なによりとてもおいしい。東京の私からするとだいぶ変わり種ではあるのですが、ちゃんと親しみのある、さっぱりとした味付けでした。

カウンターでお客さんやスタッフさんとワイワイ過ごすのも楽しくて。もうここは行きつけにしたい!

沖縄の飲食店で魅了され、やちむんを爆買いしてしまいました。

いかがでしたでしょうか?「沖縄ってひとりで行って楽しいのか…?」と行く前は半信半疑でしたが、行ってみたらすっかりハマってしまいました。

海はもちろん、樹々やアート、やちむん(沖縄の焼き物)など、沖縄の美に心を奪われました。旅に出るとその土地らしさを意識して享受することも多いのですが、沖縄はただ歩いているだけで、そこかしこに“らしさ”が感じられます。この均一化された世の中で、個性を持ち続けられるってすごいなあと感動してしまいました。

だって、ATMだって「めんそ~れ!」ってアナウンスで始まるんですよ?すごくないですか(笑)!?

次はいつ行こうかな~と、はやくも妄想が始まっています。もちろん、拠点は〈ホテル アンテルーム 那覇〉で。それでは、HAVE A NICE HITORI HOTEL!

ホテル アンテルーム 那覇 那覇

住所:沖縄県那覇市前島3-27-11
TEL:098-860-5151
HP:https://okinawa-uds.co.jp/hotels/anteroom-naha/

おひとりプロデューサー。ひとり時間の楽しい過ごし方を提案するメディア「おひとりさま。」をInstagram(@ohitorigram)中心に運営。自身が原案のマンガ『おひとりさまホテル』(漫画:マキヒロチ氏)のコミックス第1巻が発売中。

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