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朝ドラ『ブギウギ』モデル 「笠置シヅ子&服部良一」の音楽がわかる本

  • 2023.8.16
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2023年8月10日、輪島裕介さんの新著『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』(NHK出版)が発売された。

本書は、ポピュラー音楽史研究の第一人者である著者が、10月から始まる連続テレビ小説『ブギウギ』ヒロインのモデル・笠置シヅ子とその師・服部良一コンビの近代芸能史に遺した業績を書き尽くしたもの。

録音音源やセールス中心の音楽批評通念、戦前と戦後を分断したものと捉える史観、西洋音楽を称揚する偏重主義に異議を唱え、ふたりが生み出した数々の「モダン音曲」とその実演の価値を検証。楽譜草稿など、服部家で長年眠っていた貴重な資料を渉猟して論じている。また、豊富な図版も収載。朝ドラの背景が手に取るようにわかる一冊だ。

さらに、2023年8月18日(金)19:30より、本屋B&Bにて本書の刊行記念トークイベント輪島裕介×牧村憲一「日本大衆音楽史の、ほんまによう云わん話」が開催される。輪島さんと、シュガー・ベイブや竹内まりや、フリッパーズ・ギターなど、数々のアーティストを見出し、日本のポップスシーンを牽引してきた音楽プロデューサーの牧村さんが、近現代の日本大衆音楽(史)について存分に語り合う。

【目次】
前口上 「近代音曲史」の野望
第一章 「歌う女優」誕生~大阪時代の笠置シヅ子
第二章 服部良一と「道頓堀ジャズ」
第三章 レコード・ラジオと「国民歌謡」
第四章 スウィングのクイーン&キング~松竹楽劇団時代
第五章 関西興行資本の東京進出~松竹・東宝・吉本
第六章 時代のアイコン「ブギの女王」
第七章 服部は「ブギウギ」をどう捉えていたか
第八章 リズム音曲の画期としての「買い物ブギー」

■輪島裕介さんプロフィール
わじま・ゆうすけ/大阪大学大学院人文学研究科芸術学専攻教授(音楽学研究室)。1974年石川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門はポピュラー音楽研究、近現代音曲史、アフロ・ブラジル音楽研究、非西洋地域における音楽の近代化・西洋化に関する批判的研究。著書に『創られた「日本の心」神話「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』(光文社新書。第33回サントリー学芸賞、国際ポピュラー音楽学会賞)、『踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽』(NHK出版新書)。訳書に阿部万里江著『ちんどん屋の響き 音が生み出す空間と社会的つながり』(世界思想社)。

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