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ヘルシーな身体づくりってどういうこと?|持続可能な太らない習慣①

  • 2023.8.16
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ヘルシーな身体づくりってどういうこと?|持続可能な太らない習慣①
出典 FUDGE.jp

理想的な身体とは、外からの目を気にしてつくりあげるものではなく、自分自身の心が決めること。 心地よく過ごしながら、食べて、動いて、眠ってを繰り返していくうちに、 自ずと求める姿に変わっていくのです。”持続可能”であるということを大切に、自分らしい身体をつくっていきましょう。

 

教えてくれたのは…

内科医・総合医療医
工藤 孝文先生

福岡県みやま市の「工藤内科」院長として地域医療に力を注ぐ。『トレーニング・ダイエットの前に 今更聞けない人体の超基本』(朝日新聞出版)、『10万人がやせた 今日からできる神やせ習慣』(主婦と生活者)、『1日1杯飲むだけダイエット やせる出汁』(アスコム)など著書・監修書は100冊を超える。

治療家・ダイエットコーチ
野上 浩一郎先生

「株式会社3-netxt」代表。リバウンドせずに理想的な身体になれる指導を開始すると、その手腕の高さが地域や口コミサイトで一気に広がる。著書『意志ゼロで体が変わる! 3勤1休ダイエットプログラム』 3ヶ月で自然に痩せていく仕組み』(ダイヤモンド社)は続々と重版になるほど話題に。

 

自分がよい方向に変わるために、心地よい身体を目指すことが大切

過去に 25 ㎏の減量を経験したことがある「工藤内科」院長の工藤孝文先生。激務とストレスに苛まれ生活習慣が乱れた末に、一時は 92 ㎏まで増えた体重を10ヶ月で 67㎏まで落とし、現在も体型をキープしている。漢方治療も行う工藤先生が理想としたのは、東洋医学でいう〝中庸〞な身体。「中庸とは心身ともにニュートラルであることを意味します。心が元気で、やせすぎず、太りすぎでもない状態が健康だということ。漢方の考えでは、〝実証〞と〝虚証〞という物差しで体質の傾向を見ていきます。もともと私は体格がよく豪快な実証のタイプでしたが、体重が落ちるにつれ、華奢で中性的、性格でいうとやさしいといったイメージのある虚証に近づいていきました。人間にはバランス感覚が必要です。繊細さも、竹を割ったような性格であることも大事。中庸な身体を取り戻したことで、〝生きていて気持ちがいい〞と感じるようになりました」

しかし工藤先生は、本来、太ることは悪ではないという。「問題は、変わりたいのに変われない自分を責め、嘆いてしまうこと。自分を取り繕わなくてはいけなくなると、ずっと怯えて生きているような感覚に陥ってしまうのです。そうならないように、どんな自分なら肯定できるかを想像し、人生をよい方向に変えていってほしいと話します。

治療家・ダイエットコーチとして活躍し「3-next」代表で整骨院も経営する野上浩一郎先生も、自分が理想とする体型になると自己肯定感や自己効力感が高まると考えているといいます。

「やればできるという自信が生まれると、私生活や仕事の複雑な問題に対する向き合い方も変わります」と話す野上先生。 そうは言っても、欲求を自制するのは難しい。変わる努力を継続するには、どうしたらよいのでしょう。「まずは、自分の意志の弱さを責めないでください。世の中はハイカロリーな食材、ファストフード店などであふれ、太って当然の環境がつくられているのですから。理想の体型になることを非日常のイベントにせず、日々の生活の中に太らない習慣をちりばめていけば、無理なく体重をコントロールできます」

野上先生が提案する太らない習慣は、日常生活と地続きにできる内容ばかり。心と身体のバランスが取れた生活習慣を無理なく築くことで、いつの間にか、自分らしいヘルシーな身体に導かれていく。「人生の楽しみや喜びを奪うことなく、理想の身体を維持していきましょう。その先に、いま以上に充実した毎日が待っています」

 

ただスリムな身体を目指すのでなく、自分らしい健やかさを保つために、丁寧に身体づくりをすることが大切。無理せず自分の身体や心と相談しながら、少しずつよいバランスを見つけていきましょう。

 

photograph:Masahiro Tamura[freaks] styling:Mina Takaue edit&text : Ai Watanabe re-edit:kiitos.
※kiitos. vol.27(2023年4月25発売)より抜粋。

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