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海外文学を読んでみたい人へ。翻訳家がおススメする169冊。

  • 2023.8.15

2015年に、翻訳家の金原瑞人と三辺律子が創刊した小冊子『BOOKMARK(ブックマーク)』。

それをまとめて19年10月に刊行した『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』(1~12号収録)の続編が発売されることになった。13号(18年12月)~20号(23年2月)に、「緊急特集 戦争を考える」を加えた全9号が1冊に収録される。

2023年8月1日『翻訳者による海外文学ブックガイド2 BOOKMARK』(CCCメディアハウス)が発売された。

本書では、グラフィックノベル、短編、ノンフィクションなどテーマに沿った翻訳文学を169作品紹介していく。

海外の作品である翻訳作品にハードルを感じている人にとって、手引書となりそうな1冊だ。

また、江國香織さん、多和田葉子さん、東山彰良さん、ブレイディみかこさん、町田康さん、森絵都さんなど、総勢31人のエッセイも収録されている。

目次は次の通り。

13「絵と字で、無敵!」グラフィックノベル特集
【エッセイ】グラフィックノベルの新時代とスタン・リー 95歳の死──小野耕世(映画・漫画評論家)

14「against!」「ノー」と言うこと
【エッセイ】不羈という一言──あさのあつこ(作家)

15「Be short!」短編特集
【エッセイ】遠い他国の和平を願う──宮内悠介(作家)

16「stranger than fiction?」ノンフィクション特集
【エッセイ】現実こそオチがつく──ブレイディみかこ(ライター)

17「Books on Books」本についての本特集
【エッセイ】我が友バートルビ──都甲幸治(アメリカ文学研究者・翻訳家)

18「Other Voices,Other Places」英語圏以外の本特集2
【エッセイ】翻訳と詐欺──多和田葉子(作家・詩人)

19「Fat but/and Fun」分厚い本特集
【エッセイ】分厚い本──桜庭一樹(作家)

緊急特集2022 Books and Wars 戦争を考える
青山七恵、江國香織、恒川光太郎、酉島伝法、東 直子、東山彰良、深緑野分、星野智幸、穂村弘、町田康、松田青子、森絵都 and more......

20 It will resonate 詩の本特集

翻訳小説には、日本の小説とは異なる価値観や文化を新鮮に感じられる魅力がある。今まであまり触れたことがないという方は、この機会に作家がオススメする作品を手に取ってみてはいかがだろうか。海外文学の世界にハマるかも?

■金原瑞人さんプロフィール
かねはら・みずひと/1954年岡山県生まれ。法政大学教授。翻訳家。「BOOKMARK」編集・発行人。
80年代より新聞、書籍、雑誌などで精力的にヤングアダルト(YA)向けの書評を執筆。国内外のYA作品に対する造詣が深く、独自の視点で書かれた親しみやすい書評には定評がある。手がけた翻訳書は600冊以上。

■三辺律子さんプロフィール
さんべ・りつこ/翻訳家。白百合女子大学大学院修了。白百合女子大学、東京女子大学などで講師。訳書に、『ジャングル・ブック』(ラドヤード・キプリング)、『タフィー』(サラ・クロッサン)、『ルビーが詰まった脚』(ジョーン・エイキン)、『嘘つきのための辞書』(エリー・ウィリアムズ)、『ローラ・ディーンにふりまわされてる』(マリコ・タマキほか作)など。共著書に『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』など。

■オザワミカさんプロフィール
愛知県生まれ。イラストレーター。フリーブックレット「BOOKMARK」イラスト・デザイン担当。書籍や雑誌のイラスト、演劇の宣伝美術などをおもに手がける。2010年の漫画家・江口寿史氏との2人展「reply」(リベストギャラリー創/東京吉祥寺)など展示活動多数。

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