「イ・ガンインとの“ブロマンス”早期解体？」韓国がネイマールのサウジ移籍報道を残念がるワケ

結局、現存する世界最高のサッカー選手の一人であるブラジル代表FWネイマール（31、パリ・サンジェルマン）も、“オイルマネー”を前面に掲げたサウジアラビアに進出するのだろうか。

フランスメディア『レキップ』は8月14日（日本時間）、「ネイマールがサウジアラビアのアル・ヒラル移籍で合意した」と報じた。

2年契約が有力で、計1億6000万ユーロ（日本円＝約254億円）を受け取る条件だという。

最近ではフランス代表FWキリアン・エムバペ（24）の獲得に乗り出すも、“拒絶”されて失敗に終わったアル・ヒラル。だが、今度はネイマールに接触し、望み通りワールドクラスのストライカーを獲得する展望だ。

ネイマールは2017年夏、当時世界最高額の移籍金2億2200万ユーロ（当時のレートで約288億円）でバルセロナからPSGに移籍した。

しかし、頻繁な負傷に苦しんだ。昨季も右足首の負傷で手術を受け、シーズン後半を欠場するなど、主力としては自己管理が不十分だった。

そのため、昨季終盤の5月上旬にはネイマールの自宅前にPSGの一部サポーターが押し寄せ、抗議を行ったこともあった。

PSGに6年在籍して最も屈辱的な時間を味わったネイマールは、サポーターにはもちろん、さらには抗議を統制しなかったクラブの仕打ちにも激怒した。

そんななか、自然とネイマールとPSGの不和説が提起された。

ネイマールは今月3日、全北現代（チョンブク・ヒョンデ）モータースとのプレシーズンマッチでフル出場し、2ゴール1アシストの活躍を披露したが、自らチームを離れる意思を示したという。

結局、ネイマールは13日に行われたロリアンとのリーグ・アン開幕節でベンチ外となった。

当初は古巣バルセロナへの復帰を望んだネイマールだが、現在のバルセロナは財政的困難に陥っている。一方、アル・ヒラルは莫大な資金力を持っている。

アル・ヒラルは今夏、ポルトガル代表MFルベン・ネヴェス（26）、セルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ＝サヴィッチ（28）、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリ（32）といった欧州トップクラスの選手を獲得した。

そこにネイマールまで加わり、一気にアジアトップレベルの陣容を揃えることになった。

ただ、ネイマールの離脱は今夏PSGに新加入した韓国代表MFイ・ガンイン（22）にとっては残念なことだ。

イ・ガンインはPSG加入後、度々ネイマールと親しく過ごす姿を見せ、韓国ファンの注目を集めていた。

スターが数多く揃うPSGでネイマールとの友情を誇り、チームに溶け込む様子を見せていたイ・ガンインだが、ネイマールとの「ブロマンス（男性同士の絶妙な関係性）」は早々に解体されることになってしまった。

（構成＝ピッチコミュニケーションズ）