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結局、婚約破棄しました… SNSで誹謗中傷していた「婚約者の末路」【後編】

  • 2023.8.13

婚約していた彼が、インターネットで特定の相手を誹謗中傷していたことを知った20代の玲奈さん(仮名)。さらには慰謝料を請求され、玲奈さんに黙って二人の貯金からお金を出していたことを知ります。一度は彼を許し、一緒に罪を償っていこうと決意しますが、事態は玲奈さんが想像していたよりもひどいものだったそうです。女性の心に寄り添うメンタル心理カウンセラーの並木まきが、彼の愚行によって婚約破棄をした20代女性のエピソードをご紹介します。

どのような誹謗中傷をしたのか問い詰めると…

彼が被害者に対して慰謝料を支払ったのはつい最近のことだったそう。玲奈さんが彼に対して、どのような誹謗中傷をしていたのかを問い詰めると、その内容は玲奈さんが想像していたよりもひどいものだったと言います。

「彼に事情を聞いてみると、最初は女性インフルエンサーにファンとしてメッセージを送っていたそう。だんだんとセクハラまがいの内容になり、相手にされないことに腹が立って、徐々に内容が誹謗中傷になっていったとのことでした。
実際にメッセージを見せてもらったのですが、女性インフルエンサーは彼のことをまったく相手にしていないのに、彼が一方的にしつこく連絡を取り続けている様子がよくわかり、それを見て呆れるやら情けないやら…。
しかも、私と婚約しているにもかかわらず、彼は独身で彼女もいないと嘘をついて、女性インフルエンサーにコンタクトを取ろうとしていたんです。彼のしていたことは誹謗中傷だけでなく、私への裏切りでもあるので、しばらくは怒りが収まりませんでした」

婚約破棄を決意して新たな道を歩み出す

玲奈さんはそれからしばらく考えたあとに、彼に婚約破棄を言いわたすことを決意。最初は「一緒に乗り越えよう」と思っていたものの、実態を把握するにつれて、そんな気持ちも失せていったと話します。そして、一人で抱えているのがつらいと感じた玲奈さんは、彼と同じ職場に勤める共通の友人に相談したそうです。

「友人は、最近の彼は職場でも人が変わったような感じで、仕事でもミスが増えていて周囲からの評価も下がっていると教えてくれました。おそらく誹謗中傷と慰謝料の件がバレたことでメンタルに余裕がなくなり、仕事にも差し障りが出ていたんだと思います。
友人も『今の彼なら、結婚しないほうが正解だと思う』と言ってくれたので、自分の婚約破棄の判断は間違っていなかったんだなって安心しました」

婚約を破棄するにあたって、最初は世間体が気になったと振り返る玲奈さん。しかし我慢をして結婚をしても、その先に幸せはないだろうと判断したのが婚約破棄の決め手となったようです。

彼の愚行はやがて職場にも知れわたってしまい、婚約破棄から半年後には、彼は居心地が悪くなってしまって職場を退職したとのこと。現在玲奈さんは、彼がどこで何をして暮らしているのかまったくわからないそうです。

婚約を破棄するには大きな勇気が必要でしょう。悪いのは相手であっても、自分が婚約を破棄することで親や職場などの周囲に与えるダメージを考慮すると、我慢してそのまま結婚するべきなのかと悩む人もいるはずです。しかし結婚は一生の選択ですから、添い遂げるのが難しいと思うような出来事が発覚した場合は、その時点でリセットをしたほうが結果的にダメージを最小限に抑えられるケースも多いでしょう。

©torwai/gettyimages ©yamasan/PIXTA(ピクスタ)

文・並木まき

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