ウィンブルドンの観客動員数は毎年50万人とも言われており、この大会をきっかけにラケットを手にする人も多いはず。
そこで今回は、ウィンブルドンの会員制テニスクラブ、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブのヘッドコーチ、ダン・ブロックスハムと、サングラスブランドMaui Jim(マウイ・ジム)のスポークスパーソンで元テニス王者のマルチナ・ヒンギスにテニス上達のコツを聞いてみた。
コートに立つ自分がテニス選手というよりもコメディアンみたいに思える人は、次のようなミスをしているかもしれない。イギリス版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。
1.ボールを見ていない
ダンによれば、ボールを目で捉えるのが早ければ早いほど、その落下地点を予測して、適切なポジションに入るのも当然ながら早くなる。ティム・ヘンマンは特にこれがうまかった。
2.バックハンドを恐れている
バックハンドが苦手な初心者の多くは、何としてでもフォアハンドで打つためにファーサイドまで走る。
これでもダメではないけれど、大抵は、フォアハンドでうまく打てるポジションに入るだけの時間がない。これがミスショットの原因に。
基本的にフォアハンドでは片手、バックハンドでは両手を使って。
3.力任せになっている
ダンによれば、テクニックを気にしすぎたり力任せに打ったりすると、不注意なミスを起こしやすい。
4.アタックのタイミングを逃している
むやみにネットから離れすぎるとボレーのチャンスを逃してしまう。そのポジションから良いボールを返すのも難しい。
5.ダブルフォールトにイライラしている
「なかなか侮れないのはサーブです」とダン。「ラケットを肩に乗せてから、ゆっくりボールを上げることに集中しましょう」
ダブルフォールトになっても騒がず、淡々と次のサーブへ。急いで打ってアウトになるより、ゆっくり打ってインになったほうがいい。
6.他のプレーヤーのマネをしている
プレーの仕方やポジショニングの取り方は人それぞれなので、友達がスマッシュもどきを連発しても、それをマネする必要はない。
「プレーの仕方やポジショニングの取り方には、あなたの個性が表れます。一番後ろのラインで保守的にプレーする人もいれば、コートの真ん中で戦略的にプレーする人もいます。ネットに沿って走り回り、どんなボールもスマッシュに持っていくアドレナリンジャンキーだっています」
7.コンタクトポイントを気にしていない
コンタクトポイント(どの位置でボールを打つか)は非常に重要。体がボールに近すぎるとナイスショットが繰り出せないし、体がボールから遠すぎたり、ボールのバウンドが高すぎてもいけない。ボールの動きを見極めて、無理のないポジショニングを。
感覚的に「良い」と思うポジションは大抵正しい。
フォアハンドとバックハンド
ボールの位置が体の横、高さがヒザと腰の間のときに打つ。
ボレー
体の前かつ脇で打つ。
サーブ
時計の文字盤の1時の位置で打つ。
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Francesca Menato Translation: Ai Igamoto