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知らないと損!「親の介護」でやると損すること

  • 2023.8.12
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親が高齢なら、たとえ健康そうに見えても、ある日突然、介護が必要になるかもしれない。子供が気づかない体調の変化、ちょっとした事故など何がきっかけになるか分からない。いつか来る介護のことを今から想定しておかないと、思わぬ出費で生活が苦しくなってしまう可能性は十分にある。介護に必要なお金のことや、やったら損することなどを知り、生活の破たんを防ごう。

■親の介護にはどれくらいお金が必要?

今は毎日健康に過ごしていても、それがずっと続くとは限らない。「もしいつか自分の親が介護を必要とする状態になったら……。」と、ふと不安になってしまう人もいるのではないだろうか。介護費用はいくらくらいかかるのか、かんたんに押さえておきたい。

●介護費用の平均はいくら?

去3年間に介護を経験した人に、「かかった費用」について調査したところ、結果は次のようになった(生命保険に関する全国実態調査(2021年度)生命保険文化センター調査)

・一時的な費用の合計……平均74万円
・毎月の介護費用……平均8万3,000円
・介護期間……平均5年1ヵ月

もちろん、どんな症状でどれくらい介護が必要かは人によって違うので、それによって費用も変わってくる。

ただ上記の平均値から単純に計算すると、介護費用の合計は、初期費用74万円+毎月8万3,000円×5年1ヵ月(61ヵ月)=約580万円となる。

公的介護保険で介護サービスを使ったときの自己負担は1割~3割に抑えられるが、それでも平均してこれだけの費用がかかっている。

●介護にはどんな費用がかかる?

介護では、たとえば以下のようなものにお金がかかる。

・一時的な費用……バリアフリー化のための住宅改修費、介護用ベッドの購入代金など
・毎月の費用……訪問介護・デイサービス・施設の利用料、医療費、おむつ代など

介護サービスの費用が一定額以上になった場合、超えた分を国が支給する「高額介護サービス費」という制度がある。

ただし、住宅のリフォーム代や施設の居住費・食費など、上記の制度の対象にならない費用もある。そのため、特に施設に入居することになった場合には「入居金として数十万円、その後は毎月15万円」など多額の費用がかかりがちだ。

■親の介護でやってはいけないこと

「自分の親は元気だから、介護はまだ先のこと」と思っていても、親が倒れていきなり介護が始まってしまうことは、誰にでもあり得る。そのようなときは、冷静な判断ができなくなりがちだ。介護が急に始まったときにトラブルにならないために、どのようなことに気をつければよいのだろうか?

●仕事と介護の両立が難しいからといってすぐに仕事を辞めようとする

「仕事と介護の両立が難しい」「大切な親のためにできるだけのことをしたい」といった理由で、すぐに仕事を辞めようとするのもよくない。

安定した収入がないと利用できる介護サービスが限られるし、介護の負担が増えて「介護うつ」などになるケースもある。

介護が終わったあと、いまと同じような仕事に就けるとも限らない。

すぐに仕事を辞めるのではなく、介護休暇や介護休業などの制度や、デイサービスなどの介護サービスを使いながら仕事を続けられないか考えよう。

●親のお金の管理方法が分からないからといって費用を立て替え続ける

急に介護が始まり、親のお金がどのように管理されているのかわからないからといって、介護費用を立て替え続けるのはよくない。

介護を始めた時は問題なくても、介護期間が長くなれば、自分の生活を圧迫するかもしれないからだ。自分の老後に影響が出ることもある。

親の介護費用は、親の貯金や年金から払うのがよいだろう。

そのためには介護が始まる前に、親のお金が入っている口座や引き出し方法を把握しておくのが理想的だ。

また、介護が始まったときに把握していなかったとしても焦らず、できるだけ早めに金融機関などに確認すべきだ。

親の貯金や年金から払う場合も、やむを得ず自分が立て替える場合も、あとでトラブルにならないよう、「いつ」「何に」「いくら」使ったのか記録しておこう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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