北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を連載。
山登り初心者でも楽しめる、お手軽✕絶景の山をご紹介します!
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
今回は、初めて登山をする方に向けて、準備するべき『持ち物』を紹介します。
私がいつも持っていくものを、とりあえず必要なもの、あると便利なもの、その他オススメの3つに分けました。
何事も初めての挑戦って、とても不安だと思います。
私も初めての登山の前日は不安で眠れませんでした。
でも、しっかり準備をすれば、登山はきっと新しい世界を見せてくれるはずです!
この記事を読んでくださるあなたが楽しく山を歩けるように、記事を書きました。
「やらかしたー!」とならないように、自分の持ち物とチェックしながらご覧ください。
(一番最後に、一覧のチェックリストにまとめておきます♥)
とりあえず必要なもの
基本的なものばかりです。
ただ全て登山用である必要はないので、動きやすい格好+飲み物と食べ物+体調管理できるものと覚えて、それぞれ準備してください。
①リュック
体型に合ったものを。日帰りなら20~30Lくらいがおすすめ。
個人的には腰ベルトは必須です。
②靴
すべりにくさや防水性がまったく違うため、可能であれば登山靴を。
私は捻挫癖があるのでハイカット。
③服
速乾性のあるもの。インナー、ウェア、上着の重ね着が基本。
虫刺されや植物でかぶれないように、肌の露出は控えることをオススメします。
④タオル
汗を拭ったり、首に巻いて日焼け対策に使ったり、何かと便利。
⑤帽子
日差し除け。かぶらないと頭皮が真っ赤になりました…。
ハットなら首紐付きがオススメ。
⑥防寒着・レインウェア
標高が上がると気温が下がります。
雨具は防水・透湿・軽さを大切に!
⑦水
夏山であれば2Lくらい。
私は、水と凍らせたスポーツドリンクを持っていきます。
⑧食料
軽くてカロリーがあるものが基本。
飴やチョコレートなど、動きながら食べられるものはオススメ。
※北海道の山にはヒグマがいます。ゴミを落とさないようにするなど、食料の管理には要注意!
⑨常備薬
目薬、抗アレルギー薬、胃腸薬、けが用のテーピング、保険証を常備しています。
⑩ティッシュ
登山をしていると鼻水が止まらなくなるので…。
登山口のトイレに紙がないことも多いです。
あると便利なもの
リュックの重さと便利さを、てんびんにかけて考えてみてください。私は全部持っていきます。
荷物が重いのはトレーニングになるはず…という発想です。
①軍手
ロープや岩場がある山では必須!100円ショップのものでも!
②サングラス
紫外線から目を守るため。
枝が目に刺さる…なんてアクシデントも防ぎます。
アウトドア用もありますが、私は街歩き用のものです。
③日焼け止め・虫よけスプレー
個人的には必須アイテム。それぞれ登山前に使う強力なものと、登山中に塗りなおせるスプレータイプの2個ずつ持っていきます。
④ゴミ袋
お菓子のゴミや汚れたものを入れるのに何かと便利。
⑤クマ鈴
北海道の登山はヒグマに注意!
リュックにしまいこまず、「持つ」だけでなく「音が鳴る」ようにしてください。
⑥ポータブル充電器
携帯で地図を見たり写真を撮ったりしていると、すぐに充電が減ります。
⑦登山用ストック(トレッキングポール)
足の疲労度が変わります。私は往復4時間以上なら持っていきます。
インターネットで3000円くらいで売っていました。
⑧携帯トイレ
実際に使わずともお守り代わりに。ホッとしますよ。
⑨腕時計
予定通りに登山ができているかチェック。
心拍数を測れるものがほしいです…。
その他オススメ
登る山や目的によって、持って行ったり行かなかったり…。
私は手軽に登れる山では、スケッチブックや料理器具を持っていき、大変な山はなるべく軽くしていきます。
①⑤⑥⑧の写真は省略します
①お気に入りのお菓子
行動するためのカロリー補給とは別に、HAPPYになれる「自分へのご褒美」を!
私は47都道府県のおやつを制覇しようと挑戦しています。
②カメラ
きれいな景色は記憶だけでなく、記録にも残したい!
私は景色はスマートフォン、人や花は単焦点レンズのカメラを使います。
③スケッチブック
山頂でお絵かき。水彩色鉛筆もセットで持っていきます。
④小銭入れ
山によってはトイレを利用するのにお金がかかったり、山小屋に売店があったり。
事前に調べていきましょう。
⑤お風呂道具
登山の後に温泉に行けると、より幸せ!
車に置いていきましょう。
お風呂に入れない場合は、汗拭きシートとドライシャンプーがあれば、すっきりしますよ~。
⑥靴と服の替え
これも車に置いていきます。
汚れた靴や服で車に乗らないためと、さっぱりするため。
⑦山ごはん道具
山頂で食べるごはんが豪華だと、登山に励みが出ます!
私はお湯を沸かす道具から徐々に揃えていきました。
⑧化粧直し道具
必要であれば...!
私は、くし・リップクリーム・フェイスパウダーを持っていきます。
いかがでしょうか。
忘れ物があると落ち込むので、荷物を詰める前にもう一度確認してみてください。
(私は軍手・タオル・ティッシュ・山ごはん用のガス缶を頻繁に忘れます。)
最初のうちは荷物が重いと大変なので、グループの中で誰か一人が持っていればいいものはお願いする、なるべく軽量なアイテムを揃えるなど、工夫をしてみてください。
堀内美里オススメの持ち物チェックリスト
まとめ
私が登山をはじめたてのときは、こんなスタイルでした。
この格好にアドバイスするなら3つ。
・綿のTシャツはやめた方がいい(汗を吸うとビショビショになって体の熱を奪います…)
・靴下は分厚いほうが足の疲労度が軽減される
・ローカットの登山靴は捻挫しやすい(私は)
このときは100円ショップの軍手、リサイクルショップで数百円で買った短パンです。
それにセールで買ったレギンスと、友人からもらったリュックと靴で登山しましたが、何ら問題はありませんでした。
みなさんも何度か登っているうちに「これがしたい!あれがほしい!」となり、こだわりが生まれてくるはずなので、はじめに全部そろえないことをオススメします!!
お気に入りのものや登山スタイルを見つけて、自分らしく山を楽しんでください。
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。HBCテレビ「グッチーな!」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」、HBCラジオ「平野龍一のミライの扉」を担当。登山歴3年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中
編集:Sitakke編集部IKU