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フランス人シェフによる注目の京町家フレンチレストラン「MOKO」

  • 2023.8.11

烏丸丸太町近く、フランス人シェフ アレックス モコ氏のレストラン「MOKO」でランチなり。

府庁前エリアの注目フレンチ

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京都・祇園新門前通りに今年オープンしたラグジュアリーホテル「THE SHINMONZEN (ザ・シンモンゼン)」。そのメインダイニング「Jean-Georges at The Shinmonzen」の立ち上げのために、4年前にご家族でイギリスから京都に移住され、独立されたフランス人シェフ、アレックス モコ氏のレストラン「MOKO」に行ってきました。

普段は、安旨店巡りをしている食べ歩き系駄blog。「THE SHINMONZEN」は一泊13万/人~!の超高級ホテルなので、ちょっと予算が・・・なあ!なのですが、「MOKO」は調べますと、ランチコースは意外にお手軽価格。更に今のところ世間に情報を流していない様子。ネット予約で席のある日が速攻でわかったので、1か月ほど前に4人分を予約し、食い意地友をお誘いして行ってみよう!ということに。

衣棚通丸太町下ル。いやはや、京町屋リノベーション物件でもこの規模のお家は少ないですな。非常に立派。後程伺ったところによると、同志社大OBお二人の所有で、改装直前まで同志社大で使っていたようです。店内に。

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天井も高く、非常にゆったりした高級感のある作り。入り口付近に2人掛けテーブル席が4、ゆったりとしたカウンターには8席かな。多分40代に行くか行かないかだろうなあ、と思われるシェフと日本人でチャーミングなマダム、サブのお若いお兄さんとフロア担当のシュッとした女性の合計4人体制。
キッチン内公用語は英語なのだ。シェフは当然仏語もペラペラなので、今後海外のお客様も沢山来られるのだろうと思うのですが、今日は、我々4名と女性カップル1組、という状況。

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美しい坪庭と奥には蔵が見え、個室も完備。とはいえ、現在の体制ではちょっとスタッフが足りませんねえ、とマダム。今のところは色々と探りながらノンビリ営業中、とのことでした。

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本日のランチメニューがこちら。デザートに行く前にフロマージュ・ドゥ・ミテスさんのチーズがチョイスできるのが呑み助とすると嬉しい配慮ですな。

で、緊張してドリンクメニューと長大なワインリストを撮ってくるのを忘れたのですが(滝汗)、ペアリングワインはなく、グラスは白赤、それに日本酒も各種置いてあり、3、4種類ほどからチョイス可能。 ボトルの最低価格が¥11000からなので、呑む人はそれなりに気合が入る価格帯ですな。グラスワインも¥1800~ぐらいの設定なので、4人なら量が呑めるボトルの方が大分お得かもですな。シャンパーニュだけで20種類以上ありそうな。

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で、ええい!と泡ボトルを。仏ブルゴーニュ「Vincent Royet Crémant de Bourgogne Brut」をお願いし、いつものように気分はカンパーイということで。これも確か¥11000なり。

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一皿目の前に出てきた自家製パンで、これは美味い!と喜ぶ4名。シェフがお店の二階で3日間もかけて作っている自家製天然酵母パン。ライ麦は使われていない小麦の田舎パンですが、発酵で長時間寝かすことでグルテンがほぼ無くなるようで、非常にしっとりと仕上がっていて超ウマ。お料理一皿づつに一切れ欲しくなる一品。(結局、自分は3切れ制覇汗)

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で、一皿目は「琵琶マスの燻製」。非常に情報量が多い!&シェフがネイティブ英語で説明してくれた後に日本語でマダムが説明してくれるのですが、全然聞き取れている自信がありませんな(滝汗)。
琵琶マスはドライエージングして水分を飛ばしたうえで燻製にしたものをキューブ状に切り、緑・黄の2種のインゲン、モロッコ、それに燻製したヒマワリの種と合えてある一品。 琵琶マスはハムのようにぶりっとした食感で、程よいビネガーを纏う豆類と良い感じで合いますな。 野菜類は地元の大原産にこだわり、使っておられる模様。 ボリュームも文句無し。

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キッチン内で青白く光っているので否が応でも目を引く、ドライエージング装置。上段では仔羊、下段ではスズキが次の出番を待っているわけで。(今回メニューでは未登場) 乾燥用冷蔵庫、みたいな仕掛けのようですが、初めて見ました。ちなみに、先ほどの琵琶マスはこちらで3週間寝かせたものだそうです。

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二品目。「北海道産雲丹」となっていますが、メインは、器の底に敷いてある仏蘭西風茶碗蒸しのような「とうもろこしのロワイヤル」でしょうな。歯ごたえがほどよく残るとうもろこしを散らせてあるのが工夫。

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アップ図。赤いのは玉ねぎのピクルスですが、ビーツで色付けしたもの。はっと!する酸味で、まろやかなロワイヤル、それに雲丹の旨味を引き立てるのだ。自分的には本日一がこちら。

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もう一本呑みましょうよ!と意見一致し、再び一番お手頃なのをお願いする。アルザスの白で「Trapet Gewürztraminer Beblenheim」なり。ビオですが、そんなに重くなく呑みやすかった。

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魚は山口県産赤甘鯛のポアレ。うろこのパリッと感よりも身のしっとり感を重視した、ギリギリな火入れ。ソースはクリーム系のシャンパーニュのソースで、バジルオイルを添えてあるのだ。奥に見えている緑色のものはバジルとズッキーニを使ったピュレ。その上には可愛らしい人参の花が飾られていて(食べられます)、右手の黄色いのは大原産黄ズッキーニ。上に菊の花ビラを散らせてあるのですが、お出汁を吸っているようなジューシー感。ビックリはしないのですが、シェフの性格が垣間見える丁寧な一皿。

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お肉の皿は茨城県産鴨胸肉。もちろんこれもドライエージングで3週間ほど寝かせたものだそうです。旨味がぎゅっと詰まってこれまた美味しい。更に嬉しくなるのが添えてあるレバーを使った自家製鴨ソーセージ。ソースはビーツ、それにブルーベリーのチャトニ。いやー、鉄板な構成ですが、いい味出してます!

で、この後はデザートなのですが、折角なのでチーズは一皿を半分こしたいが可能か?と確認し、OK。お願いするのだ。

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奥は山羊乳、右手は白カビ、左手はハード系からブリー24か月熟成、と言うような布陣。これは白ワインだけじゃもったいない!と・・・

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グラスの赤をちょっとだけ。(これもハーフサイズにしてもらったような) 一本目の泡と同じ作り手でVincent Royet謹製のピノノアールを頂きつつ・・・

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シェフが目の前で次のデザートの準備をしているのに目が釘付け!なわけで。

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ばばーん!ですな。プラリネのミルフォイユなり。今にもとろけんばかりのバニラアイスとともに。

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〆には、ハーブティも頂けるのですが、台北発祥、日本には京都に1軒支店があるスペシャルティコーヒー店「Goodman Roaster」のコーヒーが頂けますのでお忘れなく。小菓子のマドレーヌまできっちりしっかり。イヤー大充実の大満足。

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トイレが二階にあるので、二階から階下の写真。

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お庭の小さな池にはさらさらと水が流れるのだ。

高級店なのですが、想像したより断然家庭的な雰囲気で、マダムやスタッフの皆さんがフレンドリーで色々とお話ししつつの、まったりランチになりました。ランチコースが今のところ¥7500!というちょっと有りえない設定なので、以上で概ね¥15000/人という大大大納得なお支払い。

ま、我々は財布ダメージ的にはしょっちゅう来れるお店ではない(汗)のですが、非常に良かった&ネットの予約サービスがあるので、またお邪魔する気満々店。ランチは小さなお子様用にコースも設定できるので、お誕生日祝いなどご家族連れでぜひ。多分、寒くなったら、また来る計画中! 次回は日本酒ランチを頂きに来ます~。

店舗情報

店名:MOKO(モコ)
住所:京都市中京区玉植町235-2
営業時間:12:00~ / 18:00~
TEL:075-252-152
https://www.instagram.com/restaurant_moko_kyoto/

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