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200年続く京都の老舗。ホウキやタワシのお店【内藤商店】で“いいもの”を発見

  • 2023.8.11

他では手に入らない物が見つかるのが “老舗” の魅力のひとつ。京都三条大橋のたもとで200年、ホウキやタワシ、ブラシなどを扱う「桔梗利 内藤商店」では、棕櫚や竹、馬毛などの自然素材を使い、職人が作る確かな品々をそろえます。毎日使うものだからこそ、いいものを。自分へのお土産におすすめです。

京都の “いいもの” を売るお店

創業は文政元年(1818年)。場所は東海道五十三次の終点にして出発点、京都三条大橋の西詰です。三条通りに面していて、なおかつ三条大橋から3軒目。江戸へと向かう旅人が、京土産に買い求めた “いいもの” を今も商います。

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▲“いいもの” を売っていれば、看板がなくてもお客さんがやってくる。目印は軒下に吊るされたホウキです

シンプルなデザインと使い勝手の良さから、プライベートジェットに乗って買いに来る海外のお客さんもいるのだとか。“本物” を使いたいと願う気持ちは万国共通です。

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▲竹手ホウキ

京都嵐山産の竹を使い、京都の職人が作るメイドイン京都なホウキ。八坂神社や伏見稲荷、日光のお寺など、神社仏閣もお得意様です。

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▲棕櫚(しゅろ)を材料に使ったホウキ

棕櫚のホウキは、電気を使わずホコリもたたず、エコで長く使える優れもの。鬼毛(おにげ)ホウキと皮ホウキがあって、鬼毛は穂先が硬めで畳の掃き掃除に向いています。皮ホウキは毛が柔らくフローリングの掃除向き。どの商品もお店の方が細かく説明してくれるので、購入するときは相談するのがおすすめです。

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▲棕櫚タワシ

棕櫚の繊維は、強度はもちろん、しなやかな弾力性をあわせもち、細かい所に入り込んで汚れを掻き出す優れもの。食器洗いのほか身体を洗うタワシなど、様々な用途をそろえます。

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▲パームヤシで作られたバスマット

四ツ目編みで作られたバスマットは、水の吸収も早く、乾燥しやすい逸品。手作業で編み込まれた天然素材からは、ナチュラルな風合いが伝わります。

使い方が広がる商品

刷毛やブラシ、タワシなど、様々な商品をそろえていますが、使い方は人によって様々。アイデア次第で、新たな使い道を見つける人も。飲食店などでも、意外な使われ方をしているのだとか。

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▲馬毛化粧用ブラシ 版画筆色染用

本来は友禅染の色を入れる筆ですが、柔らかな馬の毛に魅せられて、芸子さんや舞妓さんが化粧で使うそう。時にはイラストレーターの方が買っていく事も。使う人のアイデアによって、様々な用途が広がります。

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▲差指刷毛

友禅の手描きや型染めの布に色を挿すための刷毛。1号から10号までそろいます。

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▲「とっくり洗い」 ※写真の値札は撮影時の物で、現在は1,320円になっています

昔はとっくりを洗う時に使われたことからこの名前がついていますが、今は水筒を洗うのに重宝。固めの豚の毛が使われ、コーヒーミルの中の粉を掃除するためバリスタが買い求めることもあるのだとか。とっくり洗いに限らず、使い方を工夫するのも上手な道具の使い方です。

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▲お土産に人気の「たわしストラップ」

お店で売るタワシと同じ素材や製法で、職人が手作りするアクセサリー。もちろんタワシとしても利用できますよ。

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▲創業当時から使われる帳場は今も現役

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▲老舗を支える七代目、八代目、九代目

七代目女将内藤幸子さん(中央)と、八代目の内藤洋子さん(左)。九代目は幸子さんの孫、若き後継者の江後重典さん。みなさん商品の知識が広く深く、貴重なアドバイスは新発見の連続です。

掃除や台所用品をはじめ、どんな物が売られているのか、どんな使い道があるのか、一度訪ねて確かめておくことをおすすめします。いい道具を使うよろこびを、感じてみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:内藤商店 TEL:075-221-3018>

桔梗利 内藤商店 京都市中京区三条大橋西詰 営業時間9時30分〜19時30分 不定休 ※商品の価格は取材時の物が掲載されていますが、変わる場合がありますのでお店にお問合せください。

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