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【深読み韓流書評】『韓国ひとめぼれ感動旅』は韓国ドラマの聖地めぐりに役立つ

  • 2023.8.10

韓国旅行のガイド書や紀行文は数多くあるが、この『韓国ひとめぼれ感動旅 韓流ロケ地&ご当地グルメ紀行』(双葉社)ほど旅行者の視点で書かれた本はなかったのではないだろうか。まず、旅に出る人の心情に寄り添った書き方に共感する。さらに言うと、韓国の隅々まで網羅している情報の多さに感心してしまう。

目次から全体を見ると、「これがあるから韓国へ行きたい!」という目的意識が明確になっている。たとえば、「人気ドラマのロケ地」「絶品グルメ」「歴史的な王宮や名所」「忘れられない絶景」といったネタが山盛りだ。

特に、韓国ドラマの聖地めぐりに役立つ話が多い。それはまさに旅行者が韓国で一番やりたいことに違いない。そういう意味で、韓国への旅情をいっそうかきたてる内容となっている。

著者は2人。韓国地方旅プランナー&エッセイストの小暮真琴さんと、韓流書籍を多数執筆している作家の康熙奉(カン・ヒボン)さん。たとえば小暮真琴さんは「韓国訪問回数が200回以上で全自治体162市郡を踏破」というほどのスペシャリスト。このように、韓国を隅々まで訪ねた2人の連携があってこそ本書は成り立っている。

さらに、特徴的な部分を取り上げてみると……。

『韓国ひとめぼれ感動旅 韓流ロケ地&ご当地グルメ紀行』(小暮真琴・康熙奉著/双葉社)
最適な韓国ガイド&エッセイ

・『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『二十五、二十一』『海街チャチャチャ』『椿の花咲く頃』など名場面の撮影場所の背景が細かく紹介されており、『赤い袖先』のような時代劇を彩った王宮の歴史エピソードも興味深い。

・「こんなところまで?」と驚くほど「隠れた名所」を探し出している。

・第3章の「島の旅」では地方旅の極意をスリリングな展開で教えてくれる。

・読み進めるたびに韓国人の情の深さが伝わってくる。

以上のような内容に加えて、巻末にある共著者2人の対談がとてもいい。「1人旅でグルメ堪能を成功させる秘訣」「地方で宿を見つける効果的な方法」などのノウハウが紹介されているし、2人の「韓国愛」が最後まで貫かれていて読後感が味わい深い。

こうして『韓国ひとめぼれ感動旅 韓流ロケ地&ご当地グルメ紀行』は、韓国の代表的な場所へ行きたい人、韓国のさらなるツボを探したい人、まずは本で韓国旅行を満喫したい人に最適な韓国ガイド&エッセイになっている。

文=「韓ドラ時代劇.com」編集部

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